総合型選抜の倍率は、調べる場所によって「私立は平均8倍」「2倍前後」と数字が大きく違って見えます。志願者÷募集人員なのか、受験者÷合格者なのかで、倍率の定義が違うからです。
倍率は、大学が公表する志願者数と合格者数から自分で割り算できます。全国の集計は文部科学省が毎年まとめており、そこから国公私立別の倍率を出したのがこの記事です。
あわせて、一般選抜の倍率と並べるときに起きる「分母のずれ」、1倍・2倍・3倍が意味すること、大学別の倍率を公式ページで確かめる手順まで扱います。
総合型選抜の倍率は、文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」の志願者324,118人・合格者160,505人から計算すると全国2.0倍です。国立3.2倍・公立3.1倍・私立1.9倍と差があり、一般選抜の志願倍率10.6倍は志願者÷募集人員なので分母が違います。
この記事でわかること
- 総合型選抜の国公私立別の倍率(令和7年度・志願者数÷合格者数)と前年度の数字
- 総合型選抜の倍率が一般選抜より低く見える理由と、分母の違い
- 倍率1倍・2倍・3倍が何を意味するか(志願倍率と実質倍率の区別)
- 大学別の倍率を公式の入試結果ページで調べる手順(2大学の実例つき)
- 倍率で出願先を決めると外れる理由と、代わりに見るもの
公的情報源: 文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」(令和7年11月26日公表 mext.go.jp)/文部科学省「令和8年度入学者選抜について」(令和7年9月30日 mext.go.jp)/群馬大学「入試実施状況(出願状況等)」/東京工科大学「2025年度入試結果」いずれも2026年9月時点
総合型選抜の倍率は全国2.0倍|国公私立別の一覧【令和7年度】
総合型選抜の倍率とは、志願者数を合格者数で割った値のことです。文部科学省の令和7年度の集計では、全国で2.0倍(志願者324,118人÷合格者160,505人)でした。
設置者別に見ると差がはっきり出ます。国立3.2倍、公立3.1倍に対して、私立は1.9倍です。総合型選抜の志願者の約9割が私立に集まるため、全国の値は私立に引っ張られます。
総合型選抜の倍率一覧(令和7年度入学者選抜・志願者数÷合格者数)
| 区分 | 実施大学数 | 志願者数(人) | 合格者数(人) | 倍率(志願÷合格) | 合格者÷志願者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 国立 | 75 | 27,119 | 8,386 | 3.2倍 | 30.9% |
| 公立 | 79 | 7,157 | 2,336 | 3.1倍 | 32.6% |
| 私立 | 574 | 289,842 | 149,783 | 1.9倍 | 51.7% |
| 合計 | 728 | 324,118 | 160,505 | 2.0倍 | 49.5% |
出典: 文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」Ⅱ 各選抜毎の実施状況〔総合型選抜〕(mext.go.jp 令和7年11月26日公表・2026年9月時点)。倍率と割合は志願者数と合格者数から計算した値で、小数第2位を四捨五入しています。
数字を読むときの注意が2つあります。
- 志願者数・合格者数は延べ数です。1人が3学部に出願すれば志願者は3人と数えられます。実際の人数はこれより少なくなります
- 令和7年度の数値は前年度と単純比較できません。文部科学省は、選抜区分の再整理と外国人留学生向け選抜の算入により、令和6年度の数値との比較はできないと注記しています
前年度の数字も同じ資料に載っています。
参考:令和6年度入学者選抜の総合型選抜(志願者数÷合格者数)
| 区分 | 志願者数(人) | 合格者数(人) | 倍率(志願÷合格) |
|---|---|---|---|
| 国立 | 17,957 | 6,092 | 2.9倍 |
| 公立 | 4,766 | 1,640 | 2.9倍 |
| 私立 | 193,720 | 111,199 | 1.7倍 |
| 合計 | 216,443 | 118,931 | 1.8倍 |
出典: 文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」〔総合型選抜〕の令和6年度欄(mext.go.jp 2026年9月時点)から計算。
