学校推薦型選抜の対策はいつから?公募推薦とは・指定校との違い・評定平均の基準・出願と合格発表の日程【2027年度】

学校推薦型選抜は、一般選抜より2か月以上早く決着がつく入試です。2027年度(令和9年度)は出願が2026年11月1日以降、合格発表が12月1日以降と決まっています。

つまり高3の秋に本番が来ます。しかも評価の土台になる評定平均は、出願のころにはもう動かせません。

そのため「いつから何を始めるか」を間違えると、実力があっても出願要件で止まります。逆に順番さえ合っていれば、一般選抜の勉強と両立できるでしょう。

この記事では、学校推薦型選抜の仕組み、公募推薦と指定校推薦の違い、評定平均の基準、2027年度の日程、国公立で共通テストを課す型、そして落ちたあとの切り替えまでを、文部科学省の実施要項に沿って整理します。

学校推薦型選抜の対策は「評定平均を動かせる高3の1学期まで」と「志望理由書・小論文・面接を仕上げる出願3か月前」の2段構えで考えます。2027年度は出願が2026年11月1日以降、合格発表が12月1日以降で、出願時点の評定はもう変えられません(文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」)。令和7年度は大学入学者の34.1%がこの方式で入学しています。

この記事でわかること

  • 学校推薦型選抜の仕組みと、入学者に占める割合(令和7年度・国公私立別)
  • 公募推薦と指定校推薦の違いと、それぞれの勝負どころ
  • 評定平均(学習成績の状況)の計算方法・A〜E区分・いつまで動かせるか
  • 2027年度の出願・合格発表・入学手続の日程(私立・国公立・共通テストを課す型)
  • 学年別の対策の始め時期と、面接・小論文・塾の考え方
  • 不合格だったときの一般選抜への切り替え手順

公的情報源: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付・8文科高第318号 mext.go.jp)/文部科学省「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」(令和7年11月26日 mext.go.jp)/国立大学協会「国立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」(令和8年6月29日改訂 janu.jp)いずれも2026年9月時点

目次

学校推薦型選抜とは|校長の推薦と調査書を土台にした入試

学校推薦型選抜とは、出身高校の校長の推薦にもとづき、調査書を主な資料として合否を決める入試方式です。文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第3の1(3)にそう定義されています(2026年9月時点)。

自分の意志だけでは出願できず、高校が「この生徒は推薦できる」と判断して初めて土俵に上がれます。ここが総合型選抜との最初の分かれ目になります。総合型は本人の意志で出願できる公募制が原則です。

規模も小さくありません。文部科学省「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」(令和7年11月26日公表)では、学校推薦型選抜による大学入学者は221,415人で全体の34.1%でした。

学校推薦型選抜による入学者の割合(令和7年度・大学)

設置者学校推薦型選抜の入学者(人)入学者に占める割合
国立12,70612.7%
公立9,73226.9%
私立198,97738.8%
計221,41534.1%

出典: 文部科学省「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」(mext.go.jp 令和7年11月26日公表・2026年9月時点)

私立では入学者の4割近くがこの方式で決まっています。国立でも8人に1人が推薦です。「推薦は私立の話」と決めつけると、国公立の枠を見落とします。

実施要項が各大学に求めていること(令和9年度)

  • 面接を必ず行う:ディベート・集団討論・プレゼン・口頭試問・オンライン実施を含む。合格したら入学を確約する非公募型(指定校型)だけは大学の判断で省略できる
  • 調査書・推薦書だけで決めない:個別学力テスト・共通テスト・小論文や面接などの検査・資格や検定の成績のうち、少なくとも1つを必ず使い、募集要項に書く
  • 推薦要件を具体的に示す:評定の基準などを募集要項に明記する
  • 募集人員は入学定員の5割まで:附属高校からの推薦分も含めた上限

出典: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第3の1(3)・第8の2(mext.go.jp 2026年9月時点)

