勉強するときに手書きでまとめノートをつくることは、
達成感もあり勉強した気分になり、
復習にも利用でき、良いことばかりのような気がします。
でも大切なのはきれいにまとめたノートではなく
効率よく受験勉強をすることです。
ノートをまとめることの最大のネックは
時間がかかりすぎることです。
自分に合った参考書をみつけることができれば、
すでにわかりやすくまとめられているので、覚えることに集中できます。
この記事では日本史や世界史、地理などの
社会科系の科目の効率的な勉強法を中心にご紹介します。
ノートをまとめる無駄
特に日本史や世界史などの歴史科目は、
時代の流れや人物の相関関係をノートにキレイにまとめたくなるもの。
かくいう筆者自身も、最初の受験勉強ではそれはそれは丁寧にノートをまとめていました。
ノートに自分で書くと自分の頭の整理になるので、
どうしても理解できないところなどは良いかもしれません。
しかし、忘れないでください。
歴史の受験範囲は膨大です。
すべての範囲をノートにまとめていたら大変な時間がかかります。
歴史の勉強は受験に限らず大切なものです。
一方で、受験生にとっては、英語や国語、数学に時間を割くことのほうが重要なはずです。
なぜなら、入試の配点が全然違うからです!
センター試験や志望大学の配点を今すぐ確認してみてください。
一般的に、文系学部の入試では、英語や国語の半分程度の配点なことが多いはずです。
まとめノートをおすすめしない理由
ノートをまとめることをオススメしない理由はそれだけではありません。
ノートをまとめることでその分理解が進んだり、
よく覚えられるならいいのですが、
ノートをきれいにまとめることにこだわりすぎてしまうと、
教科書や参考書に書いてあることを転記する「作業」に陥ってしまいがちです。
ノートをまとめることが目的化してしまってはいけません。
大変わかりやすく図解されている市販の参考書も最近ではたくさんありますので、
そういったものを時間を買うつもりで購入して活用してみてください。
蛇足ですが、ひと昔前の高校の先生で、
授業時間にひたすら黒板に板書をし続け、
生徒はそれを見てひたすらノートに書き写す、
というようなことをしてしまう人がいます。
そんな先生の授業を受けている人はアンラッキーです。
今すぐその無駄な作業はやめて、教科書を読んだり問題を解いたり、
知識が身につく勉強に切り替えましょう。
板書はスマホで写真をとるで十分ではないでしょうか?
流れがわかる読み物を何度も
では日本史や世界史の勉強で効率的な方法はなんでしょう。
それはとにもかくにも教科書を読むことです。
センター試験レベルであれば、教科書を読んでわからないことから出題されることはまずないでしょう。
教科書の通読が、シンプルでありきたりですが一番重要です。
一方で、学校で使用されている教科書は、
事実や用語の定義を厳格に作られているがゆえに、
少し言葉が難しく感じられるかもしれません。
読んでいておもしろいものではないので、
何度も読むこともなかなかモチベーションが上がりづらいかもしれません。
そこでオススメなのは、話言葉のような読みやすい言葉で
流れを解説してある参考書を何度も読むことです。
人は物事を記憶する時に、単純にそのものを記憶するのではなく、
文脈や実体験といった他の物事と一緒に記憶することが得意です。
それを「エピソード記憶」といいます。
年号などの語呂合せが覚えやすいのも同じ理由です。
他のイメージしやすい言葉と一緒に覚えると、
単純な年号も覚えられるということです。
一見、図解が多い参考書のほうが理解しやすそうな印象もありますが、
個人的にはあまりオススメしません。
文章で一つのストーリーとして説明してあって、
それを前から読み進めて理解できるほうが、
文脈で事象をつかみやすいからです。
時には面白い読み物を
もし、受験本番までに少しでも時間的な余裕がある人は、
受験用の参考書ではない書籍を読んでみることをオススメします。
例えば日本史の場合ですと、
井沢元彦『学校では教えてくれない日本史』などはとてもオススメできます。
「学校では教えてくれない」とタイトルにあるように、
一般に使われている教科書を否定している内容なのですが、
わかりやすい言葉で通史の流れが一気に理解できるので、
必ず受験勉強の効率を上げられます。
まずはこの本を読んで歴史の幹を理解し、
そのあと枝葉をつけるつもりで教科書を読んでみてはどうでしょうか。
まとめ
ノートをキレイにまとめるのは時間のムダ。
歴史の流れがわかる教科書や参考書、書籍を読みましょう。