総合型選抜の塾・予備校は必要?いつから通うかと選び方【2027年度】

総合型選抜の塾を探し始めると、料金が書いていない公式サイトと「合格率◯%」の広告ばかりが目に入ります。何を基準に決めればいいのか、保護者面談で200組以上から同じ質問を受けてきました。

先に押さえたいのは、塾が何をしてくれるのかを入試の側から見ることです。総合型選抜で大学が必ず評価する項目は、文部科学省の実施要項に書いてあります。

塾の仕事はその項目を第三者の目で仕上げることで、ここが分かると高校で足りる部分とお金を払って買う部分が切り分けられます。

総合型選抜の塾・予備校がやるのは、文部科学省の実施要項が「必ず評価する」と定めた本人記載の書類・面接・基礎学力の3点を、第三者の目で仕上げることです。2027年度(令和9年度)は出願が2026年9月1日以降、合格発表が11月1日以降と決まっています。塾に通うかは「高校のサポート・志望校の選考内容・残り期間」の3つで決め、選ぶときは合格実績の計上基準と添削の回数が先です。

この記事でわかること

  • 総合型選抜の塾・予備校が何をしてくれるかと、自力で代替できる部分
  • 塾に通うかどうかを決める3つの判定軸と、向く人・向かない人
  • いつから通うかを、2027年度の出願日と塾の年度の始まりから逆算する方法
  • 公式に金額が出ている塾・出ていない塾と、見積もりで聞く項目
  • 合格実績の数え方・添削回数・対面かオンラインかで塾を選ぶ判定軸

公的情報源: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付 mext.go.jp)/「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」(mext.go.jp)/「令和5年度子供の学習費調査」結果の概要(mext.go.jp)/各塾の公式サイト(いずれも2026年9月時点)

専門の塾に見てもらう選択肢を先に確かめたい場合は、資料請求と無料体験が無料の塾から比べると判断しやすくなります。

目次

総合型選抜の塾・予備校がやること|要項が「必ず評価する」と定めた3点に対応している

総合型選抜の塾がやることは、大学が必ず評価すると決められた3つの項目を、出願までに仕上げることです。項目は塾が決めたものではなく、文部科学省の実施要項に書かれています。

「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第3の1(2)は、総合型選抜について3つの留意点を挙げています。志願者本人が書く資料を必ず評価に使うこと、面接を必ず行うこと、大学教育に必要な知識・技能も評価することです(2026年9月時点)。

塾の講座名はさまざまですが、中身はどれも上の3項目のどれかに対応します。対応表にすると、塾で買うものと自力で用意できるものの境目が見えてきます。

要項が求める評価項目と、塾・自力での対応(2027年度)

要項が定める評価項目具体的な資料・方法塾・予備校がやること自力での代替先
本人が記載する資料を必ず活用活動報告書・大学入学希望理由書・学修計画書志望理由書の構成指導と添削、活動実績の棚卸し高校の担任・進路指導、大学の入試相談
面接を必ず実施面接・ディベート・集団討論・プレゼン・口頭試問(オンライン実施を含む)模擬面接、プレゼンの練習と講評高校の面接練習、家族や先輩を相手にした練習
知識・技能、思考力・判断力・表現力の評価小論文、基礎学力テスト、共通テスト、資格・検定小論文の添削、基礎学力の講座映像授業、参考書、学校の授業

出典: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第3の1(2)(mext.go.jp 2026年9月時点)。塾・自力の列は、各塾の公式サイトのコース説明と教室での指導内容から整理しています。

このうち、塾でしか買いにくいのは添削と模擬面接の「回数」です。書類も面接も、1回見てもらって終わりでは仕上がりません。

一方で、活動実績そのものは塾が作れません。探究活動や部活動の記録は本人のもので、塾ができるのは「どう書くか」の設計までです。活動実績を「作ってくれる」と受け取れる説明があれば、その時点で候補から外してください。