対策の順番はここから逆算できます。評定で門を通り、書類と面接で選ばれ、さらに小論文か学力検査のどれかが乗るという三層です。どの層が重いかは大学ごとに違うので、募集要項の「選抜方法」の欄が最初に読むページになります。

学校推薦型選抜の3つの型

  • 校長の推薦+調査書が土台
    • 指定校推薦大学が指定した高校だけ出願可。校内選考が実質の本番
    • 公募推薦要件を満たせばどの高校からも出願可。大学の選考が本番
    • 国公立の推薦共通テストを課す型と課さない型。推薦は1年度1大学・1学部

図:学校推薦型選抜は「校長の推薦」を共通の入口に、指定校・公募・国公立(共テ有無)の3つに分かれる。

公募推薦とは?指定校推薦との違い|勝負の場所が違う

公募推薦とは、大学が示す推薦要件(評定平均など)を満たしていれば、どの高校の生徒でも校長の推薦を受けて出願できる学校推薦型選抜です。指定校推薦は、大学があらかじめ指定した高校にだけ出願枠が割り当てられます。

違いを一言でいえば、公募は大学の選考が本番、指定校は校内選考が本番です。ここを取り違えると、準備する時期も中身もずれてしまいます。

公募推薦 と 指定校推薦

公募推薦
出願できる人
要件を満たせば全国の高校から
本番
大学の選考(書類・面接・小論文など)
ライバル
全国の受験生
専願・併願
大学が決める。併願可の型もある
指定校推薦
出願できる人
指定された高校の生徒だけ
本番
校内選考(夏〜秋)
ライバル
同じ高校の同級生
専願・併願
合格したら入学が前提

図:公募は大学と、指定校は校内と勝負する。準備の時期と中身はここで分かれる。

公募推薦の特徴

公募推薦の要件は「全体の学習成績の状況3.5以上」のように評定で示されることが多く、英語の資格や特定教科の評定を加える大学もあります。

選考は書類審査に加えて、面接・小論文・基礎学力テストなどを組み合わせます。全国の受験生が同じ土俵に立つため、要件を満たしただけでは決まらず、選考本番の出来で差がつきます。

専願か併願かは大学ごとに違います。私立には「合格しても他大学を受けてよい」併願可の公募推薦があり、国公立は原則として合格したら入学する前提です(国立大学協会の実施要領・後述)。

指定校推薦の特徴

指定校推薦は、大学と高校の信頼関係の上に成り立つ枠です。1つの高校に割り当てられる人数は少なく、校内で希望者が重なれば校内選考になります。

校内選考は多くの高校で夏から秋に行われ、評定平均を軸に、欠席日数や生活面もあわせて判断されます。ここを通れば、大学の選考で不合格になることは多くありません。ただし合格後の辞退は原則できないため、志望の固さが前提になります。

指定校の対策の中身は、高1からの定期テストと出席です。「推薦をもらえるか」は高3の夏には決まっており、あとから追いつく余地がほとんどありません。

学校推薦型選抜の出願条件|評定平均の基準はどう決まるか

出願要件の中心は「全体の学習成績の状況」、いわゆる評定平均です。計算方法は文部科学省の実施要項(別紙様式1・調査書の記入上の注意)で決まっています。

すべての教科・科目の評定の合計を、評定の数で割り、小数点以下第2位を四捨五入した数値です。実施要項の計算例では、評定の合計120を評定数31で割った3.87が「3.9」になります。

調査書に載る「学習成績概評」の区分(令和9年度)

全体の学習成績の状況学習成績概評
5.0〜4.3A
4.2〜3.5B
3.4〜2.7C
2.6〜1.9D
1.8以下E

出典: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」別紙様式1 調査書の記入上の注意9(mext.go.jp 2026年9月時点)

