自分にあった学校を選ぼう

四年制大学には国公立、私立、公立の3種類がありますが、特に国公立大学では志願者が多いうえに偏差値が高く、希望の大学に行くためには入試に学力を伸ばす努力が必要になってきます。一方、私立大学の中には志願者が集まらず入試を難なくクリアできる学校もあり、大学によってはかなりの差があります。これらは、就職はもちろん、キャンパスライフにおいても、後々大きな差となって表れます。但し、人気のない学校が不利だというわけではありませんし、人気の高い大学にはいったからといって、希望の職業に就けるわけでもありません。現在は、大学を一つとっても、様々な学科やコースが設置されており、学習環境などに工夫がなされている学校も多く、深く学ぶことができる素敵な学校もたくさんありますので、十分な確認と検討が必要です。

短大でも、現在多くの学科を設置していますが、看護、福祉、医療関係など、就職を根底においた専門的な学科が設置されているところがほとんどで、実践を交えた専門的な授業を集中して習得ができます。大学に比べて他校との学力の差も大きくなく、進学しやすいでしょう。但し、大学と同じように、似た学科名を掲げている学校でもカリキュラムの内容が違いますので、十分な確認が必要です。短大は学業期間が短いため、時間へのゆとりは多くはないものの、就職後に必要な力を身に就けることができます。

どちらも、安易な理由で進学を決めてしまうと、就職後や、入学後に迷うことになってしまいます。何をどこで学びたいのか、なぜ自分はそれを選ぶのかということをしっかり考えてください。大学生、短大生とは、”自ら選んで勉強する場所”です。入りやすさや、楽しさだけにとらわれることのない、大学選びを心がけてください。きっとそれぞれにあった大学が見つかるはずです。

大学・短大、それぞれの魅力

高校卒業後の進学を考える上で出てくる選択肢には、大学、短大、そして専門学校や養成スクールがあります。これらのもっとも大きな違いは、学科や学部に関わらず、カリキュラムにある専門分野の内容とその目的、割合です。卒業後すぐに働くプロとしての養成を短期間に集中的に習得する専門学校とは対照的に、大学、短大では理論や学術性や社会性を重視しているため、決められた教養を受けることによる幅広い知識の習得と研究することによる自主性を身に付けることができます。

大学では4年という学業期間があるため、比較的時間に余裕があり、分野の違ったものへのチャレンジや、キャンパスライフをのびのびと楽しむことができます。また、そういった時間があることで、予め、何を学ぶかを1つに絞らず、学ぶ中でより自分に向いているものややりたいことが見つけられるのことも大学の魅力の一つです。

一方、短期大学では2年間という期間内で学ぶため、時間の余裕はそれほどありませんが、比較的小規模の中でそれぞれが緊張感を持って、学問にはげむことができます。大学に比べて経済的に負担が少ないこともメリット。専門的な知識を集中して身に付けられるよう実践的な授業も多く、やりたいことが明確に決まっている人にはとてもいい環境にあります。

就職してからその職業が本当に自分にあっているかと考えることのないように、また、個人を高めていける人間になるためには、大学・短期大学への進学は有効な選択肢といえるでしょう。どちらがいいというわけではありません。大学にしかない学科や、短大の方が主流になっている分野などがありますし、同じ科目名によっても学校によっても、また自分の努力次第でも、卒業後の就職や学力はそれぞれ違ってきます。ですから、自分の学びたいことが学べる学校を選ぶということが大切なのです。