「単語や文法はわかるのに、リスニングになると全く聞き取れない…」
「共通テストのリスニング配点が高すぎて、どう対策すればいいかわからない」
あなた(あるいは親御様)は、今このような壁にぶつかっていませんか? 現在の大学受験、特に共通テストにおいて、英語リスニングは「おまけ」ではなく、合否を左右する「主戦場」となっています。
リスニングはセンスだと思われがちですが、それは大きな誤解です。聞き取れないのには明確な「理由」があり、それを解消するための「正しい手順」と「最適な参考書」が存在します。闇雲に英語を聞き流すだけの勉強は、今日で終わりにしましょう。
本記事では、国内トップクラスの指導実績をもとに、リスニングを「単語」と「短文」の2フェーズに分けた画期的な攻略法と、合格者がこぞって愛用する厳選参考書を徹底紹介します。この記事を読み終える頃には、あなたの耳は「英語を英語のまま理解する」準備が整っているはずです。
1. リスニング攻略は「2つのフェーズ」で進めるのが鉄則
リスニングの能力は、階段を登るように2つのステップで鍛えていくのが最も効率的です。いきなり長文を聞いても、脳が処理しきれずにパンクしてしまいます。
【フェーズ1】英単語の「正しい音」を脳に刻む
まず大前提として、「自分が発音できない音は、絶対に聞き取れない」という法則があります。多くの受験生がスペルと意味だけを覚えますが、リスニングではその単語が「どう発音されるか(音声変化を含む)」を知らなければ得点に繋がりません。
まずは、手持ちの英単語帳を「音声」と共に仕上げることからスタートしましょう。
【フェーズ2】英短文の「構造」を瞬時に掴む
単語が聞き取れるようになったら、次は「意味の塊(チャンク)」ごとに理解する訓練です。センター試験(現在の共通テスト)や私立・国立の二次試験では、会話の文脈や論理構成を追う力が求められます。短い文章を確実に処理できる「リスニング脳」を作っていきます。
2. 最強の練習法「シャドーイング」をマスターせよ
リスニング力を飛躍的に高める唯一無二の方法、それが「シャドーイング」です。これは、聞こえてくる音声のすぐ後を、影(シャドー)のように追いかけて発音する練習法です。
イメージは、小学生の頃に歌った「かえるの合唱」の輪唱です。1テンポ遅れて聞こえてくる感覚を、自分の口で再現します。
- 効果:英語特有のリズム、強弱、音声変化(連結や消失)が身体に染み付きます。
- コツ:最初はスクリプト(台本)を見ながらでもOK。慣れてきたら何も見ずに音声だけで追いかけます。
1度や2度では効果は実感できません。毎日15分、同じ英文を何度も繰り返すことで、ある日突然、英語が「ゆっくり」聞こえるようになる瞬間が訪れます。
3. 【フェーズ1】単語・熟語を聞き取るためのおすすめ参考書4選
リスニングの基礎となる「語彙の音」を鍛えるための、音声機能が充実した単語帳を紹介します。
| 参考書名 | 特徴 | おすすめの層 |
|---|---|---|
| DUO 3.0 | 560個の例文に重要語を凝縮。文脈で覚えられる。 | 効率重視・中級者以上 |
| システム英単語 | 「ミニマムフレーズ」で短いフレーズごとに音で覚える。 | 全受験生・基礎固め |
| 速読英単語 | 長文の中で単語を覚える。読解力も同時にUP。 | 文脈重視派・二次対策 |
| キクタン | リズムに乗って「聞く」だけで覚える設計。 | リスニングが苦手な人 |
DUO 3.0
200語程度の英文に重要語句が詰まっており、CD(別売)を併用することでリスニングと発音を同時に極められます。「生きた英語」を聞き取る力がつく一冊です。
システム英単語
「ミニマムフレーズ」という数語の塊で覚える形式がリスニングと相性抜群です。レベル別に分かれているため、志望校に合わせて着実にステップアップできます。
速読英単語(必修編・上級編)
名前の通り、長めの文章の中で単語を覚えます。「どんな文脈で使われるか」を音声と共に学べるため、長文リスニングの基礎体力がつきます。
キクタンシリーズ
「聞いて覚える」の代名詞。音楽に合わせて単語が流れるため、勉強の合間や移動中など、机に向かえない時間でもリスニング対策が可能です。
4. 【フェーズ2】英短文・長文を聞き取るための実戦参考書
単語の音がわかってきたら、次はいよいよ「試験形式」に近い問題でトレーニングを行います。
大学入試リスニングのトレーニング(入門・必修・上級)
Z会から出版されているこのシリーズは、リスニングの解法が最も細かく言語化されている名著です。3部作になっており、自分の現状に合わせてスタートできます。
- 入門編:まずは短い文章から。リスニングのルールを学ぶ。
- 必修編:共通テスト〜標準的な私立・国立レベル。
- 上級編:難関大二次、英語系学部のハイレベルなリスニング対策に。
[共通テスト] 石井雅勇 リスニング講義の実況中継
有名講師による話し言葉の解説で、「どうやってメモを取るか」「どこに注意して聞くべきか」というテクニック面を網羅的に学べます。リスニングの戦略を立てたい受験生に最適です。
5. 【共通テスト対策】本番で8割をもぎ取る演習教材
共通テストのリスニングは「1回流し」の問題が増えるなど、特有の難しさがあります。これには「慣れ」が必要です。
- 短期攻略 共通テスト英語 リスニング:駿台講師陣による、テクニック重視の問題集。短期間でコツを掴みたい人向け。
- 共通テスト予想問題パック:各予備校(河合塾・駿台・Z会など)が出している予想問題。本番直前のシミュレーションに必須です。
注意:共通テストのリスニングは毎年微調整が入ります。必ず最新年度の傾向を反映した「予想問題」や「過去問(追試含む)」を解いて、メモの取り方を確立しておきましょう。
6. 最難関・東大レベルを目指すならこの一冊
灘高キムタツの東大英語リスニング
東大をはじめとする最難関大を目指すなら、避けては通れない一冊です。「5分以上の長い放送」をどう処理するか、論理的に内容を整理する高度なスキルが身につきます。これ一冊を完璧にすれば、どこの大学のリスニングも怖くありません。
まとめ:リスニングは「毎日の15分」が合格を連れてくる
リスニングの対策は、直前に詰め込もうとしても間に合いません。今日から、以下のサイクルをルーティンに組み込んでください。
- 英単語を音声と一緒に覚える(フェーズ1)
- 毎日15分、必ず英語を聴き、シャドーイングする(継続)
- 自分のレベルに合った参考書を1冊完璧に仕上げる(実戦)
「読んで理解できる」と「聞いて理解できる」が一致したとき、あなたの英語力は爆発的に向上し、英語学習が格段に楽しくなります。志望校合格に向けて、最高のリスニング対策をスタートさせましょう!