大学が要件に置く「3.5以上」「4.0以上」は、この区分でいうBの下限やAに近い水準です。多くの募集要項が3.5前後を境にしているのは、概評Bの下限と一致しているためでしょう。

評定平均は高3の1学期までしか動かせない

調査書に記載される評定は、出願時点で確定している学期分までです。11月出願なら、多くの高校で高3の1学期(2学期制なら前期)の成績が最後になります。

ここから逆算すると、評定平均を動かせる残り時間が見えてきます。

評定平均を動かせる期間の逆算(高3の1学期末が締切)

今の学年残っている定期テスト(目安)できること
高110回前後全教科を平均的に取る。1科目の2が全体を下げる
高25〜6回苦手教科の3を4に。副教科も評定に入る
高3・1学期1〜2回最後の上積み。ここで確定
高3・夏以降0回評定はもう動かない。書類・面接・小論文に全振りする

評定は全教科の平均なので、受験に使わない科目も同じ重さで効きます。保健体育や家庭科の評定も、国語や数学と同じ1票です。教室で見てきたパターンで言うと、推薦要件で止まる生徒の多くは、副教科と提出物で数字を落としています。

学校推薦型選抜の日程【2027年度】|出願11月1日以降・合格発表12月1日以降

2027年度(令和9年度)の学校推薦型選抜は、出願が2026年11月1日以降、合格発表が2026年12月1日以降です。文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第4の5にそう定められています(2026年9月時点)。

合格発表には上限もあり、一般選抜の試験期日の10日前までが期限です。共通テストを使う学校推薦型選抜なら、一般選抜の前日までのなるべく早い日とされています。

2027年度入試の主な期日(学校推薦型選抜を中心に)

項目期日根拠
総合型選抜の出願・合格発表2026年9月1日以降・11月1日以降文科省 実施要項 第4の4
学校推薦型選抜の出願2026年11月1日以降文科省 実施要項 第4の5
学校推薦型選抜の合格発表2026年12月1日以降(一般選抜の10日前まで)同上
共通テスト 本試験2027年1月16日(土)・17日(日)文科省 実施要項 第4の1
共通テスト 追試験2027年1月23日・24日同上
国立・推薦(共テを課さない型)の合格発表2027年1月22日まで国立大学協会 実施要領 Ⅱ(f)
国立・推薦(共テを課す型)の合格発表2027年2月10日まで同上
国立・推薦合格者の入学手続2027年2月17日まで同上
国立・一般選抜の出願2027年1月25日〜2月3日国立大学協会 実施要領 Ⅰ3(b)
国立・前期日程2027年2月25日から国立大学協会 実施要領 Ⅰ2

出典: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第4(mext.go.jp)/国立大学協会「国立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」(令和8年6月29日改訂 janu.jp)いずれも2026年9月時点

私立の公募推薦は、この枠内で11月に試験、12月上旬〜中旬に発表という大学が多くなります。具体的な日は大学ごとに違うので、志望校の募集要項で試験日と発表日を控えておいてください。

学校推薦型選抜の流れ(2027年度)

  • 高3の1学期末
  • 6〜7月評定が確定する調査書に載る最後の学期。募集要項の公表も6月ごろから
  • 夏〜10月校内選考・推薦の決定指定校はここが本番。公募も高校の推薦を受ける
  • 11月1日以降出願調査書・推薦書・志望理由書などを提出
  • 11月〜大学の選考面接は必ず実施。小論文・基礎学力テスト・共通テストは大学次第
  • 12月1日以降合格発表共テを課す型は1月の共通テスト後、国立は2月10日まで

不合格なら共通テスト(1月16・17日)へ。国立は前期・後期の2つに出願できる

図:評定の確定が6〜7月、出願が11月、発表が12月。共通テストを課す型だけ発表が年明けにずれる。

国公立の学校推薦型選抜|共通テストを課す型と課さない型

国公立にも学校推薦型選抜はあります。ただし私立とルールが違い、推薦は1年度に1つの大学・学部だけです。国立大学協会「国立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」Ⅱ(a)に、共通テストを課す型と課さない型を合わせて1つに限ると書かれています(2026年9月時点)。