要項は、高校段階での基礎的な学習の成果も「他の評価方法との間でバランスの取れた配分で判定に活用する」と定めています。書類と面接だけ仕上げても、基礎学力の評価は残るということです。

総合型選抜の塾が扱う3つの評価項目と、買うもの・自分で用意するもの

塾・予備校で買うもの
書類
志望理由書・学修計画書の添削を複数回受ける
面接
模擬面接・プレゼンの練習を本番と同じ形式で繰り返す
基礎学力
小論文の添削と講評、基礎学力の講座
共通点
第三者の目と「回数」を買っている
自分で用意するもの
活動実績
探究・部活・資格の記録は本人のもので、塾は作れない
志望の中身
なぜその大学・学部かは、本人が調べて決める
推薦書・調査書
高校が作成する書類で、塾は関わらない
共通点
塾に通っても、ここは変わらない

図:塾で買えるのは「第三者の目と回数」で、活動実績・志望の中身・高校が作る書類は本人と高校の側にある。評価項目は文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」による。

総合型選抜に塾は必要か|「高校のサポート・選考内容・残り期間」の3つで決める

塾が必要かどうかは、高校でどこまで見てもらえるか、志望校の選考に何があるか、出願まで何か月あるかの3つで決まります。確かめる前に塾を探すと、判断の材料がないまま料金だけを比べる形になりがちです。

数字で見ると、塾に通わずに大学へ進む人は少なくありません。文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」では、1年間の学習塾費が0円だった高校生(全日制)が公立61.4%・私立62.4%でした。

一方で、総合型選抜で入学する人は少数派ではありません。文部科学省「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」では、総合型選抜の入学者は126,766人で、大学入学者全体の19.5%です(私立22.8%・国立7.7%)。

判定軸1:高校で見てもらえる範囲

推薦書と調査書は高校が作る書類で、ここは塾が代わりにできません。確かめるのは、それ以外の部分です。志望理由書を何回まで見てもらえるか、面接練習を誰が何回してくれるか、小論文を添削してくれる先生がいるかを、担任か進路指導室に聞いてください。

教室で見てきたパターンで言うと、高校のサポートが厚い学校の生徒は、塾を使わなくても書類の完成度が高いです。逆に「志望理由書は自分で書いて提出するだけ」という学校では、第三者の目が入る場所を塾で買う必要が出てきます。

判定軸2:志望校の選考に何があるか

選考内容は大学・学部ごとに違い、書類と面接だけの学部もあれば、小論文・プレゼン・共通テストを課す学部もあります。募集要項で選考の項目を確かめ、その項目ごとに「高校で練習できるか」を当てはめてください。

プレゼンや集団討論が課される学部は、練習相手と講評者が要ります。ここは高校の面接練習だけでは不足しやすく、塾の使いどころになります。

判定軸3:出願まで何か月あるか

出願が2026年9月1日以降なので、高3の夏に決めると準備期間は2〜3か月です。この期間で書類を仕上げるなら、添削を短い間隔で回せる環境が必要になります。高2のうちに決めれば、塾なしで進めて高3の春に見直す余地が残ります。

総合型選抜で塾・予備校が向く人

  • 高校で志望理由書の添削や面接練習をほとんど受けられない
  • 志望校の選考にプレゼン・集団討論・小論文が含まれている
  • 出願まで3か月を切っていて、短い間隔で添削を回したい
  • 活動実績はあるのに、志望理由とのつなげ方が自分では決められない

塾・予備校を急いで決めなくてよい人

  • 高校に添削と面接練習の体制があり、回数の上限も聞けている
  • 志望校の選考が書類と面接のみで、面接の形式が個人面接
  • 出願まで半年以上あり、まず自力で初稿を書ける
  • 活動実績がまだ無く、先に探究や課外活動を始める段階にいる

