「試験日が近づいてきて、夜も眠れないほど焦っている……」
「あれもこれも終わっていない気がして、手当たり次第に参考書を開いてしまう……」
受験直前期、カレンダーを見るたびに心臓が早鐘を打つような感覚。痛いほどよく分かります。
しかし、ここで冷静になってください。
この直前期の「戦略」を間違えると、今まで積み上げてきた努力が水の泡になる危険性があります。
焦りに任せて一日中がむしゃらに勉強するのは、実は非効率です。
合格する人は、直前期こそ冷静に「やること」と「やらないこと」を選別しています。
この記事では、受験直前に切り替えるべき勉強法のシフトチェンジと、当日に最高の実力を発揮するためのコンディション管理について解説します。
直前期の鉄則:「網羅」を捨てて「穴埋め」に徹する
受験勉強の初期や中期までは、参考書の最初から最後までを網羅する勉強が正解でした。
しかし、残り時間が少ない今、そのやり方は「時間切れ」による自滅を招きます。
「得意なこと」をやっている暇はない
人間は不安になると、無意識に「解ける問題」を解いて安心しようとします。
ですが、すでに解ける問題を何度解いても、点数は1点も上がりません。
直前期に必要なのは、「解けない問題を解けるようにする」ことだけです。
勉強法のシフトチェンジ× 今までの勉強 全範囲を万遍なく学習し、基礎を固める。 ◎ 直前期の勉強「苦手な範囲」だけをピンポイントで狙撃する。
得意科目の90点を95点にするのは至難の業ですが、苦手科目の40点を60点にするのは比較的簡単です。
総合点を最大化するために、勇気を持って「得意な範囲」の勉強時間を削ってください。
優先順位の決め方:迷ったら「コスパ」で選べ
「苦手な範囲と言われても、多すぎてどこから手をつければいいか分からない!」
そんな人は、パニックにならず以下の基準で優先順位を決めてください。
キーワードは「出やすくて、苦手なところ」です。 優先度1:頻出分野 × 苦手
最優先です。
志望校の過去問でよく出るのに、自分が毎回落とす単元。ここを埋めれば合格確率は劇的に上がります。 優先度2:基礎的な苦手
応用問題ではなく、教科書レベルの公式や単語の抜け漏れ。基礎の穴は、本番での大失点(雪崩)につながるため、早急に塞ぎます。 捨てていいもの:マニアックな苦手
「数年に一度しか出ない難問」や「重箱の隅をつつくような知識」。これらは今からやっても間に合いません。捨てる勇気を持ちましょう。
「全部やる」のは不可能です。
「これだけはやった」という事実を作ることで、当日の焦りは「自信」へと変わります。
体調管理も「科目」の一つと心得る
最後に、勉強と同じくらい、いやそれ以上に重要なのが「体調管理」です。
「あと少しだから」と睡眠時間を削って無理をする人がいますが、これは受験生として最悪の選択です。
- 睡眠不足はIQを下げる:徹夜明けの脳は、ほろ酔い状態と同じくらい判断力が低下します。
- 免疫力の低下:風邪やインフルエンザにかかったら、その時点で実力の半分も出せなくなります。
「朝型」への強制リセット
入試は朝から始まります。
夜型の生活をしている人は、今すぐ朝型に戻してください。脳が覚醒するには起床から3時間かかると言われています。
試験開始が9時なら、6時には起きる。
これを今日からルーティン化すること。これも立派な「受験対策」の一つです。
まとめ:焦りは「準備」で消せる
今回の記事の要点をまとめます。
- 直前期に「全範囲の総復習」をしてはいけない。
- 「頻出 × 苦手」な分野に絞り、一点突破で点数を稼ぐ。
- 睡眠時間を削るのは自殺行為。体調管理も実力のうち。
焦っているのは、あなただけではありません。ライバルたちも全員、不安で震えています。
その中で勝てるのは、「不安だから勉強する」人ではなく、「勝つために必要なことだけを淡々とこなした」人です。
さあ、深呼吸をして。
手当たり次第に広げた参考書を閉じ、あなたが今一番やるべき「弱点」のページだけを開いてください。