型は2つに分かれます。どちらを受けるかで、対策の重心も合格発表の時期も変わります。

国立の学校推薦型選抜の2つの型(2027年度)

項目共通テストを課さない型共通テストを課す型
合否の材料調査書・推薦書・面接・小論文など左に加えて共通テストの得点
合格発表2027年1月22日まで2027年2月10日まで
入学手続2027年2月17日まで2027年2月17日まで
対策の重心書類と面接・小論文一般選抜と同じ共通テスト対策が土台

出典: 国立大学協会「国立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」Ⅱ(f)(janu.jp 2026年9月時点)

共通テストを課す型は、実質「共通テストを受けてから合否が出る推薦」です。推薦の準備と共通テスト対策を並行するため、一般選抜組と同じ学習量が前提になります。面接と書類だけで決まる私立の公募推薦とは別物と考えてください。

国立の推薦で知っておく3つのルール

  • 推薦は1大学・1学部だけ:ただし同じ募集単位で「課さない型」に落ちたあと「課す型」を実施する場合、その不合格者を再び推薦できる特例がある(Ⅱ(b))
  • 不合格に備えて一般選抜に出願できる:前期日程で1つ、後期日程で1つ、合計2つまで出願して受験できる(Ⅱ(i))
  • 合格したら2月17日までに入学手続:手続きをすると、他に出願していた大学を受けても合格者にならない。辞退は校長からの「推薦入学辞退願」が許可された場合だけ(Ⅱ(g)(h))

出典: 国立大学協会「国立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」Ⅱ(a)(b)(g)(h)(i)(janu.jp 2026年9月時点)

公立大学は公立大学協会の実施要領に従います。日程の骨格は国立に近いものの、大学ごとの差があるため、募集要項で個別に確認してください。

学校推薦型選抜の対策はいつから?|学年別にやることが変わる

学校推薦型選抜の対策は、高1から評定を積み、出願の3か月前から選考本番の準備に切り替えるのが基本の形です。「いつから」の答えは学年ごとに違い、動かせるものが変わります。

学年別・学校推薦型選抜の対策で動かせるもの

時期動かせるものやること
高1〜高2評定平均・出席・資格全教科の定期テストと提出物。英検などは高2までに取る
高2冬〜高3春志望校と型の決定指定校枠の有無を進路指導室で確認。公募の要件を募集要項で照合
高3・1学期評定の最後の上積み期末で確定。同時に志望理由書の材料(活動・探究)を書き出す
高3・夏(7〜8月)志望理由書・小論文の型志望理由書を書き始める。小論文は週1本+添削
高3・9〜10月面接・校内選考校内選考の面談。面接練習を始める。出願書類を整える
11月〜本番出願・選考。並行して共通テスト対策を止めない

面接対策はいつから始めるか

面接は実施要項で「必ず行う」と定められた検査です。始め時期の目安は出願の2〜3か月前、高3の夏休み明けになります。

理由は、面接の答えが志望理由書から作られるからです。書類ができていない段階で練習しても、質問に対する軸が定まりません。志望理由書を8月に固め、9月から声に出す練習に入る流れが、教室で見てきたなかでは一番無理がありませんでした。

