指定校推薦の校内選考に出すと決めた日から、保護者の方も本人も同じことを聞いてきます。「指定校推薦で落ちることはあるのですか」という問いです。
答えは「ある」です。ただし、落ちる場所が2か所あると知らないまま不安になっている家庭がほとんどで、そこを分けると見通しがつきます。
落ちる場所の1つ目は校内選考で、ここが実質の本番になります。2つ目は大学の選考で、校内選考を通ったあとに不合格になる例は多くありませんが、ゼロではありません。
この記事では、落ちる確率をどう考えればよいか、校内選考と大学の選考それぞれで落ちる理由、合格後の辞退の扱い、そして落ちたあとの切り替え期日までを、文部科学省の実施要項と大学の公式要項に沿って整理します。
指定校推薦で落ちることはあります。落ちる場所は校内選考と大学の選考の2か所で、本番は校内選考です。校内選考を通ったあとの不合格は多くありませんが、大学は指定校推薦だけの合格率を公表していないため「落ちる確率◯%」という数字は存在しません。学力試験や小論文を課す学部では不合格が出ます。落ちた場合の切り替え先は、校内選考なら公募推薦(出願11月1日以降)、大学の選考なら一般選抜(共通テスト2027年1月16日・17日)です。
この記事でわかること
- 指定校推薦で落ちる2つの場所と、なぜ「ほぼ落ちない」と言われるのか
- 落ちる確率の考え方と、大学が公表していない数字をどう扱うか
- 校内選考で落ちる理由と、落ちる人に共通するパターン
- 大学の選考で落ちる理由(書類の不備・面接・小論文・学力試験・出願後の資格喪失)
- 合格後の辞退の扱いと、高校の指定校枠への影響
- 落ちたあとに残っている入試方式と期日(2027年度)
公的情報源: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第3の1(3)・第4の4・5・第6・第8の2(mext.go.jp・2026年9月時点)/横浜市立大学「指定校制学校推薦型選抜」2027年度(yokohama-cu.ac.jp)
指定校推薦で落ちることはある?|落ちる場所は校内選考と大学の選考の2か所
指定校推薦とは、大学が指定した高校の生徒だけが校長の推薦を受けて出願できる、学校推薦型選抜の非公募型です。文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」では、学校推薦型選抜を「出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料として評価・判定する入試方法」と定めています(第3の1(3)・2026年9月時点)。
自分の意志だけでは出願できず、高校が「この生徒を推薦する」と決めて初めて大学に書類が届きます。だから落ちる場所は、高校の中と大学の中の2か所に分かれるわけです。
指定校推薦で落ちる2つの場所
- 指定校推薦に出したい
- ① 校内選考(夏〜10月)枠より希望者が多ければ落ちる。ここが実質の本番
- ② 大学の選考(11月〜12月)書類・面接が中心。学力試験や小論文を課す学部では不合格が出る
図:指定校推薦は校内選考と大学の選考の2段階。落ちる人の多くは①で落ちている。
なぜ「ほぼ落ちない」と言われるのか
実施要項は、学校推薦型選抜で面接を「必ず行う」と各大学に求めています。その上で、高校との連携で丁寧なマッチングが図られている非公募型で、合格したら入学することを志願者が確約して受験するものに限り、大学の判断で面接を省略できると書いています(第3の1(3)①)。
つまり文部科学省の側から見ても、指定校推薦は「高校と大学の間で事前に選び終えている入試」という位置づけです。大学は枠を高校に預け、高校が校内で選び、大学は最後の確認をします。校内選考を通った生徒が大学で落ちにくいのは、この構造が理由です。
それでも大学が落とせる仕組みは残っている
同じ要項は、調査書や推薦書などの出願書類だけで決めてはいけない、とも書いています。個別の学力テスト・小論文や面接などの検査・資格や検定の成績のうち、少なくとも1つを使い、募集要項に書くよう求めています(第3の1(3)②)。