総合型選抜で塾を使うかを決める3つの判定軸

  • 塾・予備校に通うべきか迷っている
  • 軸1高校で添削と面接練習を何回受けられるか聞く推薦書・調査書は高校が作る。それ以外の回数を確かめる
  • 軸2志望校の募集要項で選考項目を確かめるプレゼン・集団討論・小論文があれば練習相手と講評者が要る
  • 軸3出願(9月1日以降)まで何か月あるか数える3か月を切ると添削の間隔が勝負になる
  • 結論高校で足りない項目だけを塾で買う全部を塾に頼まず、項目単位で決める

活動実績が無い段階なら、塾より先に探究・課外活動を始める

図:塾に通うかは「高校のサポート・選考内容・残り期間」の順に確かめ、高校で足りない項目だけを塾で買う。

総合型選抜の塾はいつから通う?|出願9月1日と「塾の年度の始まり」から逆算する【2027年度】

総合型選抜の塾に通い始める時期は、出願日から逆算して決めます。2027年度(令和9年度)の総合型選抜は、入学願書の受付が2026年9月1日以降、判定結果の発表が2026年11月1日以降です。文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第4の4にそう定められています(2026年9月時点)。

もう1つ、逆算に使う日付があります。塾の年度の始まりです。早稲田塾の平常授業は、2026年度が2025年12月から2026年11月までで、年度が12月に始まります(公式サイト「2026年度 平常授業コース一覧」2025年9月22日現在)。

つまり総合型選抜の専門塾では、高2の12月が「新高3生」の開始月です。高3の4月から探し始めると、塾の年度はすでに4か月進んでいます。

学年別・通い始める時期と塾でやること(2027年度の日程で逆算)

通い始める時期出願までの期間塾でやることの中心塾なしなら
高2の12月(塾の新年度)約9か月活動実績の棚卸し、志望学部の絞り込み、志望理由の骨子高校の探究・課外活動を記録に残す
高3の4月約5か月志望理由書の初稿と添削、小論文の型づくり高校の添削を予約し、初稿を自力で書く
高3の6〜7月2〜3か月書類の仕上げ、模擬面接、出願書類の確認高校の面接練習を複数回入れる
高3の8月以降1か月前後出願直前の書類チェック、面接の集中練習出願要件の確認を最優先にする

出典: 出願・発表の日程は文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第4の4(mext.go.jp)、塾の年度は早稲田塾「2026年度 平常授業コース一覧」(2025年9月22日現在)。いずれも2026年9月時点。塾でやることの列は教室での指導内容から整理しています。

高3の夏から通う場合は、やることを絞ったほうがよさそうです。志望理由書の初稿を自分で書いてから通い始めると、限られた回数の添削を「直す」ことに使えます。白紙の状態で入塾すると、最初の数回が棚卸しで終わりがちです。

高2で通い始める場合、塾でやることの大半は活動実績の整理と志望学部の絞り込みです。この段階は高校の探究活動と重なるので、塾に通うかどうかは、高校でどこまで深められるかで決めても遅くありません。

なお、翌年度(2028年度)の実施要項は例年5〜6月に通知されます。2027年度の要項は2026年5月27日付で通知されました。高2生が日程を確かめるときは、翌年の通知を待ちつつ、今年度の枠組みで準備を進めてください。

「いつから」を決める3つの日付

  • 出願の開始:2026年9月1日以降(2027年度・文科省実施要項)
  • 合格発表:2026年11月1日以降(同上)
  • 塾の新年度:12月開始の塾がある(早稲田塾の平常授業は2025年12月〜2026年11月)

総合型選抜の塾の費用|公式に金額が出ている塾・出ていない塾を分けて見る【2026年9月時点】

総合型選抜の塾の費用は、公式サイトに金額を載せている塾と、載せていない塾に分かれます。載せていない塾の「相場」は比較サイトの推計で、時点も条件も塾ごとに違います。この記事では、公式ページを開いて確認できたものだけを書きます。

主な塾・サービスの費用の公表状況(各社公式サイト・2026年9月時点)

