この記事はこんな人におすすめ
- 高校に入って英語が急に難しくなったと感じている人
- 大学受験に向けて何から手をつければいいか分からない人
- 英語の長文読解やリスニングに苦手意識がある人
- 「英語の才能がない」と諦めかけている人
高校生になると、中学英語とは比べ物にならないほど英語の難易度が上がります。「中学まではなんとかなっていたのに、高校の授業にはついていけない…」と悩む生徒は少なくありません。
しかし、断言します。大学受験において、英語は最も「努力が裏切らない」教科です。
数学と並んで大学受験の2大重要科目とされる英語。この教科を制するものが受験を制すると言っても過言ではありません。特に高校1年生・2年生のうちに正しい勉強法で基礎を固め、3年生になる頃には「得意科目」にしておくことが、志望校合格への最短ルートです。
この記事では、才能に頼らず、「正しい練習」によって確実に英語力を伸ばすための具体的な勉強法を解説します。長文読解から音読の効果まで、今日から実践できる内容を網羅しました。
大学受験における英語の重要性と基本戦略
まず、なぜ大学受験においてこれほどまでに英語が重要視されるのでしょうか。それは、文系・理系を問わず、ほとんどの大学・学部で配点が高く設定されているからです。
高1・高2が勝負!早期スタートが合格のカギ
英語は「積み上げ型」の教科です。日本史や世界史のように、直前の暗記で一気に点数を伸ばすことは非常に困難です。単語を覚え、文法を理解し、構文を把握し、長文を読みこなす…このプロセスにはどうしても物理的な「時間」がかかります。

逆に言えば、時間をかけてじっくり取り組めば、ある程度のレベルまでは誰でも確実に伸びるのが英語の特徴です。
高校3年生になると、理科や社会、過去問演習に時間を割く必要があります。そのため、高校1年・2年生のうちに英語を得意科目に仕上げておくことが、現役合格への理想的なシナリオなのです。
英語学習の核は「長文読解」にあり
英語には大きく分けて「長文読解」「英作文」「リスニング」の3つの要素がありますが、学習の優先順位は明確です。
英語学習の優先順位
- 長文読解(Reading) ← 最重要!
- リスニング(Listening)
- 英作文(Writing)
まずは徹底的に「長文読解」の能力を伸ばすことが、英語学習の基本戦略となります。
なぜなら、長文読解の力はそのまま英作文やリスニングの基礎となるからです。英語の長文が読めない(理解できない)のに、英語を聞き取ったり、文章を書いたりできるようになるはずがありません。
英作文やリスニングといったアウトプットや音声のスキルは、英語学習の初期段階では学校の授業に合わせて取り組む程度で構いません。まずは、「書かれている英語を正確に読み解く力」をつけることを最優先にしてください。
英語は「勉強」ではなく「練習」である
多くの高校生が勘違いしていることですが、語学は「暗記」だけの勉強ではありません。英語学習は、スポーツの「練習」に近い感覚を持つことが重要です。
才能ではなく「練習量」が結果を決める
野球の素振りをイメージしてください。一度バットの振り方を教わっただけで、ホームランが打てるようになるでしょうか?不可能です。何度も何度も素振りを繰り返し、フォームを体に染み込ませることで、初めて試合でヒットが打てるようになります。
英語も全く同じです。
語学の習得に、特別な才能は必要ありません。そこにあるのは「絶対的な練習量の差」だけです。
- 単語を1回見て覚えられる人は天才ですが、凡人でも100回見れば覚えられます。
- 文法事項も、何度も問題を解くことで無意識に使えるようになります。
頭の良し悪しを嘆く必要はありません。あきらめずにコツコツと練習を積み重ねれば、必ず実力はつきます。日々の成長は微々たるものかもしれませんが、その「毎日の少しずつの努力」が、最終的には大きな偏差値の差となって現れるのです。
最強の勉強法:毎日「音読」のススメ
では、具体的にどのような「練習」をすればよいのでしょうか。英語力を飛躍的に高める、最も効果的で理想的な勉強法。それが「音読」です。
なぜ音読が効果的なのか?
