志望校の決め方|行きたい大学がわからない人向けの大学選び 5つの軸と絞り込み手順

志望校の決め方は、①学びたいこと②合格可能性の目安③通いやすさ④国公立か私立か⑤校風・就職の5軸に優先順位をつけ、挑戦・実力相応・安全の3レベルで候補を持つのが基本です。行きたい大学がわからないときも、まず軸を決めて動けば絞り込めます。

この記事でわかること

  • 志望校を絞り込む5つの軸と、軸がぶつかったときの優先順位のつけ方
  • 行きたい大学がわからないときに、迷いを消す5ステップの動き方
  • 1校で決めず「3レベル×複数校」で持つ志望校リストの作り方
  • 国公立か私立か・文理・学部選びとの切り分け方と、決めた後の見直しの考え方

目次

志望校の決め方|迷ったら「軸→レベル→候補」の順で絞る

志望校を決めるコツは、いきなり大学名から探さないことです。まず「何で選ぶか」という軸を決め、次にレベル、最後に具体的な大学名という順番で絞ると、迷いが一気に減ります。

やりがちなのが、偏差値や知名度だけで大学名から入る決め方です。これは選択肢が広すぎて決めきれず、進学後のミスマッチも起きやすくなります。

大学の数は全国で約800校、学部数は2,600を超えるとされています(文部科学省 学校基本調査)。この中から闇雲に探すより、自分の軸というフィルターを先にかけた方が速いのです。

志望校はいつまでに決める?時期の目安

結論から言うと、志望校をある程度固める目安は「高2の冬まで」です。多くの予備校が、この時期を高3に向けた準備の分かれ目としています。

理由は、志望校が決まると受験科目と対策の方向が定まるからです。国公立か私立か、共通テストが要るかで、勉強の配分が変わります。

ただし、これは「1校に確定させる」という意味ではありません。この段階では、方向性と候補のレンジが見えていれば十分です。細部は模試の結果を見ながら調整していきます。

志望校を絞り込む5つの軸と優先順位のつけ方

志望校選びの土台は、次の5つの軸です。全部を完璧に満たす大学は少ないので、自分にとっての優先順位をつけるのがポイントになります。

軸を先に挙げておきます。この後、1つずつ中身を見ていきます。

  1. 学びたいこと(学問・資格・将来やりたいこと)
  2. 合格可能性の目安(今の学力との距離)
  3. 通いやすさ(立地・通学・一人暮らし)
  4. 国公立か私立か(科目数・学費)
  5. 校風・就職・規模(4年間の過ごし方)

軸1:学びたいこと(学問・資格・将来)

最優先で考えたいのが、「その大学で何を学べるか」です。同じ学部名でもカリキュラムは大学ごとに違い、取れる資格や実習の中身も変わります。

将来やりたい仕事が決まっている人は、そこから逆算します。教員・看護・建築など資格が要る道は、対応学部でないと進めないため、ここは外せません。

学部そのものの選び方に迷う場合は、大学の学部・学科の選び方で「何を学ぶか」を先に整理すると、志望校が絞りやすくなります。

軸2:合格可能性の目安(今の学力との距離)

2つ目は、今の学力から見た合格可能性の目安です。偏差値や模試判定は「合否の保証」ではなく、あくまで距離を測るものさしとして使います。

大事なのは、1つの偏差値帯に絞りきらないことです。少し上・ちょうど・少し下、と幅を持たせておくと、後で3レベルの候補に振り分けやすくなります。

軸3:通いやすさ(立地・通学・一人暮らし)

3つ目は、4年間通える現実性です。片道2時間の通学や、一人暮らしの費用は、学力以上に生活を左右します。

自宅から通うのか、下宿するのかで、かかるお金と使える時間が大きく変わります。家庭で相談し、無理のない範囲を早めに共有しておくと安心です。

軸4:国公立か私立か(科目数・学費)

4つ目の国公立か私立かは、勉強の設計に直結する軸です。共通テストの要否や科目数が変わるため、志望校選びと同時に決めておきたいところです。

この違いは後半の「国公立か私立か」の章で表にまとめます。まずは「どちらもあり得る」と広く構えておいて構いません。

軸5:校風・就職・規模(4年間の過ごし方)

5つ目は、大学の雰囲気や規模、卒業後の進路です。少人数で面倒見のよい大学か、大規模で選択肢が多い大学かは、合う・合わないが分かれます。

公式サイトの卒業生の進路データや、オープンキャンパスの空気感が判断材料になります。数字だけでなく「自分がなじめそうか」も見ておきましょう。

軸がぶつかったら「3段仕分け」で優先順位をつける

5つの軸は、しばしば衝突します。学びたい学部は遠方にしかない、行きたいレベルは私立中心、といった具合です。

そこで役立つのが、5つの軸を3段階に仕分ける方法です。順位を数字でつけるより、直感的に決めやすくなります。

志望校の軸を3段仕分けする

段階意味
譲れないここを外すと進学の意味が薄い学べる学問・必要な資格
できれば叶えたい満たせると満足度が上がる通学のしやすさ・校風
こだわらない妥協できる・後回しでよい知名度・規模