この「少なくとも1つ」が学力テストや小論文になっている学部では、点数で不合格が出ます。書類と面接だけの学部では、合格前提で進むのが通常です。どちらの型かは志望学部の募集要項の「選抜方法」欄で決まります。
規模の話も1つだけ添えます。文部科学省「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」(令和7年11月26日公表)では、学校推薦型選抜で入学した人は221,415人で、大学入学者全体の34.1%でした。この数字は公募型と指定校型を合わせたもので、指定校だけの内訳は公表されていません。
制度全体の仕組みや評定平均の計算、2027年度の日程は、学校推薦型選抜の対策の記事で扱っています。この記事では「落ちる」に絞って進めます。
指定校推薦で落ちる確率の考え方|大学は指定校だけの合格率を公表していない
指定校推薦で落ちる確率は、数字としては存在しません。大学が公表する入試結果は、学校推薦型選抜を公募型と指定校型に分けていないものが多く、文部科学省の実施状況も分けていないためです。
「ほぼ0%」「99%受かる」という言い方を目にしますが、出所をたどれる統計ではありません。数字を探すより、自分の志望学部が「どの型」かを確かめるほうが判断に役立ちます。
選抜方法の型と、落ちる可能性の考え方(2027年度・募集要項で確認)
| 選抜方法の型 | 大学の選考で落ちる可能性 | 実例(大学公式・2027年度) |
|---|---|---|
| 書類審査+面接のみ | 低い。出願資格の未達・書類不備・面接での入学意思の疑いが主因 | 横浜市立大学(指定校制)=書類審査および面接。出願資格に「合格した場合には入学することを確約できる者」 |
| 書類+面接+小論文 | 小論文が著しく悪いと不合格になる | 私立文系に多い型。募集要項の「選抜方法」に小論文の配点が書かれる |
| 書類+面接+学力試験(適性検査) | 点数で不合格が出る。医・歯・薬・看護・芸術系に多い | 獨協医科大学(指定校制・約20名)=試験日を設けて選抜(令和9年度入学者選抜概要) |
出典: 横浜市立大学「指定校制学校推薦型選抜」(yokohama-cu.ac.jp 2027年度・2026年9月時点)/獨協医科大学「令和9年度入学者選抜概要」(dokkyomed.ac.jp 2026年9月時点)
表の右列は「例」であって、同じ型でも大学ごとに配点や基準は違います。志望学部の募集要項を開き、選抜方法の欄に何が並んでいるかを見てください。学力試験や小論文の文字があれば、その対策はそのまま合否に効きます。
確率より先に見る3点
- 枠の数と校内の希望者数:進路指導室で「今年その大学の枠は何人か」「例年の希望者は何人か」を聞く。校内選考で落ちる確率は、この2つの数字でほぼ決まる
- 出願資格の要件:評定平均の基準、英語資格の級やスコア、取得期限(横浜市立大学は2024年4月以降の取得)。1つでも欠けると校内選考以前に出せない
- 選抜方法の型:書類+面接のみか、小論文や学力試験が乗るか。乗る型なら「受かりやすい入試」と考えずに準備する
校内選考で落ちる理由|指定校推薦の本番はここ
校内選考で落ちる理由は、枠より希望者が多いという一点に集約されます。1つの大学・学部に割り当てられる枠は1〜数名で、同じ大学を希望する同級生が重なれば、高校が順位をつけて選びます。
校内選考の基準は高校ごとに決めており、外部に公表していない高校が多数です。教室で見てきたパターンで言うと、見られている項目はどの高校もほぼ同じで、重みの付け方だけが違います。
校内選考で見られる項目と、落ちる側に回るパターン
| 見られる項目 | 落ちる側に回るパターン | 動かせる時期 |
|---|---|---|
| 評定平均(高1〜高3の1学期) | 同じ枠の希望者と比べて小数第1位で下回る | 高3の1学期末まで |
