共通テストの追試験|体調不良のときの対象と申請【2027年度】

共通テストの追試験

2027年度(令和9年度)の共通テストの追試験は、2027年1月23日(土)・24日(日)です。病気やけが(インフルエンザや風邪を含む)、試験場へ向かう途中の事故、家族の危篤などで本試験を受けられない人が対象で、申請の方法は12月上旬の「受験上の注意」で発表されます。

この記事でわかること

  • 2027年度の追試験の日程と、本試験・再試験との違い
  • 追試験を受けられる人(受験案内が挙げる3つの事情)
  • 前日の夜・当日の朝・試験中に体調を崩したときの判断
  • 12月上旬の「受験上の注意」までにそろえておくもの
  • 追試験の会場の決まり方と、1週間後の受験で気をつけること

公的情報源: 大学入試センター「令和9年度 受験案内」D 試験(dnc.ac.jp・2026年10月時点)

「熱が出たら、無理してでも受けるべきですか」。12月の面談で、毎年いちばん多く出る質問のひとつです。

答えは受験案内に書いてあります。発熱やせきがあって体調が万全でないときは、無理をせず追試験を申請するよう案内されています。追試験は1週間後に、本試験に準じた形で行われます。

この記事では、追試験の対象と日程を整理したうえで、「受けるか、追試験に回すか」を決める場面ごとの考え方と、今のうちに準備できることをまとめます。

目次

共通テストの追試験とは|2027年度は1月23日・24日

共通テストの追試験とは、やむを得ない事情で本試験を受けられなかった人のための、もう一度の試験機会です。2027年度は本試験の1週間後、1月23日(土)と24日(日)に行われます。

出題教科・科目の出題方法と試験時間は、本試験に準じます。問題は、本試験とは別に追試験用に作られたものが出ます。

よく似た言葉に「再試験」があります。再試験は、雪や地震などの災害、試験実施上の事故で、本試験が予定どおり行えなかった・完了しなかった場合の試験です。受験生個人の事情で受けるものではありません。

本試験・追試験・再試験の違い(2027年度)

区分日程対象
本試験2027年1月16日(土)・17日(日)出願したすべての人
追試験2027年1月23日(土)・24日(日)病気・けが、途中の事故、家族の危篤など個人のやむを得ない事情で本試験を受けられない人
再試験2027年1月23日(土)・24日(日)※当日も難しければ以降できるだけ速やかに災害や試験実施上の事故で、本試験が実施できない・完了しなかった場合

出典: 大学入試センター「令和9年度 受験案内」D-2 追試験及び再試験(p.53)

再試験が1月23日より後にずれ込んだ場合は、追試験も再試験と同じ日に行うと定められています。

もう1つ押さえておきたいのが、追試験には、さらに追試験や再試験がないという点です。追試験の日に受けられなければ、その年の共通テストはそこで終わりになります。

追試験を受けられる人|受験案内が挙げる3つの事情

追試験を受けられるのは、次の3つのどれかで本試験を受けられない人です。受験案内の書き方をそのまま整理すると、こうなります。

追試験の対象者(令和9年度 受験案内 D-2)

  1. 病気・けがで受験できない人(インフルエンザ・ノロウイルス・新型コロナウイルス・風邪などを含む)
  2. 試験場に向かう途中の事故で受験できない人
  3. その他やむを得ない事情で受験できない人(両親などの危篤・死亡、自宅の火災など)

1つ目に「風邪」まで入っている点に注目してください。インフルエンザのような感染症だけでなく、ふつうの風邪で体調を崩した場合も対象に含まれます。

反対に、寝坊や時間の読み違いのように、3つのどれにも当たらない事情は対象外と考えておくのが安全です。遅刻した場合は、試験開始から20分以内なら入室して受けられます(英語リスニングは遅刻不可)。

感染症については、さらにはっきり書かれています。インフルエンザ、ノロウイルス、新型コロナウイルスなどにかかって治っていない場合、ほかの受験者や監督者にうつすおそれがあるため、本試験は受験できません。その場合は追試験を申請します。