塾・サービス形態公式サイトで確認できたこと金額の確認先
早稲田塾総合型・学校推薦型選抜の専門塾(対面・オンライン)授業料はコース制(単位数33〜4の5段階)。季節講習・二次試験対策特別講座は年間学費と別納入。金額の記載は無し(コース一覧 2025年9月22日現在)各校舎で案内。学費ローンの分割払いあり
総合型選抜専門塾AOI専門塾(対面・オンライン)高3生の料金ページに指導内容(志望理由書・小論文・面接など)の記載はあるが、金額の記載は無し無料の受験相談で個別に提案
Loohcs志塾専門塾(対面・オンライン)公式サイトの固定ページに料金の記載は無し。入塾の流れは無料相談会のあとに入塾金を振り込む形無料相談会で案内
スタディサプリ 高校・大学受験講座映像授業(オンライン)ベーシックコース月額2,178円、12か月一括払い21,780円(月あたり1,815円)、無料体験14日間公式サイトの料金ページ

出典: 早稲田塾「コース紹介・学費について」(wasedajuku.com)/総合型選抜専門塾AOI「料金」(aoaoi.jp)/Loohcs志塾「入塾の流れ」(loohcs-shijuku.com)/スタディサプリ「料金」(studysapuri.jp)。いずれも2026年9月時点の公式ページの記載で、料金は改定されることがあります。

専門塾の3社は、いずれも公式サイトに金額を載せていません。相談で個別に提案する形なので、見積もりを取るときは4つの項目を分けて聞いてください。入塾金、平常授業の年間授業料、季節講習の費用、出願直前の対策講座の費用です。

早稲田塾の公式コース一覧には「受講可能単位数を超えて追加受講を希望される場合は、追加料金が発生します」と書かれています。年間の見積もりに、追加受講と季節講習が入っているかを確かめないと、総額が動きます。

比べるときの物差し:高校生の学習塾費の公的な平均

金額の大小を見る物差しには、公的統計が便利です。文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」では、公立高校3年生の学習塾費は年206,454円です(表6・全日制・塾費0円の家庭を含む全体の平均)。

専門塾の見積もりがこの数倍になることは珍しくありません。高いこと自体が悪いわけではなく、払っているのは添削と面接練習の「回数」だと分かっていれば見方が変わります。ただ、その回数が本当に要るかどうかは、前の章の3つの判定軸しだいです。

総合型選抜の塾の費用を見るときに分ける4つの項目

  • 見積もりをもらった
  • 1入塾金キャンペーンで免除される場合がある。時期で変わる塾もある
  • 2平常授業の年間授業料コース制なら単位数・コマ数の上限を確かめる
  • 3季節講習の費用春・夏・冬の講習は年間学費と別納入の塾がある
  • 4出願直前の対策講座二次試験対策・直前パックが別料金になっていないか

4つの合計を、公立高3の学習塾費 年206,454円(令和5年度・文科省)と並べて見る

図:塾の費用は入塾金・平常授業・季節講習・直前講座の4つに分けて聞く。合計を公的統計の平均と並べると、金額の意味が読める。

小論文の型や基礎学力の部分は、映像授業で安く埋められます。専門塾で書類と面接の回数を買い、基礎学力は月2,178円の映像授業で補う組み合わせも、費用の組み方としては現実的です。

小論文の書き方や基礎学力の講座は、映像授業なら月額2,178円(2026年9月時点)で主要教科と一緒に見られます。専門塾に払う費用を書類と面接の回数に絞りたい場合、まず14日間の無料体験で講座の中身を確かめるのが近道です。