一見すると令和7年度に倍率が上がったように見えます。ただし上の注記のとおり、集計の枠が変わっているので「難化した」とは読めません。年度をまたいで倍率を比べるときは、集計の定義が同じかを先に確かめる必要があります。
なお同じ資料の学校推薦型選抜は、志願者535,956人・合格者309,584人で1.7倍でした。学校推薦型選抜の対策や仕組みは、別の記事で扱っています。
総合型選抜の倍率が低いのはなぜ?|一般選抜の倍率とは分母が違う
総合型選抜の倍率が低く見える最大の理由は、分母の違いです。一般選抜の「志願倍率」は志願者÷募集人員、総合型選抜の倍率は志願者÷合格者で計算されています。
文部科学省の同じ資料で、一般選抜の志願倍率は全国10.6倍(志願者3,749,656人÷募集人員353,916人)です。これを総合型選抜の2.0倍と並べると、5倍も差があるように見えます。
ところが一般選抜も志願者÷合格者で計算し直すと、3.2倍(3,749,656人÷合格者1,187,898人)まで下がります。受験者÷合格者なら2.9倍です。
一般選抜と総合型選抜の倍率を同じ分母で並べる(令和7年度・全国)
| 計算の仕方 | 一般選抜 | 総合型選抜 |
|---|---|---|
| 志願者÷募集人員(志願倍率) | 10.6倍 | 集計なし(募集人員の全国合計が資料にない) |
| 志願者÷合格者 | 3.2倍 | 2.0倍 |
| 受験者÷合格者(実質倍率) | 2.9倍 | 集計なし(受験者数の全国合計が資料にない) |
| 入学者÷合格者(合格者のうち入学した割合) | 25.3% | 79.0% |
出典: 文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」Ⅰ 総括表・Ⅱ 各選抜毎の実施状況(mext.go.jp 令和7年11月26日公表・2026年9月時点)から計算。
同じ分母で並べると、差は10.6倍対2.0倍から3.2倍対2.0倍まで縮まります。それでも総合型選抜のほうが低いのは事実で、理由は志願者の側の構造にあります。
総合型選抜の倍率が一般選抜より低くなる仕組み
- 志願者
- 3,749,656人(延べ)
- 合格者
- 1,187,898人(延べ)
- 入学者
- 300,249人=合格者の25.3%
- 構造
- 1人が何校も併願する。大学は辞退を見込んで募集人員の何倍も合格を出す
- 志願者
- 324,118人(延べ)
- 合格者
- 160,505人(延べ)
- 入学者
- 126,766人=合格者の79.0%
- 構造
- 出願要件と専願条件で志願者が絞られる。合格者の8割が入学するので合格を多く出す必要がない
図:一般選抜は併願で志願者が膨らみ、辞退を見込んで合格者も膨らむ。総合型選抜は出願前に絞られ、合格者の8割が入学する。
理由1:出願要件で志願者が先に絞られている
総合型選抜は、評定平均の下限・英語資格・活動実績・志望理由書などの出願要件を置く大学が多い方式です。要件を満たさない人は出願の段階でいません。
一般選抜は出願要件がほぼ無く、模試の判定がEでも出願できます。志願者の母集団の幅がまるで違うので、倍率の数字だけを並べても競争の厳しさは比べられません。
理由2:専願・併願制限で延べ数が膨らまない
一般選抜では、1人が5校・10校と出願します。志願者3,749,656人に対して入学者は300,249人で、入学者1人あたり12.5件の出願が数えられている計算です。
総合型選抜は専願を条件にする大学が多く、同じ計算で入学者1人あたり2.6件にとどまります。延べ数が膨らまないぶん、分子の志願者が小さくなり、倍率は低く出ます。
理由3:合格者の8割が入学するので合格者を絞れる
上の表の最下段が、教室で保護者に説明するときに一番驚かれる数字です。一般選抜は合格者のうち入学するのが25.3%で、大学は辞退を見込んで募集人員の何倍も合格を出します。
総合型選抜は合格者の79.0%が入学します。私立に限っても78.0%(合格149,783人・入学116,869人)です。大学は募集人員に近い数しか合格を出さないため、分母の合格者が小さいまま倍率が計算されます。
つまり倍率が低いのは「受かりやすいから」ではありません。出願前に絞られ、合格すればほぼ入学する方式だから、志願者も合格者も膨らまないというのが実態です。
総合型選抜の倍率1倍・2倍・3倍は何を意味する?|志願倍率と実質倍率