質問の型や入退室のマナーはここでは繰り返さず、始める時期に絞ります。

小論文対策はいつから始めるか

小論文を課す大学なら、高3の夏休みに入る前に書き始めるのが目安です。週1本を書いて添削を受けるサイクルで、11月までに12〜15本になります。

小論文は「書く量」より「直される回数」で伸びるので、1本を3回書き直すほうが、3本を1回ずつ書くより型が残ります。

この節で決めるのは「いつ始めるか」だけで、面接・小論文・志望理由書の書き方そのものは扱いません。

学校推薦型選抜の対策に塾は必要か

塾で買えるのは、添削と模擬面接の「回数」です。評定平均は塾では買えません。ここを分けて考えると、塾を使うかどうかの答えが出ます。

  • 塾を使う意味があるケース:小論文の添削者が学校にいない/面接練習の相手が家族しかいない/共通テストを課す型で学力対策を並行する
  • 塾より先にやること:高校の進路指導室で指定校枠と過去の推薦実績を聞く。先生の添削を受ける。校内選考の基準を確認する
  • 時期:使うなら高3の夏から出願までの3〜4か月。高1〜高2は定期テスト対策が推薦対策そのもの

学校の先生は、推薦書と調査書を書く当事者でもあります。校内に相談相手を持つほうが、塾に丸投げするより情報が早いというのが、保護者面談で繰り返し伝えてきた順番です。

落ちたときの一般選抜への切り替え|12月の発表から共通テストまで

学校推薦型選抜に落ちても、一般選抜は受けられます。むしろ12月の発表から共通テスト(2027年1月16日・17日)までは5〜7週間しかないため、切り替えの準備は出願前から始めておくことになります。

不合格から一般選抜までの実務(2027年度)

  1. 合格発表の日に、共通テストの受験票と出願先の一般選抜の日程を確認する
  2. 国立志望なら前期・後期の出願(1月25日〜2月3日)に間に合うよう、志望校を2つに絞る
  3. 私立志望なら共通テスト利用型と個別試験型の出願締切を並べ、1月中旬までの申込を済ませる
  4. 推薦準備で止めていた科目から再開する。共通テストまでは過去問と模試の復習に絞る

国立は、推薦の不合格に備えて前期・後期の合計2つに出願できると実施要領に明記されています(Ⅱ(i))。推薦の結果を待たずに、出願段階で一般選抜の2枠を決めておくのが前提です。

一般選抜の配点や併願の組み方は、一般選抜とはで扱っています。推薦組は「共通テストと二次の配点比率」の節だけ先に読んでおくと、切り替え後の優先順位が決めやすくなります。

推薦の準備中も学力の勉強を止めない配分

保護者面談で200組以上に同じ説明を繰り返してきたのは、この配分です。推薦の準備に全部の時間を使った生徒ほど、不合格のあとに戻れなくなります。

時期推薦の準備一般選抜の学習
高3・夏4割(志望理由書・小論文)6割(共通テストの基礎)
9〜10月5割(面接・書類)5割(過去問を始める)
11月(選考中)6割4割(英語・数学は毎日触る)
12月(発表後)0割10割

比率は目安で、共通テストを課す型を受けるなら学習側をもっと厚くします。「推薦が終わってから本気を出す」を前提にしないことが、切り替えを軽くする唯一の方法です。

よくある質問(FAQ)

Q1:公募推薦とは何ですか?指定校推薦とどう違いますか?

公募推薦とは、大学が示す推薦要件を満たせば、どの高校の生徒でも校長の推薦を受けて出願できる学校推薦型選抜です。指定校推薦は大学が指定した高校にしか枠がなく、校内選考を通れば大学の選考で落ちることは多くありません。公募は全国の受験生と大学の選考で競うため、要件を満たしたうえで面接・小論文・書類の出来が問われます。

Q2:学校推薦型選抜の対策はいつから始めればいいですか?

評定平均を動かせるのは高3の1学期までなので、評定の対策は高1の定期テストから始まっています。志望理由書・小論文・面接の準備は、出願の3か月前にあたる高3の夏休みが始め時期です。面接は志望理由書を固めたあと、9月ごろから練習に入ると無理がありません。

Q3:評定平均はいつまでの成績で計算されますか?