「英語を目で追うだけでなく、声に出して読む」。これだけで、学習効果は何倍にも跳ね上がります。音読には以下のようなメリットがあります。 速読の訓練になる 声に出して読むためには、英文を前から後ろへと語順通りに理解する必要があります。これが「返り読み」の癖を直し、読むスピードを劇的に向上させます。 リスニングの訓練になる 自分が発音できない音は、聞き取ることができません。正しい発音で音読を繰り返すことは、そのまま最強のリスニング対策になります。 復習・定着に最適 授業で習った構文や単語が含まれる文章を音読することで、文脈の中で知識が定着します。
音読の具体的なやり方
実際にやってみると分かりますが、スムーズに音読するのは意外と難しいものです。慣れない単語でつっかえたり、息継ぎの場所(意味の切れ目)が分からなかったりします。それこそが、自分の理解不足のポイントです。 意味を理解する
まずは辞書を使い、文法構造や単語の意味を完全に理解した英文を用意します(教科書の本文が最適です)。 モデル音声を聞く
正しい発音やリズムを確認するために、必ずネイティブの音声を聞きます。 テキストを見ながら音読
最初はゆっくりで構いません。意味を頭に思い浮かべながら、丁寧に声に出して読みます。 反復練習(最低30回)
スラスラと言えるようになるまで繰り返します。授業で習ったその日に、その箇所を最低でも5回〜10回は音読する習慣をつけましょう。
音読は、英語の「素振り」です。毎日欠かさず行うことで、英語の回路が脳内に作られていきます。
五感をフル活用して記憶に定着させる
音読の話にもつながりますが、英語学習においては「五感」をフルに使うことが大切です。机に向かって黙々と文字を眺めるだけの勉強は効率がよくありません。
五感を使った学習サイクル
- 視覚(目で見る):英文の構造やスペルを確認する
- 聴覚(耳で聞く):ネイティブの音声や自分の音読を聞く
- 発話(声に出す):口を動かして発音する
- 触覚(手で書く):覚えにくい単語は書いて覚える
- 身体感覚(動く):ジェスチャーを交えたり、歩きながら音読したりする
脳は、複数の刺激が同時に来ることで記憶を強く定着させます。なかなか覚えられない単語があったら、立ち上がってジェスチャーをつけながら大声で叫んでみてください。驚くほど記憶に残るはずです。
そして、何より大切なのは「復習」です。一度で覚えようとせず、忘れた頃にもう一度繰り返す。五感を使った反復練習こそが、最強の記憶術です。
変化する入試傾向:コミュニケーション重視の英語へ
近年の大学入試(特に共通テストや難関私大)では、大きな変化が起きています。それは、英作文(ライティング)やリスニングといった「コミュニケーション能力」への配点比重が高まっていることです。
リスニング・英作文の重要性
かつての入試は文法問題や読解問題が中心でしたが、現在は英作文とリスニングの合計で全体の4割近い配点を占める大学も珍しくありません。
しかし、高校の通常の授業だけでは、この「コミュニケーション分野」の演習量が不足しがちです。学校側も対策を進めていますが、生徒一人ひとりが発話したり書いたりする時間は限られています。
だからこそ、ある程度は自主的に取り組んでいく必要があります。
長文読解と音読がここでも活きる
ここで冒頭の話に戻りますが、コミュニケーション能力を高めるためにも、やはりベースとなるのは「長文読解力」と「音読」です。
- リスニング対策:
正しい発音での音読(シャドーイング)を繰り返すことで、英語の音の連結や消失に耳が慣れ、リスニング力が飛躍的に向上します。 - 英作文対策:
多くの良質な英文を音読して「構文」や「フレーズ」を丸ごと暗記(インプット)してしまうことで、英作文の際に自然と正しい表現が出てくるようになります。
「コミュニケーション重視」と言っても、特別な魔法があるわけではありません。地道な長文読解と音読の積み重ねが、最終的には「使える英語」へと進化していくのです。
まとめ:英語学習は日々の積み重ね
大学受験の英語攻略法をまとめると、以下のようになります。
英語学習のポイントまとめ
- 高1・高2が勝負:数学と並ぶ最重要科目。早めの完成を目指す。
- まずは長文読解:全ての基礎は読解力にある。
- 英語はスポーツ:才能ではなく、圧倒的な「練習量」で決まる。
- 毎日音読:五感を使い、声に出して英語回路を作る。
- 継続は力なり:あきらめずにコツコツ続ければ、必ず結果は出る。
英語は、今日頑張って明日すぐに結果が出る教科ではありません。しかし、正しい方法で毎日コツコツと積み重ねれば、決して裏切らない教科でもあります。
まずは今日、教科書を開いて、習ったばかりの英文を声に出して読んでみてください。その小さな一歩が、志望校合格という大きなゴールへとつながっています。
毎日少しずつ、五感を使って、英語の練習を習慣化していきましょう。