| 出願資格の要件 | 評定基準や英語資格の級・スコアを満たしていない | 資格は出願前年度中に |
| 欠席・遅刻・早退 | 回数が多い。理由のない欠席が続いている | 高3の秋まで(累計で見られる) |
| 生活態度・提出物 | 指導記録が残っている。提出物の遅れが多い | 高3の秋まで |
| 志望の順位づけ | 第2希望に回すと他の生徒の枠と衝突する | 校内選考の申請時 |
| 部活動・委員会・資格 | 同点のときの比較材料。単独で逆転する材料にはなりにくい | 高2まで |
「動かせる時期」の欄を見てわかるとおり、校内選考の勝負は高3の夏にはほぼ終わっています。高3の秋に評定を上げる余地はなく、上げられるのは出席と生活態度だけです。
保護者面談で毎年出る「落ちる人」の型
保護者面談で200組以上に同じ説明を繰り返してきた中で、校内選考で落ちる生徒には共通の形があります。
- 評定は届いているが、同じ枠に上位の希望者がいる:本人に落ち度はない。枠の数を先に確かめていれば第2希望を用意できた
- 要件の1つを見落としている:英語資格の取得期限、特定科目の履修、評定平均の科目範囲。出願資格の欄を読んでいなかった
- 欠席日数が要件の境目にある:高1〜高2の欠席が多く、高3で挽回しても累計が減らない
- 希望を出すのが遅い:校内の申請締切を過ぎてから「やっぱり出したい」と言う。高校は枠の調整を終えている
1つ目の型は、努力で防げる話ではありません。防げるのは「枠の数を早く聞く」ことだけで、その情報は高2の冬に進路指導室で聞けば教えてもらえます。
校内選考を通れるかの判定フロー
- 高2の冬〜高3の春
- 枠を確認志望大学の指定校枠が自分の高校にあるか進路指導室で枠の数と例年の希望者数を聞く
- 要件を照合評定平均・英語資格・履修科目の要件を満たすか1つでも欠けると校内選考に出せない
- 高3の1学期末評定が確定するここ以降は評定を動かせない。出席と生活態度だけが残る
- 夏〜10月校内選考希望者が枠を超えていれば順位づけ。落ちた人はここで公募推薦・総合型・一般へ
校内選考で落ちても、公募推薦の出願(11月1日以降)には間に合う
図:校内選考の可否は「枠の数」と「要件」でほぼ決まる。高3の秋に動かせるのは出席と生活態度だけ。
大学の選考で落ちる理由|校内選考を通ったあとに起きること
校内選考を通ったあとで落ちる理由は、本人側の手続きの抜けと、試験の出来の2系統に分かれます。前者は防げるもので、後者は準備の量で差が出る部分です。
大学の選考で落ちる理由の一覧(段階別)
| 段階 | 落ちる理由 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 出願 | 出願書類の不備・締切超過・提出物の欠落 | 高校の担当者と2人で照合する。web出願は締切時刻まで見る |
| 出願 | 調査書や志望理由書の記載と面接の発言が食い違う。虚偽の記載 | 書いた内容を自分で説明できるようにしておく |
| 選考当日 | 遅刻・欠席 | 前日に経路と集合時刻を確認する。遠方なら前泊 |
| 選考当日 | 面接で入学の意思が疑われる。態度が著しく悪い | 「合格したら入学する」と言い切れる状態で臨む |
| 選考当日 | 小論文がほぼ白紙。学力試験が基準点に届かない | 募集要項に小論文・学力試験があれば一般選抜と同じ扱いで準備する |
| 選考後 | 事前課題・提出課題を出していない | 合格発表までの提出物を高校と共有する |
| 合格後 | 入学手続きの期限を過ぎた。入学金の納入忘れ | 合格通知に書かれた期限を家族全員が見る |
| 合格後〜入学 | 卒業できない(単位不足・留年)。重大な問題行動・SNSでの不適切な投稿 | 合格後も出席と生活態度を落とさない |
この表の中で「試験の出来」に当たるのは小論文と学力試験だけです。それ以外は、手続きと態度の話で、ここで落ちる人は準備不足というより確認不足といえます。
面接で落ちる例は「態度」より「意思」
