「中3になったけど、具体的にいつ何から始めればいいの?」
「内申点と当日の試験、どっちを優先すればいいのかわからない……」
都立高校を目指す受験生の皆さん、そして保護者の皆様。受験勉強において最も不安なのは、「先の見通しが立たないこと」ではないでしょうか。
闇雲に勉強しても、都立入試のシステムに合っていなければ努力は空回りしてしまいます。
逆に言えば、「どの時期に、何を重点的にやるべきか」さえ知っていれば、偏差値は効率よく伸ばすことができるのです。
この記事では、都立高校受験のプロが教える「時期別・合格ロードマップ」を公開します。
これを読めば、今日から入試当日まで、迷うことなく最短ルートで机に向かえるようになります。
【1学期】4月〜7月中旬:すべての土台となる「基礎力」を固める
春から初夏にかけてのこの時期は、焦って応用問題に手を出す必要はありません。
都立高校入試(共通問題)の最大の特徴は、「基本問題の配点が非常に大きい」ということです。
教科書レベルの基礎を完璧にすることが、実は合格への一番の近道です。
積み上げ型教科(英語・数学)に一点集中
特に意識すべきは、短期間では成績が伸びにくい「英語」と「数学」です。
この2教科は「中1・中2の知識」が抜けていると、中3の内容が全く理解できません。
1学期のTo Doリスト
- 英語:中1・中2の英単語と文法を総ざらいする。
- 数学:計算ミスをゼロにする。「毎日15分」計算練習をする。
- 定期テスト:3年間の内申点確保のため、全力で取り組む。
「応用は2学期からでも間に合う」と割り切り、今はとにかく基礎という土台をコンクリートのように固めてください。
【夏休み】7月下旬〜8月:合否を分ける「総復習」の40日間
「夏を制する者は受験を制す」。これは使い古された言葉ですが、真実です。
この40日間で何をすべきか。答えはシンプルに「中1・中2・中3(1学期)の総復習」です。
自分の「弱点マップ」を作り上げる
夏休み明けには、自分の「得意な単元」と「苦手な単元」が明確になっている状態を目指しましょう。
時間がたっぷりある夏休みだからこそ、苦手な分野から逃げずに向き合うことができます。
もし自宅学習でダラけてしまう不安があるなら、迷わず塾の夏期講習を利用してください。環境を強制的に変えることも立派な戦略です。
重要ポイント
夏休み明けの「宿題テスト」や「実力テスト」は、夏休みの成果を測るバロメーターです。宿題やワークは「終わらせる」だけでなく、「解けるようになる」まで繰り返しましょう。
【2学期】9月〜12月:内申点確保と実戦演習の両立
2学期は、受験生にとって最も過酷で、かつ重要な時期です。
なぜなら、都立入試で使われる「調査書(内申点)」が決まるラストチャンスだからです。
「実技4教科」が運命を握る
都立入試において、絶対に忘れてはならないルールがあります。
それは、「実技4教科(音楽・美術・技術家庭・保体)の内申点は、入試で2倍に換算される」ということです。
| 教科 | 対策の比重 | ポイント |
|---|---|---|
| 主要5教科 | 内申 + 過去問演習 | 基礎から応用へシフトチェンジ |
| 実技4教科 | 内申点(定期テスト)最優先 | 配点が高い!ここでの失点は致命傷になる |
「副教科だから適当でいいや」は命取りです。定期テスト期間は、実技教科の対策にも時間を割き、提出物は期限内に最高品質で出してください。
内申点が高ければ高いほど、当日の試験で精神的に優位に立てます(持ち点が増えるため)。
【冬〜直前】12月下旬〜2月:過去問演習で「得点力」を磨く
内申点が確定したら、あとは本番で点数を取るためのトレーニングあるのみです。
ここでの鉄則は「新しい問題集には絶対に手を出さない」ことです。
「過去問」を骨の髄までしゃぶり尽くす
今まで使ってきた問題集と、都立高校の過去問(赤本など)をひたすら繰り返します。 ステップ1:解く
本番と同じ時間配分で過去問を解く。 ステップ2:分析
間違えた問題が「ケアレスミス」なのか「知識不足」なのかを分析する。 ステップ3:補強
知識不足だった分野(特に理科・社会)を、使い慣れた問題集に戻って復習する。
特に理科と社会は、直前まで伸びます。「覚えた分だけ点数になる」ので、最後の最後まで諦めずに暗記を繰り返しましょう。
【入試本番】2月:最後は「体調管理」が最強の武器
いよいよ本番です。ここまで来たら、新しい知識を詰め込むよりも、「持っている実力を100%発揮すること」に注力してください。
不安で睡眠時間を削りたくなる気持ちはわかります。
しかし、寝不足の脳はパフォーマンスを劇的に低下させます。
「よく寝て、よく食べ、朝型のリズムを整える」
これこそが、最後に偏差値を底上げする秘訣です。
今まで積み上げてきた努力は、決してあなたを裏切りません。自信を持って、試験会場へ向かってください。
まとめ:焦らず、時期に合わせた対策を
今回の記事の要点をまとめます。
- 1学期:基礎固め。英語・数学の積み残しをゼロにする。
- 夏休み:総復習。苦手分野を洗い出し、徹底的に潰す。
- 2学期:内申点確保。実技4教科のテスト対策を全力で。
- 冬以降:過去問演習。新しい本には手を出さず、復習に徹する。
受験勉強は長距離走ですが、ずっと全力疾走する必要はありません。
時期ごとの「走り方」を知っていれば、息切れすることなくゴールテープを切ることができます。
まずは今の時期に必要な対策から、一つずつ着実にクリアしていきましょう!