大学が公表する倍率には2種類あります。志願倍率(志願者÷募集人員)と実質倍率(受験者÷合格者)で、同じ学部でも数字が大きく違います。
同じ大学・同じ年度で志願倍率と実質倍率がどれだけ違うか(東京工科大学 2025年度 総合型選抜)
| 学部・学科 | 募集人員(人) | 志願者(人) | 受験者(人) | 合格者(人) | 志願倍率 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| コンピュータサイエンス学部 先進情報専攻 | 22 | 72 | 67 | 66 | 3.3倍 | 1.0倍 |
| メディア学部 | 40 | 163 | 149 | 78 | 4.1倍 | 1.9倍 |
| デザイン学部 | 36 | 98 | 74 | 36 | 2.7倍 | 2.1倍 |
| 医療保健学部 看護学科 | 15 | 42 | 36 | 14 | 2.8倍 | 2.6倍 |
| 工学部 応用化学科 | 8 | 5 | 4 | 4 | 0.6倍 | 1.0倍 |
出典: 東京工科大学「2025年度入試結果」総合型選抜(teu.ac.jp 2026年9月時点)。倍率は公表された4列から計算した値です。
先進情報専攻は、志願倍率で見れば3.3倍の「競争がある学部」に見えます。ところが受験者67人のうち66人が合格していて、実質倍率は1.0倍です。
逆に応用化学科は志願者5人で募集人員8人を下回り、志願倍率は0.6倍になります。受験した4人は全員合格ですが、募集人員は埋まっていません。
総合型選抜の倍率を読む4ステップ
- 大学の入試結果ページを開いた
- 1その倍率の分母を確かめる募集人員で割った志願倍率か、合格者で割った実質倍率か
- 2募集人員の大きさを見る募集2人なら志願者1人の増減で倍率が0.5倍動く
- 3受験者と志願者の差を見る差が大きいほど第1次選考で書類落ちが出ている
- 42〜3年分を並べる単年の倍率は方式変更や新設で大きく振れる
倍率は「何人に1人が受かったか」の記録であって、来年の自分の合格確率ではない
図:倍率は分母・募集人員・受験者との差・複数年の4点を見てから読む。
1倍・2倍・3倍の目安
- 実質倍率1倍:受験した人がほぼ全員合格しています。ただし出願要件を満たした人だけが受験しているので、「受ければ通る」とは違います。募集人員を下回る学部では1倍未満も出ます
- 実質倍率2倍:受験者2人に1人が合格です。全国の私立の平均(1.9倍・志願者÷合格者)に近く、総合型選抜では標準的な競争の水準です
- 実質倍率3倍:受験者3人に1人です。国立の平均(3.2倍)がこの帯で、書類・面接・小論文のどれかで差がつく選抜になっています
- 5倍以上:募集人員が数人の専攻や、人気学部で起きます。群馬大学共同教育学部社会専攻は2026年度に募集2人・志願21人・合格3人で、志願倍率10.5倍でした
出典: 群馬大学「2026年度 群馬大学 総合型選抜〈共同教育学部〉実施状況(確定値)」(gunma-u.ac.jp 2026年9月時点)。
教室で見てきたパターンで言うと、倍率1倍台の学部に「安全圏」の感覚で出願して、第1次選考の書類で落ちる生徒が毎年います。1倍は受験者ベースの数字で、書類で落ちた人は受験者に入っていない大学もあります。
総合型選抜の倍率一覧はどこで調べる?大学別の調べ方【2026年度・2027年度】
大学別の倍率は、各大学の公式サイトの「入試結果」「入学者選抜実施状況」ページが一次情報です。予備校サイトの一覧は転記なので、出願前には大学の数字に当たります。
大学別の総合型選抜の倍率を調べる手順
- 大学の受験生向けサイトで「入試結果」「入試実施状況」「過去の入試データ」を探す
- 自分が受ける方式名で行を探す(同じ大学に総合型選抜が3〜4方式あることが多い)
- 募集人員・志願者・受験者・合格者の4列を控え、実質倍率を自分で計算する
- 2〜3年分を並べ、方式変更や募集人員の変更が無いか要項で確かめる
手順2でつまずく人が多いです。たとえば群馬大学の総合型選抜は4方式に分かれています。共同教育学部・専門学科総合学科特別選抜・iTFL入試・外国人生徒等入試で、それぞれ別の表です。
公式ページの実例(群馬大学 総合型選抜・確定値)
| 方式・学部 | 年度 | 募集人員(人) | 志願者(人) | 合格者(人) | 志願倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 共同教育学部 方式Ⅰ 計 | 2026年度 | 15 | 56 | 14 | 3.7倍 |
