受験生必見の過去問の効果的な利用法を紹介します!
過去問は、主に次の使い道があります。
- 自分と志望校の距離を知る
- 志望校の出題傾向を知る
自分と志望校の距離を知る
過去問を使うと、「自分がどの実力をどこまでつければいいのか」を知ることができます。
これは、計画を立てたり、
使う参考書を決める上で、非常に重要な情報です。
どこまで実力をつければいいのかが分からないと、
必要以上に難しい勉強をしてしまう可能性があります。
基本的に、自分に適したレベルの勉強をしていくのが1番です。
必要以上に難しいレベルに到達するためには、
相当な時間をかけなければならなくなってしまいます。
例えば、自分の志望校の物理の問題を解くためには、
物理のエッセンスのような、
基本的な問題集をマスターしていればいい場合、
難問題の系統とその解き方のような、
難しい問題集をやる必要はありません。
そして、特に知識問題にいえることですが
難しい問題を解ければ、より基本的な問題を必ず解けるとも限りません。
だからこういう場合は、
基本的な問題集を何度もやったり、
過去問を解いたりするのが1番ということになります。
しかし、どこまでやればいいのかが分からない場合は、
難系まで解こうと思ってしまうことも考えられます。
入試は総合力なのに、ここまで物理に力を使ってたら、
他の科目の勉強がおろそかになってしまって、危ないですよね。
それに、無駄な勉強をするぐらいだったら、
より効果のある勉強をして、上のレベルの大学を狙ったり、
休憩を増やして、無理のない受験勉強をしていった方がいいに決まってます。
だから、過去問で自分の到達点を確認しておくことも重要なのです。
志望校の出題傾向を知る
受験生に要求される能力は、
当然大学や学部によって違うので、
つけたほうがいい実力というのは、
ある程度志望校で決まってきます。
例えば、数学の能力が必要な場合は、
数学の配点が高かったり、
難易度が高く差がつきやすいものだったりします。
こういう場合は、やはり数学に力をいれて
勉強する方が有利になります。
また、同じ数学の中でも、
出やすい分野とそうでない分野があります。
これは大学側が、
受験生に特に勉強してほしい分野なのかもしれません。
やはりよく出る分野には、力を入れた方が有利になります。
かといって、「あまり出ない分野は全くやらない方がいい」というわけではありません。
それだと大学はいった後で苦労しますし、
問題の解き方のバリエーションが減るため、
問題を解く近道を発見できず、
必要以上に苦労する事になります。
あくまでよく出る分野・応用の利く分野を優先的に勉強した方がいいということです。
こういうのを知っていて勉強するのと
知らないで勉強するのとでは、
やはり効率が違ってきてしまうので、
過去問を使って調べておきましょう。
合格最低点を調べる
どこまで実力をつければいいかを知るには、
本番でどれぐらい点数を取ればいいかを調べればいいのです。
どうすれば合格するかというと、
合格最低点を越えればいいのです。
これは入試の大原則です。忘れてはいけません。
どんなに勉強していても、
合格最低点を越えられなければ不合格になってしまいます。
合格するためには、ある程度現実も見るようにしましょう。
合格最低点はかなり重要な情報であるにもかかわらず、
あまり知る手段がありません。
私の知る限りでは、
駿台の青本の追跡調査の結果を見るか、
予備校で聞くぐらいしかないようです。
志望校の青本が出ている場合は、
本屋で青本を立ち読みしたり買ったりして調べましょう。
志望校の青本が出てなかった場合は、
予備校やインターネットで聞いてみましょう。
これで合格最低点を知ることができたら儲け物です。
合格最低点は、
普通の学部だと6割程のようです。
ただ、医学系は満点近くを狙わなければならないらしいです。
志望校の問題を見て、
全体で何割ぐらいとればいいかを知れば、
だいたいどういう勉強をどれだけしていけばいいかを知ることができるはずです。
もちろん得意分野では稼げるので、
それで苦手分野の穴を埋めて、
最終的に合格最低点をある程度上回るのを目標にしましょう。
過去問を使う時期
過去問は、勉強の仕上げ用に使う人がいるかもしれませんが、
それだと最終目標が分からないため、
計画を立てづらくなってしまいます。
やはり計画を立てれば勉強にもメリハリが出てくるので、
なるべく早めに過去問を調べておきたいところです。
しかし、あまり早い時期に過去問を見てしまうと、
何が書いてあるかさっぱりわからなくなるかもしれません。
まだ未習の事がたくさん出てきたり、
その時のレベルでは理解できない事が書いてあったりするからです。
こういうことを考えると、
受験勉強を始めたばかりの時
全範囲の基礎を一通り勉強した時
あたりに過去問を見るといいと思います。
あと、やはり過去問は模試代わりにも使えるので、
最低2、3年分ぐらいはとっておいて、
入試直前にでも使ってみましょう。
勉強が一段落進むごとに使って、
自分の成長度合いを見るのも1つの手です。
過去問を調べると受験勉強の最終目標が分かるため、
計画も立てやすくなるし、勉強もしやすくなるはずです。