調査書には出願時点で確定している学期までの評定が載ります。11月出願の学校推薦型選抜では、多くの高校で高3の1学期(2学期制なら前期)が最後です。計算は全教科・全科目の評定の合計を評定数で割り、小数点以下第2位を四捨五入します(文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」別紙様式1)。

Q4:学校推薦型選抜は他の大学と併願できますか?

大学ごとに違います。私立には併願可の公募推薦があり、合格後に他大学を受けることもできます。国立は推薦が1年度に1大学・1学部に限られ、合格して2月17日までに入学手続をすると、他に出願していた大学の合格者にはなれません(国立大学協会「国立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」Ⅱ)。募集要項の「専願」「併願」の記載で確認してください。

Q5:学校推薦型選抜の対策に塾は必要ですか?

塾で得られるのは添削と模擬面接の回数で、評定平均は塾では上がりません。小論文の添削者や面接練習の相手が学校で確保できるなら、塾なしでも準備は成り立ちます。共通テストを課す国公立の推薦を受ける場合や、添削の相手がいない場合は、高3の夏から出願までの3〜4か月に絞って使うのが目安です。

Q6:学校推薦型選抜に落ちたら一般選抜は受けられますか?

受けられます。2027年度は合格発表が12月1日以降、共通テストが2027年1月16日・17日なので、発表から本番まで5〜7週間です。国立は推薦の不合格に備えて前期・後期の合計2つに出願できます(出願期間は2027年1月25日〜2月3日)。推薦の準備中も英語・数学など主要科目の学習を止めないことが、切り替えの前提になります。

まとめ:評定は高3の1学期まで、選考の準備は出願3か月前から

学校推薦型選抜の対策は、動かせるものが時期で変わる入試です。高1〜高3の1学期は評定、夏からは書類と小論文、秋は面接、11月からは本番と切り替えの準備が重なります。

この記事の要点

  • 学校推薦型選抜は校長の推薦と調査書が土台。令和7年度は大学入学者の34.1%がこの方式(私立38.8%・国立12.7%)
  • 公募推薦は大学の選考が本番、指定校推薦は校内選考が本番。準備の時期と中身が違う
  • 評定平均は全教科の平均で、高3の1学期までしか動かない。要件の「3.5以上」は概評Bの下限
  • 2027年度は出願が2026年11月1日以降、合格発表が12月1日以降。共通テストを課す国立の推薦は2月10日までに発表
  • 国立の推薦は1年度1大学・1学部。不合格に備えて前期・後期の2つに出願できる
  • 面接と小論文は高3の夏から。塾は添削と模擬面接の回数を買う場所で、評定は買えない
  • 発表から共通テストまで5〜7週間。推薦準備中も学力の勉強を止めない

日程も要件も、年度と大学で変わります。出願前に、文部科学省の実施要項と志望校の募集要項をその年度のもので確認してください。

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免責事項

※本記事は、文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」、文部科学省「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」、国立大学協会「国立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」など公開情報をもとに整理した一般的な情報です(2026年9月時点)。出願要件・選抜方法・日程・専願併願の扱いは大学ごとに異なり、年度により変更される場合があります。合格を保証するものではありません。実際に出願する際は、志望校の最新の募集要項と在籍高校の進路指導で必ずご確認ください。

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この記事を書いた人

大手進学塾で8年、小学生から高校生まで、延べ500人以上に数学と英語を教えてきたYamadaです。授業でよく聞かれたのが「家でどう勉強すればいいですか」でした。週に1、2回の授業では問題演習に追われて、家庭学習の進め方まで手が回りません。そこに歯がゆさを感じてきました。

同じ問題集を渡しても、伸びる子と伸び悩む子がいます。差は頭の良さではなく、目標の立て方と続け方の工夫にありました。保護者面談で「うちの子、やる気が続かなくて」と相談されるたび、もっと多くの家庭に届く形で伝えたいと思ってきました。このサイトでは、受験対策や定期テスト、勉強習慣の作り方を、現場で試してきた方法をもとに書いています。

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