| 共同教育学部 方式Ⅰ 計 | 2027年度(出願状況) | 15 | 65 | 未発表 | 4.3倍 |
| 理工学部 専門学科・総合学科特別選抜 計 | 2026年度 | 12 | 13 | 7(第2次) | 1.1倍 |
| 理工学部 専門学科・総合学科特別選抜 計 | 2027年度(出願状況) | 12 | 21 | 未発表 | 1.8倍 |
出典: 群馬大学「入試実施状況(出願状況等)」内の「2026年度総合型選抜実施状況(確定値)」「2027年度総合型選抜出願状況(確定値)」(gunma-u.ac.jp 2026年9月時点)。志願倍率は大学の定義(志願者数÷募集人員)。
同じ学部でも、1年で3.7倍から4.3倍、1.1倍から1.8倍へ動いています。理工学部は志願者13人に対して第2次選抜の合格者が7人なので、志願倍率1.1倍でも志願者÷合格者では1.9倍です。
全国の数字と2026年度・2027年度入試の位置づけ
全国の集計は、文部科学省が毎年「国公私立大学入学者選抜実施状況」として公表します。令和7年度分(2025年4月入学)は令和7年11月26日に出ました。
2026年4月入学の令和8年度分は、この記事を書いている2026年9月時点で未公表です。全国の「2026年度の総合型選抜の倍率」を名乗る数字を見たら、出所を確かめてください。
実施規模は先に分かっています。文部科学省「令和8年度入学者選抜について」(令和7年9月30日)によると、国公立で161大学577学部(89.9%)が総合型選抜を実施しています。前年の125大学472学部から増えました。国立は75大学387学部、公立は86大学190学部です。
出典: 文部科学省「令和8年度入学者選抜について」3 入試方法別の状況(mext.go.jp 令和7年9月30日・2026年9月時点)。注記のとおり、令和8年度調査から総合型選抜の分類を国立大学協会・公立大学協会の定義に揃えたため、実施数の増加には分類変更分が含まれます。
倍率で出願先を決める危うさ|倍率が動く理由と代わりに見るもの
倍率の低い大学を探して出願先を決める方法は、総合型選抜では外れやすいです。理由は、倍率が実力より先に「募集人員の大きさ」と「方式の変更」で動くからです。
総合型選抜の倍率が動く3つの原因
- 去年の倍率が低かった学部に出願したい
- ① 募集人員が小さい募集2〜5人の専攻は志願者が数人増えるだけで倍率が倍になる(群馬大学 社会専攻=募集2人で志願21人)
- ② 方式・要件が変わる評定基準の緩和、共通テストの有無、新設学部。前年の表と同じ条件とは限らない
- ③ 低倍率が知られて志願者が集まる「狙い目」として広まった翌年に志願者が増える。群馬大学 共同教育学部は1年で56人→65人
図:倍率は募集人員・方式変更・前年の評判で動く。去年の低倍率は来年の低倍率を約束しない。
倍率の代わりに先に見る3点
- 出願要件:評定平均の下限・英語資格・履修科目。ここを満たしていなければ倍率は関係ありません
- 評価方法と配点:書類・面接・小論文・プレゼン・共通テストのどれに重みがあるか。自分の得意と合っているかで合否が決まります
- 専願か併願可か、合格後の辞退の扱い:専願なら合格=入学です。一般選抜との併願計画が組めるかを先に確かめます
保護者面談で「倍率が低いところに出せば安心では」と聞かれることが多いのですが、順番が逆です。要件と評価方法で合う大学を選び、その中で倍率を「準備の厳しさの目安」として使うのが実際の使い方になります。
一般選抜との併願を組むなら、共通テストと個別試験の配点や日程を一般選抜とは?大学入試の仕組み・前期後期日程・配点比率・併願設計で確かめておくと、総合型選抜の結果が出たあとに慌てずに済みます。
よくある質問(FAQ)
Q1:総合型選抜の倍率の平均はどのくらいですか?
文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」の志願者数と合格者数で計算すると、全国2.0倍です。国立3.2倍・公立3.1倍・私立1.9倍で、志願者の約9割が私立なので全国の値は私立に近くなります。志願者数と合格者数は延べ数で、大学ごとには0倍台から10倍超まで開きます。私立の平均が8倍・10倍といった数字を見かけたら、志願者÷募集人員の志願倍率か、特定の大学群だけの平均かを確かめてください。
Q2:総合型選抜の倍率が低いのはなぜですか?