指定校推薦の面接は、学力を測る場というより、入学の意思と志望の一貫性を確かめる場です。校内選考を通っている時点で高校が保証しているので、大学が見たいのは「本当にこの学部で学ぶ気があるか」の一点になります。
危ないのは、第1希望が別にあることが伝わる受け答えです。「一般選抜でも受けるつもりです」「他の大学とも迷っています」といった発言は、入学確約の前提を崩します。指定校の面接では、ふだんの面接練習に「入学の意思を言い切る」を1つ足してください。
小論文を課す学部なら、書く練習を後回しにしないでください。白紙に近い答案は、書類と面接がよくても不合格の理由になります。
合格後の辞退と指定校枠への影響|落ちるより重い話
指定校推薦は、合格したら入学することを前提にした入試です。実施要項が面接の省略を認める条件も「合格した際には入学することを入学志願者が確約して受験するもの」でした(第3の1(3)①)。横浜市立大学の指定校制では、出願資格そのものに「合格した場合には入学することを確約できる者」と書かれています(2027年度)。
辞退したときに起きること
- 本人:入学しないことを大学と高校に伝える手続きが要る。納めた入学金は原則戻らない。授業料などの返還申出期限は募集要項や入学手続要項に書かれる(実施要項 第11の2(4))
- 高校:大学との信頼関係の上に枠が成り立っているため、翌年以降の枠の扱いに影響が出る可能性がある。高校が辞退を認めない運用にしているところも多い
- 後輩:枠が減る・なくなる形で影響が及ぶ。「自分だけの問題」で済まない
「受かってから考える」ができないのが指定校推薦です。校内選考に申請する時点で、その大学・学部に進学する前提が固まっていない生徒は、公募推薦か総合型選抜に回るほうが本人にも高校にも損がありません。
合格後の取り消し
合格が取り消される例もあります。高校を卒業できない場合、出願書類に虚偽があった場合、入学までの間に重大な問題行動があった場合です。合格発表のあとも「在学中の生徒」として見られているので、12月の合格で気を抜いた結果が3月に響くことは、教室で何度も見てきました。
指定校推薦に落ちたらどうする|公募推薦・総合型・一般選抜への切り替えと期日【2027年度】
落ちたあとの動き方は、どこで落ちたかで残っている選択肢が変わります。校内選考で落ちた場合は9〜10月で、まだ推薦系の入試が残っています。大学の選考で落ちた場合は12月で、残っているのは主に一般選抜です。
落ちた時期と残っている入試方式(2027年度・文部科学省実施要項の日程)
| 落ちた時期 | 残っている方式 | 出願・発表の目安(2027年度) |
|---|---|---|
| 校内選考(9〜10月) | 公募推薦(学校推薦型選抜) | 出願2026年11月1日以降・発表12月1日以降 |
| 校内選考(9〜10月) | 総合型選抜 | 出願2026年9月1日以降・発表11月1日以降。二期・三期の募集を設ける大学もある |
| 校内選考(9〜10月) | 一般選抜 | 共通テスト2027年1月16日・17日。国立の前期・後期出願は1月25日〜2月3日 |
| 大学の選考(12月) | 一般選抜 | 上に同じ。私立の共通テスト利用型は1月中旬までの申込が多い |
| 大学の選考(12月) | 他大学の総合型・推薦型の後期募集 | 大学ごとに設定。12月以降に出願できる募集があるか要項で確認 |
出典: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第4の4・5(mext.go.jp 2026年9月時点)
落ちた場所別の切り替え先
- 第一候補
- 公募推薦(出願11月1日以降)
- 第二候補
- 総合型選抜の二期・三期募集
- 並行して
- 共通テストの出願を済ませ、一般選抜の学習を戻す
- 使える書類
- 志望理由書・調査書は流用できる。大学ごとの様式に合わせて書き直す
- 第一候補
- 一般選抜(共通テスト1月16日・17日)
- 第二候補
- 他大学の推薦・総合型の後期募集
- 並行して