「譲れない」に入れた軸を最優先で満たす大学から候補にしていきます。全部を満たそうとしないことが、決めきるコツです。

行きたい大学がわからないときの5ステップ

「行きたい大学がわからない」「志望校が決まらない」という悩みは、とても多いものです。原因の多くは、考えすぎて動いていないことにあります。

やりたいことが100%決まっていなくても大丈夫です。次の5ステップで手を動かすと、興味の輪郭が見えてきます。

  1. 気になる言葉を3つ書き出す:好きな教科・気になる仕事・興味のあるテーマを、思いつくまま書く
  2. その言葉から学べる分野を調べる:言葉に近い学部・学科を検索し、学べる内容を確認する
  3. 候補大学の中身を見る:公式サイト・パンフ・シラバスで、カリキュラムや資格を確認する
  4. 実像をつかむ:オープンキャンパスや在学生・卒業生の進路データで雰囲気と出口を見る
  5. 仮の第一志望を決める:完璧でなくてよいので、模試の志望校欄に書いて動き始める

ポイントは、「仮でいいから書く」ことです。模試に志望校を書くと判定が出て、次に何をすべきかが具体的になります。

もう一つの近道は、映像授業で各学部の学びに触れてみることです。数学・理科・社会などの入門講座を見ると、「自分はこの分野が面白い」という手がかりが得られます。

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気になる分野の入門講座から、志望校選びのヒントを集めてみましょう。

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「3レベル×複数校」で持つ|志望校リストの作り方

志望校は、1校だけに絞らず「3つのレベル」で持つのがおすすめです。第一志望を決めてから併願を考えるのではなく、最初からレンジで設計します。

理由は、模試の判定や本番の調子で、合否の見通しが動くからです。挑戦・実力相応・安全の3層を用意しておけば、どこかが崩れても進学先を確保できます。

志望校リストの例(3レベル×複数校)

レベル合格可能性の目安校数の目安役割
挑戦校今の判定でC〜D1〜2校伸びしろへの目標
実力相応校B判定前後2〜3校合否の中心
安全校A判定・過去問で余裕1〜2校進学先の確保

この3レベルは、そのまま併願設計につながります。同じ学部系統でそろえると対策の科目が重なり、1つの勉強が複数校で効くようになります。

  • 挑戦校を置く人:伸びしろを目標にして勉強のモチベを上げたい
  • 安全校を早めに固めたい人:精神的な余裕を持って本命に挑みたい

安全校を「なんとなく」で選ぶと、いざ進学となったときに後悔します。安全校こそ、学びたいことが学べるかを確認しておきましょう。

国公立か私立か・文理・学部との切り分け

志望校を決めるときは、「どの大学か」と「文理・学部をどうするか」を混同しないことが大切です。順番としては、文理と学部の方向が先、その上で大学を絞ります。

文系か理系かで迷っている段階なら、文理選択の決め方を先に読むと、志望校選びの土台が固まります。

国公立か私立かは、科目数と費用の両面で受験設計を左右します。下の表は、あくまで一般的な目安です。

国公立と私立の主な違い(目安)

区分主な科目数費用の目安向いている人
国公立共通テスト6教科8科目程度+二次学費はおさえやすい傾向幅広く学ぶ総合力型
私立3科目中心(方式で変動)学費は高めの傾向得意科目で勝負したい

私立の3科目は「科目が少なくて楽」ではありません。科目が絞られる分、1科目の完成度が高く求められるため、難関私立ほど専用の対策が必要になります。

大学のレベル感をつかむ目安として、大学群の呼び方を知っておくと便利です。大学群とは(一覧)で、グループごとの位置づけを整理しています。

志望校を決めた後にやること・見直しの判断

志望校は、決めて終わりではなく、模試のたびに見直すものです。仮決めから本決定へと、少しずつ精度を上げていきます。

決めた後は、まず過去問を1年分だけでも見て、出題の傾向と相性を確かめます。次に、模試の判定を目安に、挑戦・実力相応・安全のバランスを調整します。

志望校は変えていい|見直しの3タイミング

志望校を途中で変えることは、逃げではありません。より納得できる進路に近づくための調整です。次の3つが見直しの目安になります。

  1. 夏の模試後:判定と得意科目の伸びを見て、レベルを上下させる
  2. 秋の過去問演習後:相性の良い大学が見えたら候補を入れ替える
  3. 出願直前:共通テスト自己採点をもとに、最終的な出願先を確定する