スタディサプリの14日間無料体験を試す(PR)詳細はリンク先をご確認ください

総合型選抜の塾の選び方|合格実績の数え方・添削回数・対面かオンラインかの判定軸

塾を選ぶときに先に確かめるのは、合格実績の「数え方」と添削の「回数」です。講師の雰囲気や校舎の設備は、実績と回数を確かめたあとで見ても遅くありません。

判定軸1:合格実績はどう数えているか

「合格者◯名」という数字は、塾ごとに数え方が違います。数え方の例として参考になるのが、早稲田塾が公式サイトで公表している計上基準です。現役生のみで高卒生を含まない、当該年度の高3時に在籍した生徒のみを対象とする、講習生や模試生は含まない、合格実績の確定は3月31日を締め切りとする、の4つです(2026年度合格実績ページ・2026年9月時点)。

この基準をそのまま質問に置き換えれば、他の塾にも同じことを聞けます。候補の塾すべてに、同じ質問をしてください。

聞くこと数字が大きく見える数え方確かめ方
現役生だけか既卒生・高卒生を含めている「現役のみか」を実績ページの注記で見る
在籍の条件短期講習や模試だけの生徒も含めている「講習生・模試生を含むか」を聞く
在籍の時期高1・高2の時だけ在籍した生徒も含めている「高3時に在籍した生徒か」を聞く
締切日締切を設けず随時足している「いつ時点で確定した数字か」を聞く
分母「占有率」の分母が前年の合格者数になっている注記で分母の年度を見る

出典: 計上基準の例は早稲田塾「2026年度 合格実績」の注記(wasedajuku.com 2026年9月時点)。表の「確かめ方」は教室で保護者に案内してきた質問から整理しています。

合格者数は、その塾の生徒数が分からないと読めません。可能なら「その学部を受けた塾生が何人で、何人合格したか」まで聞いてください。答えられない塾を排除する必要はありませんが、答えられる塾のほうが比較はしやすくなります。

判定軸2:添削の回数と返却までの日数

志望理由書は、書き直しの回数で完成度が決まります。契約前に、志望理由書の添削が何回まで含まれるか、1回の返却に何日かかるか、添削するのは誰かの3点を聞いてください。

「回数無制限」と書いてある塾でも、返却に1週間かかれば出願前に回せる回数は限られます。出願まで3か月なら、返却3日以内で週1回のペースが1つの目安です。

判定軸3:対面かオンラインか

面接練習は対面でないと心配だ、という相談が多いです。ただし実施要項は、面接について「オンラインによる実施を含む」と明記しています。大学側がオンライン面接を行う以上、オンラインでの練習は本番の形式に近い練習になります。

対面が向くのは、集団討論やプレゼンを課される学部です。他の受験生と同じ場で練習する機会は、オンラインでは作りにくいところがあります。書類の添削だけなら、オンラインで十分でしょう。オンライン塾の形態ごとの違いはオンライン塾・オンライン家庭教師の比較|目的別の選び方早見表で整理しています。

総合型選抜の塾を選ぶときに契約前に聞く順番

  • 候補の塾が2〜3つに絞れた
  • 1合格実績の数え方を4点で聞く現役のみか・講習生を含むか・高3時在籍か・締切日はいつか
  • 2添削の回数・返却日数・添削者を聞く出願まで3か月なら返却3日以内・週1回が目安
  • 3面接練習の形式を志望校の選考に合わせる個人面接ならオンライン可。集団討論・プレゼンは対面が向く
  • 4見積もりを4項目に分けてもらう入塾金・平常授業・季節講習・直前講座

4つの答えを候補の塾で横に並べてから決める

図:塾は「実績の数え方→添削の回数→面接の形式→費用の内訳」の順に聞き、候補の答えを並べて決める。

契約前に外したほうがよい説明

  • 「活動実績はこちらで用意する」という趣旨の説明(本人の資料を評価する入試の前提に反する)
  • 合格実績の数え方を聞いても注記や答えが出てこない
  • 添削の回数・返却日数が契約書や説明資料に書かれていない
  • 「通えば合格できる」に近い言い方(入試の合否は大学が決めるもので、塾に約束できるものではない)