- 私立の共通テスト利用型と個別試験型の締切を並べる
- 使える書類
- 推薦書は指定校専用。志望理由書は総合型の後期募集で流用できる
図:校内選考で落ちたら公募推薦が残っている。大学の選考で落ちたら一般選抜が本線になる。
校内選考で落ちた場合の動き方
校内選考の結果が出るのは夏から10月で、公募推薦の出願にはまだ間に合います。公募推薦は要件を満たせばどの高校からでも出願でき、大学の選考で全国の受験生と競います。校内選考に出した志望理由書は、大学ごとの様式に合わせて書き直せば流用できるはずです。
総合型選抜は出願が9月1日以降で、一期の締切を過ぎている大学もあります。二期・三期の募集を設ける大学があるので、志望校の要項で募集回を確認してください。
同時に、共通テストの出願は済ませておきます。2027年度の登録と検定料支払いの締切は2026年10月2日(金)です(大学入試センター・2026年9月時点)。推薦に落ちたあとで「出願していなかった」に気づく生徒が毎年います。
大学の選考で落ちた場合の動き方
12月1日以降の発表で不合格になった場合、共通テストまでは5〜7週間です。発表の日に、共通テストの受験票と一般選抜の出願日程を並べるところから始めます。
国立志望なら前期・後期の出願(1月25日〜2月3日)に合わせて、志望校を2つに絞る形です。私立志望なら、共通テスト利用型と個別試験型の締切を並べ、1月中旬までの申込を終えます。配点比率と併願の組み方は一般選抜とはで扱っているので、切り替え後に先に読んでください。
推薦の準備中に止めていた科目は、英語と数学から戻します。過去問と模試の復習に絞れば、5週間でも取り戻せる範囲は十分に残っているでしょう。
専門学校・高校の指定校推薦で落ちることはある?
大学以外にも指定校推薦はあります。仕組みは同じで、落ちる場所も校内選考と受け入れ側の選考の2か所です。
専門学校の指定校推薦
専門学校の指定校推薦は、高校ごとに割り当てられた枠に校内選考で選ばれ、書類と面接で選考されるのが一般的です。学力試験を課す学校は少なく、校内選考を通れば不合格は多くありません。
落ちる例は、面接で入学の意思が疑われた場合や、募集定員に達して締め切られた場合です。専門学校は募集期間中でも定員に達した時点で受付を終えることがあるので、指定校推薦でも出願の時期を早めにします。医療系(看護・リハビリ)や公務員系のように学力試験や適性検査を課す学校は、点数で不合格が出ます。
高校の指定校推薦(中学からの推薦)
私立高校の指定校推薦は、中学校ごとに枠があり、内申点の基準を満たした生徒を中学校が推薦する単願制の入試です。基準を満たして推薦されれば合格前提で進みますが、面接での態度や、推薦後の欠席・問題行動で取り消される例があります。
大学の指定校推薦と同じで、本番は中学校の中で推薦をもらう段階にあります。内申の基準に届くか、欠席が基準内かを中3の1学期のうちに担任と確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1:指定校推薦で落ちることはあるのか?
あります。落ちる場所は校内選考と大学の選考の2か所で、多くの人が落ちるのは校内選考です。校内選考を通ったあとは、書類と面接だけで選考する学部なら不合格は多くありません。ただし文部科学省の実施要項は、出願書類だけで決めず、学力テスト・小論文や面接などの検査・資格の成績のうち少なくとも1つを使うよう各大学に求めています。学力試験や小論文を課す学部では、点数で不合格が出ます。
Q2:指定校推薦で落ちる確率は何%ですか?
数字としては存在しません。大学が公表する入試結果の多くは学校推薦型選抜を公募型と指定校型に分けておらず、文部科学省の入学者選抜実施状況も分けていないためです。「ほぼ0%」という言い方は出所をたどれる統計ではありません。確率を探すより、志望学部の募集要項で選抜方法の型(書類+面接のみか、小論文や学力試験が乗るか)と、自分の高校の枠の数を確かめるほうが判断に役立ちます。
Q3:指定校推薦で落ちる人の特徴は?