やってはいけない志望校の決め方

最後に、後悔につながりやすいNGな決め方をまとめます。1つでも当てはまるなら、5つの軸に立ち返ってみてください。

  • 友達が行くから:自分の4年間を他人基準で決めている
  • 偏差値だけ・入りやすさだけ:学ぶ中身を見ておらず、進学後にミスマッチが起きやすい
  • 知名度だけ:ブランドで選ぶと、学部の適性を見落とす
  • 調べずに親任せ:納得感がなく、志望理由書や面接で説明できない

よくある質問(志望校の決め方)

Q1:志望校はいつまでに決めればいいですか?

ある程度固める目安は高2の冬までです。志望校が決まると受験科目と対策の方向が定まり、高3の勉強を効率よく進められます。ただしこの段階は「1校に確定」ではなく、方向性と候補のレンジが見えていれば十分です。細部は模試の結果を見ながら調整します。

Q2:行きたい大学がどうしても見つかりません。どうすればいいですか?

考えるより動くのが近道です。気になる言葉を3つ書き出し、そこから学べる学部を調べ、パンフやオープンキャンパスで実像に触れてみてください。やりたいことが100%決まっていなくても、仮の第一志望を模試に書くと判定が出て、次の一手が具体的になります。

Q3:偏差値で志望校を決めるのはダメですか?

偏差値は距離を測る目安として使う分には有効です。問題は、偏差値だけで決めてしまうこと。学べる内容や通いやすさを見ずに数字で選ぶと、進学後のミスマッチが起きやすくなります。5つの軸と組み合わせて判断しましょう。

Q4:志望校は何校くらい決めればいいですか?

挑戦・実力相応・安全の3レベルで、合計5〜7校を目安に持つと安定します。同じ学部系統でそろえると受験科目が重なり、1つの勉強が複数校で効きます。安全校も「学びたいことが学べるか」を確認して選ぶのがポイントです。

Q5:国公立と私立、どちらを志望すべきですか?

学びたいことと、受験科目・費用のバランスで決めます。国公立は共通テストを含め科目数が多く総合力型、私立は3科目中心で得意科目を活かしやすい傾向です。迷う段階では両方を候補に残し、模試や学習の進み具合を見て絞っても構いません。

Q6:一度決めた志望校を途中で変えてもいいですか?

変えて問題ありません。夏の模試後・秋の過去問演習後・出願直前が見直しの目安です。判定や相性を見ながら候補を入れ替えるのは、より納得できる進路に近づくための調整です。逃げではなく、戦略的な修正と考えてください。

まとめ|志望校は「軸→レベル→候補」で決める

志望校の決め方は、大学名から探すのではなく、自分の軸を先に決めてレンジで候補を持つのが基本です。要点を振り返ります。

この記事の要点

  • 絞り込みは5つの軸(学び/合格可能性/通いやすさ/国公立か私立か/校風・就職)。ぶつかったら3段仕分けで優先順位をつける
  • 行きたい大学がわからないときは、気になる言葉を書き出して調べ、仮の第一志望を模試に書いて動く
  • 1校で決めず、挑戦・実力相応・安全の3レベルで合計5〜7校を持つと安定する
  • 文理・学部の方向を先に固め、志望校は模試のたびに見直してよい

学部研究と受験勉強を同時に進めたい人は、映像授業で各分野の学びに触れてみるのが近道です。まずは無料体験で、自分に合う分野を探すところから始めてみましょう。

志望校選びに迷ったら、気になる分野の講座から手をつけてみてください。

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免責事項

※本記事は公開情報をもとに志望校選びの一般的な考え方を整理したものです。入試科目・日程・費用・選考方法は大学・学部・年度により異なり、変更される場合があります。出願にあたっては各大学の最新の募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

大学在学中から学習指導に携わり、卒業後は大手進学塾で約8年勤務。小学生から高校生まで幅広く担当し、特に数学・英語を中心に受験対策や定期テスト対策を行ってきた。これまでに指導した生徒は延べ500名以上。志望校合格率の高さと、生徒のやる気を引き出す指導スタイルに定評がある。

得意分野:
・中学・高校受験対策(数学・英語)
・定期テスト点数アップ指導
・勉強習慣の定着サポート
・生徒のモチベーションアップ指導

勉強は“やらされるもの”ではなく、“自分の未来をつくるための武器”です。生徒一人ひとりの性格や目標に合わせて、わかりやすく、楽しく、そして結果につながる指導を心がけています。一緒に目標達成を目指しましょう!

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