体調を崩したとき|本試験か追試験かを決める3つの場面

体調が悪いときに迷うのは、「本試験を受けるか、追試験に回すか」です。判断の材料は場面によって変わるので、前日の夜・当日の朝・試験中の3つに分けて考えます。

本試験を受けるか、追試験に回すか

  • 体調がおかしいと感じたのはいつか?
  • 前日の夜〜当日の朝感染症と診断された・熱やせきがある → 追試験の申請へ感染症で治っていない場合は本試験を受けられない。熱やせきがあるときも無理をしない
  • 当日の朝(症状が軽い)受けると決めたら、その日の科目は本試験で受け切る受験しない時間帯は、試験時間単位で取りやめる扱いになる
  • 試験中に悪化手を挙げて監督者に伝え、指示に従う一時退室が認められても、休養室などで続きを受けることはできない

追試験の申請方法・受付時間は、12月上旬に公表される「受験上の注意」で確認する

図:体調不良の判断は場面で変わる。前日夜〜朝に感染症や発熱があれば追試験の申請へ、試験中の悪化は監督者に伝えて指示に従う。

前日の夜〜当日の朝に熱やせきがある

受験案内は、試験当日に発熱やせきなどの症状があり体調が万全でない場合、無理をして受験せず、追試験を申請するよう案内しています。

夜間や早朝でも受診できる医療機関を、12月のうちに地図で確かめておくと慌てません。受診したら、受診日と症状がわかる書類(領収書や医師の書類)は捨てずに手元に残しておきましょう。申請でどんな書類が求められるかは、「受験上の注意」で確かめます。

当日の朝、症状が軽いとき

鼻水が少し出る程度で、受けられると判断した場合は本試験に向かいます。ここで知っておきたいのが、1日の中で「午前は本試験、午後は様子を見る」と気軽に切り替えられるものではない、という点です。

受験しないと決めた場合は、試験時間単位で取りやめる扱いになります。取りやめた科目は「受験しなかった」扱いで、0点として採点されるわけではありません。

試験の途中で具合が悪くなったとき

受験者入室終了時刻から試験終了までは、原則として試験室から出られません。体調不良やトイレでどうしても退室したいときは、手を挙げて監督者に知らせ、指示に従います。

ただし、一時退室が認められても、休養室などで続きを受けることはできません。地歴公民や理科を2科目で受ける人は、第1解答科目と第2解答科目の間の10分間も退室できない決まりです。

試験中の体調不良は、その科目の得点そのものに響きます。朝の時点で迷うほど具合が悪いなら、前の2つの場面で判断しておくほうが結果的に損が少なくなります。

追試験の申請までにそろえておくもの

追試験の受験申請の方法・受付時間・必要書類の詳細は、12月上旬に大学入試センターのウェブサイトに出る「受験上の注意」で発表されます。2026年10月時点の受験案内には、具体的な申請手順はまだ載っていません。

だからこそ、発表を待つ間にできる準備を先に済ませておきます。教室で見てきたパターンで言うと、当日あわてる子は「どこに連絡するか」を家族の誰も知らない状態になっています。

12月〜1月の準備と確認の順番

時期やること確認先
12月4日以降受験票を印刷し、試験場・受験番号を確かめる共通テスト出願サイトのマイページ
12月上旬「受験上の注意」で追試験の申請方法・受付時間・書類を確かめる大学入試センターのウェブサイト
12月中申請の連絡先と受付時間を、家族と共有する紙に書き出す「受験上の注意」
12月中夜間・休日に受診できる医療機関を調べておく地域の医療機関案内
1月16日・17日体調不良なら、受付時間内に申請する「受験上の注意」で示された窓口

出典: 令和9年度 受験案内 D-1(p.48)・D-2(p.53)。受験票の印刷開始日は受験案内 C-2

大学入試センターは、必要な連絡事項を「受験上の注意」に載せるほか、メールと出願サイトのマイページの「お知らせ」でも通知するとしています。登録したメールが家族も見られる状態かを、12月のうちに確かめておくと安心です。