校内選考で落ちる人は、同じ枠に評定が上の希望者がいた人、出願資格の要件(英語資格の期限・履修科目)を見落としていた人、欠席日数が基準の境目にある人です。大学の選考で落ちる人は、出願書類の不備や締切超過、面接で入学の意思が疑われた人、小論文がほぼ白紙だった人、学力試験が基準点に届かなかった人です。合格後に卒業できなかった人や重大な問題行動があった人は、合格が取り消されます。
Q4:指定校推薦に落ちたら一般選抜は受けられますか?
受けられます。校内選考で落ちた場合は9〜10月なので、公募推薦(出願11月1日以降)や総合型選抜の後期募集も残っている時期です。大学の選考で落ちた場合は12月1日以降の発表で、共通テスト(2027年1月16日・17日)までは5〜7週間です。共通テストの出願は2026年10月2日(金)に締め切られているため、推薦の結果を待たずに出願を済ませておくことが前提になります。
Q5:指定校推薦に合格したあとで辞退できますか?
制度上は入学しない手続きを取ることになりますが、指定校推薦は合格したら入学することを確約して受験する入試です。実施要項が面接の省略を認める条件も「入学することを入学志願者が確約して受験するもの」で、横浜市立大学のように出願資格に入学確約を明記する大学もあります。辞退すると納めた入学金は原則戻らず、高校と大学の信頼関係を通じて翌年以降の枠に影響が出る可能性があります。進学の意思が固まっていないなら、校内選考に申請する前に公募推薦や総合型選抜へ切り替えてください。
Q6:指定校推薦の校内選考はいつ決まりますか?
多くの高校で高3の夏から10月にかけて決まります。評定平均は高3の1学期末で確定するため、校内選考の材料はその時点でほぼ揃った状態です。枠の数と例年の希望者数は高2の冬に進路指導室で聞けるので、校内選考で落ちる可能性が高いとわかった場合は、その時点で公募推薦や総合型選抜の準備を並行させます。
まとめ:落ちる場所は2つ、確率は数字で探さない
指定校推薦で落ちることはあります。落ちる人の多くは校内選考で落ちていて、大学の選考で落ちるのは学力試験や小論文を課す学部と、手続きや態度に抜けがあった場合です。
この記事の要点
- 落ちる場所は校内選考と大学の選考の2か所。本番は校内選考
- 大学は指定校だけの合格率を公表していない。「落ちる確率◯%」は出所のある数字ではない
- 実施要項は出願書類だけで決めず、学力テスト・小論文・面接などを少なくとも1つ使うよう求めている。学力試験や小論文を課す学部では不合格が出る
- 校内選考の勝負は高3の1学期末で終わる。高3の秋に動かせるのは出席と生活態度だけ
- 大学の選考で落ちる理由の大半は書類の不備・締切・面接での入学意思・手続き忘れ
- 合格後の辞退は入学金が戻らず、高校の翌年以降の枠に影響する可能性がある
- 校内選考で落ちたら公募推薦(出願11月1日以降)、大学の選考で落ちたら一般選抜(共通テスト1月16日・17日)が本線
選抜方法・出願資格・辞退の扱いは大学ごとに違い、年度ごとに変わります。校内選考に申請する前に、志望学部の2027年度募集要項の「選抜方法」と「出願資格」の欄を読むことから始めてください。
免責事項
※本記事は、文部科学省および各大学の公開情報をもとに整理した一般的な情報です。指定校推薦の枠・出願資格・選抜方法・辞退や合格取り消しの扱い・出願や合格発表の日程は、大学や高校ごとに異なり、年度ごとに変更される場合があります。実際に出願する際は、志望校の募集要項と在籍校の進路指導の案内で必ず最新の内容をご確認ください。