塾に通わない場合の代わり|高校・大学・映像授業で「第三者の目」を用意する

塾に通わないと決めた場合も、第三者の目を入れる場所は必要です。志望理由書を自分だけで仕上げると、書いた本人には分かるが読み手に伝わらない文章になりがちで、本人はそれに気づけません。

代わりに使えるのは、高校・大学・映像授業の3つです。役割が違うので、組み合わせて使います。

塾の代わりに使える3つの場所

場所頼めること頼めないこと
高校(担任・進路指導・国語科)志望理由書の添削、面接練習、推薦書・調査書の作成学部ごとの選考傾向の分析、頻回の添削
大学(オープンキャンパス・入試相談)アドミッション・ポリシーの説明、選考方法の確認、過去の出題傾向書類の添削、模擬面接
映像授業(スタディサプリ等)小論文の型、基礎学力、共通テスト対策個別の添削、面接練習

高校には、早めに回数を予約しておきましょう。総合型選抜の出願が9月1日以降なので、7〜8月は添削の依頼が集中します。6月までに初稿を出して1回目の添削を受けておくと、夏の予約が取りやすくなります。

大学の入試相談は、選考で何を見るかを直接聞ける場です。募集要項の文章だけでは分からない「面接で何を聞かれやすいか」「小論文の出題分野」が、相談会で具体的に示されることがあります。

小論文は、型を先に身につけてから書く量を増やす順で進めてください。

学校推薦型選抜や指定校推薦を併願する場合、書類の準備は共通する部分が多いです。それぞれの対策の進め方と日程は別の記事で整理しているので、方式を決めるときに参照してください。

よくある質問(FAQ)

Q1:総合型選抜の塾は高3の夏からでも間に合いますか?

間に合うかどうかは、志望理由書の初稿があるかで変わります。2027年度の出願は2026年9月1日以降なので、7月に通い始めると準備期間は1〜2か月です。初稿を自分で書いてから入塾すれば、限られた添削回数を「直す」ことに使えます。白紙で入塾すると、最初の数回が活動実績の棚卸しで終わり、書類の仕上げに回数が残りません。夏から通うなら、入塾前に初稿と活動実績の一覧を作っておいてください。

Q2:総合型選抜の塾の費用はいくらかかりますか?

専門塾の多くは公式サイトに金額を載せておらず、無料相談で個別に提案する形です(2026年9月時点で早稲田塾・AOI・Loohcs志塾の公式ページを確認)。見積もりを取るときは、入塾金・平常授業の年間授業料・季節講習・出願直前の対策講座の4項目に分けて聞いてください。物差しにするなら、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」の公立高校3年生の学習塾費が年206,454円(塾費0円の家庭を含む全体平均)です。映像授業のスタディサプリは月額2,178円で、基礎学力と小論文の型を安く埋める使い方ができます。

Q3:塾の合格実績はどう見ればいいですか?

数え方を4点で聞いてください。現役生だけか、講習生や模試生を含むか、高3時に在籍した生徒だけか、いつ時点で確定した数字かです。早稲田塾は公式サイトで同じ4項目の計上基準を公表しており、同じ質問を他の塾にも当てはめられます。「占有率」が書いてある場合は、分母がどの年度の合格者数かを注記で確かめてください。可能なら、その学部を受けた塾生の人数と合格者数の両方を聞くと、数字の意味が読めます。

Q4:オンラインの塾でも総合型選抜の面接対策はできますか?

個人面接なら問題ありません。文部科学省の実施要項は、総合型選抜の面接について「オンラインによる実施を含む」と明記しており、大学側がオンライン面接を行う場合はオンラインでの練習が本番に近い形式になります。対面が向くのは、集団討論やプレゼンを課される学部です。他の受験生と同じ場で練習する機会は、オンラインでは作りにくいためです。志望校の選考方法を募集要項で確かめてから、形式を選んでください。

Q5:総合型選抜の塾に通えば合格できますか?