追試験までの流れ(2027年度)

  • 本試験の前から追試験の当日まで
  • 12月4日〜受験票を印刷して試験場を確かめるマイページから取得。試験場と受験番号を家族とも共有する
  • 12月上旬「受験上の注意」で申請方法を確かめる受付時間と必要書類を紙に書き出しておく
  • 1月16日・17日体調不良なら追試験を申請する受付時間を過ぎないよう、受診と並行して連絡する
  • 1月23日・24日追試験を受験する試験場は全国2地区。本試験と同じ会場とは限らない

追試験の日に受けられなかった場合の再試験・追試験はない

図:追試験までの流れ。12月4日の受験票と12月上旬の「受験上の注意」で申請先を確かめておき、本試験の日に体調を崩したら受付時間内に申請する。

受験票の取り方やなくしたときの対処は、共通テストの受験票が届かないときの対処にまとめています。

追試験の会場と、1週間後の受験で変わること

追試験の試験場は、原則として全国を2地区に分け、地区ごとに設定されます。本試験より会場の数が少ないため、自宅から近い会場になるとは限りません。

試験場は大学入試センターのウェブサイトで確認します。遠方になる場合は、移動の時間や前泊が必要かどうかも考えておく必要があります。

本試験と比べて、追試験を受ける人の条件が変わる点を表にまとめました。

本試験と追試験の比べ方(2027年度)

項目本試験追試験
日程1月16日(土)・17日(日)1月23日(土)・24日(日)
試験場出願内容をもとに指定された会場全国を2地区に分けて設定。遠くなることがある
出題方法・試験時間受験案内の時間割どおり本試験に準じる
問題本試験の問題追試験用に作られた別の問題
受けられなかった場合事情により追試験を申請できる再試験・追試験はない

出典: 令和9年度 受験案内 D-2(p.53)

追試験に回すと変わる3つのこと

プラスになること
体調
1週間かけて回復させてから受けられる
点数
無理に受けて崩れるより、本来の力を出しやすい
負担になること
会場
全国2地区のため、遠方への移動が要ることがある
日程
共通テストの準備が1週間延び、私大・二次対策の時間が減る
後がない
追試験の日に受けられなければ、その年は受験できない

図:追試験には回復の時間ができる一方、会場が遠くなる・準備期間が延びる・後がないという負担もある。体調が悪いなら、負担を知ったうえで追試験を選ぶ。

追試験に回った場合、1週間で一番気をつけたいのは体調の回復を最優先にすることです。そのうえで、共通テスト形式の問題を時間を計って解き、本番の感覚を保ちます。

私立大学の一般選抜や国公立の二次試験の対策は、追試験が終わってから一気に進めることになります。自己採点や出願の判断にかけられる日数も、本試験組より短めです。追試験の当日から逆算して、出願書類の準備だけは本試験前に済ませておくと動きやすくなります。

共通テストの結果から出願先を決める流れは、共通テスト判定の見方|A〜E判定・ボーダーの読み方で確認できます。

体調を崩さないための12月〜1月の過ごし方

追試験という制度があっても、できれば本試験で受け切りたいところ。12月からの過ごし方で、体調を崩す確率は下げられます。

  • 起きる時刻を本番に合わせる:12月中旬から、試験当日と同じ時刻に起きる生活に切り替える
  • 人混みでの時間を減らす:1月に入ったら、必要のない外出を控える
  • 予防接種の時期を確かめる:インフルエンザの予防接種を受けるなら、かかりつけの医療機関で時期を相談する
  • 前日の夜に持ち物をそろえる:当日の朝に探し物をしないだけで、体の負担が減る

当日の持ち物と前日夜の確認は、共通テストの持ち物チェックリストにまとめています。

会場までの道のりの確かめ方は、共通テストの会場の決め方・いつわかるかが参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q1:共通テストの追試験はいつですか?