よく比べられる一般選抜の志願倍率(10.6倍・令和7年度)は志願者÷募集人員で、総合型選抜の倍率は志願者÷合格者なので分母が違います。同じ志願者÷合格者で一般選抜を計算すると3.2倍です。それでも総合型選抜が低いのは、出願要件と専願条件で志願者が先に絞られるからです。合格者の79.0%が入学するため、大学が合格者を多く出す必要もありません。
Q3:総合型選抜で倍率1倍なら全員合格ですか?
受験者÷合格者の実質倍率が1.0倍なら、受験した人はほぼ全員合格しています。ただし出願要件を満たした人だけが受験しており、第1次選考の書類で落ちた人を受験者に含めない大学もあります。東京工科大学の2025年度先進情報専攻は志願倍率3.3倍・実質倍率1.0倍で、志願者72人のうち5人は受験者に入っていません。1倍は「要件を満たして最後まで受けた人の合格率」として読んでください。
Q4:総合型選抜の倍率が低い大学は受かりやすいですか?
倍率が低い理由が「志願者が集まらない」のか「募集人員が大きい」のか「要件が厳しくて出願者が少ない」のかで、受かりやすさは変わります。要件が厳しい学部は倍率が低くても、書類の段階で落ちる人が出ます。倍率より先に出願要件・評価方法・専願か併願可かを見て、合う大学の中で倍率を準備の目安に使うのが実際の使い方です。
Q5:2026年度の総合型選抜の倍率はいつ分かりますか?
大学別の2026年度(2026年4月入学)の結果は、各大学が公式サイトの入試結果ページで公表しています。群馬大学は2025年11月に確定値を出しました。全国の集計は文部科学省「国公私立大学入学者選抜実施状況」で、令和7年度分は令和7年11月26日に公表されました。令和8年度分は2026年9月時点で未公表です。
Q6:総合型選抜の倍率が低い学部に落ちたら、浪人したほうがいいですか?
総合型選抜の倍率と、その後の一般選抜での合格可能性は別の話です。総合型選抜は出願要件を満たした人どうしの選抜なので、落ちたことは一般選抜の学力を示しません。まず同じ年度の一般選抜(共通テストは2027年1月16日・17日)に切り替え、結果が出てから浪人を考えるのが順序です。
まとめ:総合型選抜の倍率は「分母」を確かめてから読む
総合型選抜の倍率は、全国で見れば2.0倍(令和7年度・志願者÷合格者)です。ただしこの数字は、一般選抜の志願倍率10.6倍と分母が違うので、並べて「5倍受かりやすい」とは読めません。
この記事の要点
- 総合型選抜の倍率は国立3.2倍・公立3.1倍・私立1.9倍・全国2.0倍(文部科学省・令和7年度・志願者÷合格者・延べ数)
- 一般選抜の志願倍率10.6倍は志願者÷募集人員。同じ志願者÷合格者なら3.2倍で、差は縮まる
- 倍率が低いのは、出願要件と専願で志願者が先に絞られ、合格者の79.0%が入学するため
- 志願倍率と実質倍率は同じ学部で3.3倍と1.0倍まで違う。分母を確かめてから読む
- 大学別の倍率は公式の入試結果ページが一次情報。方式名を合わせ、4列を控え、2〜3年並べる
- 募集人員が小さい専攻は1人で倍率が動く。出願先は倍率でなく要件・評価方法・専願条件で決める
倍率は去年の記録であって、来年の自分の合格確率ではありません。出願要件と評価方法で合う大学を選び、そのあとで倍率を準備の厳しさの目安にします。この順番なら、倍率の数字に振り回されずに済みます。
免責事項
※本記事は、文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」「令和8年度入学者選抜について」、群馬大学および東京工科大学の公式入試結果など公開情報をもとに整理した一般的な情報です(2026年9月時点)。倍率は公表された志願者数・受験者数・合格者数から計算した値で、志願者数・合格者数は延べ数です。募集人員・出願要件・選抜方法は大学ごとに異なり、年度により変更される場合があります。合格を保証するものではありません。実際に出願する際は、志望校の最新の募集要項と公式の入試結果で必ずご確認ください。