合否を決めるのは大学で、塾が約束できるものではありません。塾ができるのは、要項が定める本人記載の書類・面接・基礎学力の3つを第三者の目で仕上げることまでです。活動実績や志望の中身は本人が用意する部分で、塾に通っても変わりません。「通えば合格できる」に近い説明をする塾は、その言い方自体を判断材料にしてください。

Q6:学校推薦型選抜や指定校推薦の対策も同じ塾でいいですか?

総合型・学校推薦型選抜の両方を扱う塾が多く、志望理由書と面接の準備は共通します。違いは日程と出願の条件です。2027年度は総合型選抜の出願が2026年9月1日以降、学校推薦型選抜の出願が11月1日以降で、学校推薦型は高校の推薦が要ります。指定校推薦は校内選考が先に決着するので、塾でやることは校内選考後の面接練習が中心になります。方式ごとの準備の違いは、それぞれの記事で確かめてください。

まとめ:塾で買うのは「第三者の目と回数」で、要るかどうかは3つの軸で決まる

総合型選抜の塾・予備校は、要項が必ず評価すると定めた書類・面接・基礎学力を、第三者の目で仕上げる場所です。活動実績と志望の中身は本人が用意し、推薦書・調査書は高校が作ります。塾に通っても、ここは変わりません。

この記事の要点

  • 塾がやることは、文科省実施要項が定める「本人記載の書類・面接・基礎学力」の3点の仕上げ
  • 通うかどうかは「高校のサポート・志望校の選考内容・出願までの期間」の3軸で、足りない項目だけ買う
  • 2027年度の出願は2026年9月1日以降・発表は11月1日以降。専門塾の年度は12月に始まるものがある
  • 専門塾の多くは公式に金額を出していない。見積もりは入塾金・平常授業・季節講習・直前講座の4項目に分けて聞く
  • 選ぶときは合格実績の数え方(現役のみ・講習生・在籍時期・締切日)と添削の回数・返却日数を先に確かめる
  • 個人面接の練習はオンラインでも本番に近い。集団討論・プレゼンは対面が向く

日程・料金・合格実績の計上基準は、年度ごとに変わります。契約の前に、文部科学省の実施要項と各塾の公式ページで最新の内容を確かめてください。

高校で足りない項目を塾で買うと決めたなら、次は塾ごとの添削回数と面接練習の形式を聞く段階です。早稲田塾は総合型・学校推薦型選抜を専門に指導する塾で、公式サイトで合格実績の計上基準を公表しています。資料請求や無料体験・個別相談は無料なので、指導の中身を確かめてから判断できます。

早稲田塾の資料請求・無料体験を見てみる(PR)詳細はリンク先をご確認ください

あわせて読みたい

免責事項

※本記事は、文部科学省の公表資料および各塾・サービスの公式サイトの公開情報をもとに整理した一般的な情報です。入試の日程・選考方法、塾の料金・コース・合格実績の計上基準は、年度ごとに変更される場合があります。合否は各大学の判断によるもので、本記事および特定の塾・サービスの利用が合格を保証するものではありません。契約や出願の前には、文部科学省の実施要項、志望大学の募集要項、各塾の公式案内で最新の内容をご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大手進学塾で8年、小学生から高校生まで、延べ500人以上に数学と英語を教えてきたYamadaです。授業でよく聞かれたのが「家でどう勉強すればいいですか」でした。週に1、2回の授業では問題演習に追われて、家庭学習の進め方まで手が回りません。そこに歯がゆさを感じてきました。

同じ問題集を渡しても、伸びる子と伸び悩む子がいます。差は頭の良さではなく、目標の立て方と続け方の工夫にありました。保護者面談で「うちの子、やる気が続かなくて」と相談されるたび、もっと多くの家庭に届く形で伝えたいと思ってきました。このサイトでは、受験対策や定期テスト、勉強習慣の作り方を、現場で試してきた方法をもとに書いています。

目次