2027年度(令和9年度)の追試験は、2027年1月23日(土)・24日(日)です。本試験(1月16日・17日)のちょうど1週間後にあたります。災害などで再試験を1月23日より後に行う必要が出た場合は、追試験も再試験と同じ日に行うと受験案内に書かれています。

Q2:風邪でも追試験を受けられますか?

受けられる対象に入っています。受験案内が追試験の対象に挙げているのは、インフルエンザ・ノロウイルス・新型コロナウイルス・風邪などを含む病気やけがで受験できない人です。発熱やせきなどで体調が万全でない場合も、無理をせず追試験を申請するよう案内しています。

Q3:追試験の申請はどこにすればいいですか?

申請の方法・受付時間・必要な書類は、12月上旬に大学入試センターのウェブサイトに掲載される「受験上の注意」で示されます。2026年10月時点の受験案内には、まだ具体的な手順は載っていません。発表されたら、連絡先と受付時間を紙に書き出して家族と共有しておきましょう。

Q4:追試験の会場は本試験と同じですか?

同じとは限りません。追試験の試験場は、原則として全国を2地区に分けて地区ごとに設定されます。会場の数が本試験より少ないため、自宅から遠い会場になることもあります。試験場は大学入試センターのウェブサイトで確認できるので、発表されたら場所と移動時間を先に調べておきましょう。

Q5:試験中に気分が悪くなったら、別室で受けられますか?

受けられません。体調不良でやむを得ず退室したいときは、手を挙げて監督者に知らせ、指示に従います。ただし受験案内には、一時退室が認められた場合でも休養室などでの受験はできないと書かれています。朝の時点で具合が悪いなら、追試験の申請を考えたほうが安全です。

Q6:追試験も受けられなかったら、どうなりますか?

その年の共通テストは受けられません。受験案内には、追試験についての再試験および追試験はないと書かれています。共通テストを使わない私立大学の一般選抜や、共通テストを課さない入試方式が残っているかを、志望校の募集要項で確かめることになります。

まとめ:申請先は12月上旬に確かめ、迷ったら無理をしない

共通テストの追試験は、病気やけが、途中の事故などで本試験を受けられない人のための制度です。体調が悪いときは無理をしないことが、受験案内の示す方針です。

この記事の要点

  • 2027年度の追試験は1月23日(土)・24日(日)。出題方法と試験時間は本試験に準じる
  • 対象は病気・けが(風邪を含む)、途中の事故、家族の危篤などやむを得ない事情
  • 感染症で治っていない場合は本試験を受けられない。発熱やせきがあるときも追試験の申請を考える
  • 申請方法・受付時間は12月上旬の「受験上の注意」で発表される
  • 追試験の会場は全国2地区で、追試験の日に受けられなければその年は受験できない

12月上旬に「受験上の注意」が出たら、申請の連絡先と受付時間を紙1枚に書き、家族の目に入る場所に貼っておくと、当日に迷いません。

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免責事項

※本記事は、大学入試センター「令和9年度 受験案内」の公開情報をもとに整理した一般的な情報です。追試験の受験申請の方法・受付時間・必要書類は12月上旬に公表される「受験上の注意」で示され、変更される場合があります。体調に不安があるときは医療機関を受診し、受験の手続きは大学入試センターの最新の公表資料でご確認ください。

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この記事を書いた人

大手進学塾で8年、小学生から高校生まで、延べ500人以上に数学と英語を教えてきたYamadaです。授業でよく聞かれたのが「家でどう勉強すればいいですか」でした。週に1、2回の授業では問題演習に追われて、家庭学習の進め方まで手が回りません。そこに歯がゆさを感じてきました。

同じ問題集を渡しても、伸びる子と伸び悩む子がいます。差は頭の良さではなく、目標の立て方と続け方の工夫にありました。保護者面談で「うちの子、やる気が続かなくて」と相談されるたび、もっと多くの家庭に届く形で伝えたいと思ってきました。このサイトでは、受験対策や定期テスト、勉強習慣の作り方を、現場で試してきた方法をもとに書いています。

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