共通テスト1ヶ月前にやること|30日の割り振りと科目別の仕上げ

共通テスト1ヶ月前

2027年度の共通テスト(1月16日・17日)の1ヶ月前は、2026年12月16日です。残りの30日は「本番形式の通し演習」「間違えた問題の解き直し」「知識の抜けの穴埋め」の3つに絞り、新しい問題集には手を広げないのが基本です。

この記事でわかること

  • 12月16日から1月15日までの30日の割り振り(週ごとの目安)
  • 1ヶ月で点が動きやすい失点と、動きにくい失点の見分け方
  • 英語・数学・国語・情報Ⅰ・理社の科目別の仕上げ方
  • E判定のまま12月を迎えたときの考え方
  • 受験票や成績請求情報など、勉強以外に片づける手続き

公的情報源: 大学入試センター「令和9年度 受験案内」(dnc.ac.jp・2026年10月時点)

「あと1ヶ月で、何をすれば点が上がりますか」。12月の面談でいちばん多い質問です。

同じ問題集を渡しても、結果が出る子と出ない子がいます。直前期に差がつくのは、勉強の量より残り30日で「何をやらないか」を決められたかどうかです。

この記事では、本番までの30日を週ごとに割り振ったうえで、科目別の仕上げ方と、勉強以外に済ませておく手続きまでまとめます。

目次

共通テスト1ヶ月前は12月16日|残り30日でできる量を先に数える

2027年度の本試験は1月16日(土)・17日(日)なので、ちょうど1ヶ月前は12月16日(水)です。ここから本番前日の1月15日(金)まで、使える日数は31日あります。

最初にやりたいのは、30日でできる量を数えることです。国公立志望で6教科8科目を受ける場合、本番の解答時間は2日間で合計580分(約9時間40分)あります。

通し演習1回にかかる時間(国公立6教科8科目の場合)

受け方1日目の解答時間2日目の解答時間合計
国公立文系(地歴公民2科目・理科基礎・情報Ⅰ)320分260分580分
国公立理系(地歴公民1科目・理科2科目・情報Ⅰ)260分320分580分

出典: 大学入試センター「令和9年度 受験案内」A-3 試験時間割をもとに当サイトで計算(リスニングは解答時間30分、2科目受験は120分で計算)

解き終えた後の採点と解き直しには、解いた時間と同じくらいかかります。1回の通し演習に、丸2日分の時間が要る計算です。

30日で本番形式の通し演習ができるのは、週末を使って4回が現実的な上限です。予想問題集を何冊も買っても、全部は解き切れません。

残り30日の割り振り|週ごとの目安

30日は、週末の通し演習を軸に4つの週と最後の5日間に分けます。平日は通し演習で見つかった弱点の解き直しに使います。

共通テストまでの30日の割り振り(2027年度)

期間平日にやること週末の通し演習
12月16日(水)〜20日(日)直近の模試・過去問の失点を3つに分ける12月19日・20日:1回目
12月21日(月)〜27日(日)1回目で落とした問題の解き直し12月26日・27日:2回目
12月28日(月)〜1月3日(日)暗記科目の抜けを埋める1月2日・3日:3回目
1月4日(月)〜10日(日)3回目までの間違いノートを見直す1月9日・10日:4回目(本番の時間割どおり)
1月11日(月)〜15日(金)新しい問題は解かず、間違いノートと持ち物の確認なし

冬休みや冬期講習の予定に合わせて、週末の通し演習は曜日を動かしてかまいません。4回目だけは本番1週間前の土日に、時間割どおりの時刻で解くのがおすすめです。

共通テストまでの30日の流れ

  • 12月16日から1月15日まで、何を軸に回すか
  • 1週目(12/16〜20)失点を3つに分けて、伸ばす場所を決める週末に1回目の通し演習
  • 2週目(12/21〜27)落とした問題を解き直す週末に2回目。1回目と同じ失点が残っているかを見る
  • 3週目(12/28〜1/3)暗記科目の抜けを埋める年末年始は生活リズムを崩さない。1月2日・3日に3回目
  • 4週目(1/4〜10)本番の時間割どおりにリハーサル1月9日・10日に4回目。朝9:30から解き始める
  • 最後の5日(1/11〜15)新しい問題は解かない間違いノートの見直しと、受験票・持ち物の確認

本番は1月16日(土)・17日(日)。追試験は1月23日(土)・24日(日)

図:30日は週末の通し演習4回を軸に回す。平日は通し演習で見つかった失点の解き直しと暗記の穴埋めに使い、最後の5日間は新しい問題に手を出さない。

本番の時間割は、1日目が9:30から18:20まで、2日目が9:30から18:00まで(地歴公民・理科を2科目で登録した場合)です。12月の後半からは、朝9:30に頭が働く時刻に起きる生活へ戻していきましょう。

1ヶ月で何点上がるか|失点を3つに分けて決める

「1ヶ月前から何点上がるか」は、人によって違います。ただ、上がりやすい失点と、上がりにくい失点ははっきり分かれます。

最初の週にやるのは、直近の模試と過去問で落とした問題を、次の3つに分ける作業です。

失点の3分類と、1ヶ月でやること

  • その問題は、なぜ落としたか?
  • 知識の抜け用語・公式・単語を知らなかった → 1ヶ月で取り返しやすい理科基礎・地歴公民・古文単語・英単語など。覚えれば次の演習で点になる
  • 時間切れ・解く順番最後まで届かなかった → 演習の回し方で直せる大問ごとの時間の上限を決め、通し演習で守れるかを確かめる
  • 読解・思考の力解説を読んでも次に解ける気がしない → 1ヶ月では伸びにくい深追いしない。取れる問題を落とさないことに時間を回す

ケアレスミス(マークずれ・計算の写し間違い)は「時間切れ」と同じく、手順を決めれば減らせる

図:失点は「知識の抜け」「時間切れ・解く順番」「読解・思考の力」の3つに分けられる。1ヶ月で点に変わりやすいのは前の2つで、3つ目は深追いしない。

残り30日で取り返しやすいのは、知識の抜けと時間切れの2つです。覚えれば点になる問題と、解く順番を変えれば届く問題は、1回の通し演習ごとに結果が見えます。

一方、長文や評論を読む力、初見の設定で考える力は、30日で大きくは変わりません。ここを伸ばそうと新しい問題集を始めると、前の2つに使うはずの時間が消えます。

教室で見てきたパターンで言うと、12月に点を伸ばす子は、間違いノートが1冊にまとまっています。科目ごとの失点を1か所に集め、週末の通し演習の前に見返す形です。

科目別|直前1ヶ月の仕上げ方

科目ごとの仕上げ方を表にまとめました。どの科目も、本番と同じ試験時間で解き、時間の使い方まで確かめるのが共通の軸です。

科目別・直前1ヶ月の仕上げ(2027年度の試験時間)

科目(試験時間)1ヶ月でやること深追いしないこと
英語リーディング(80分)大問ごとの時間の上限を決め、解く順番を固定する難しい長文の精読を増やすこと
英語リスニング(解答30分)1日目の夕方(17:20開始)と同じ時刻に聞く練習音声を何度も聞き直す解き方
数学①②(各70分)毎回落とす大問の型だけ解き直す。計算の途中式を残す全分野の網羅し直し
国語(90分)現代文・古文・漢文の時間配分と、解く順番を決める古文の文法書を最初から読み直すこと
情報Ⅰ(60分)予想問題で時間内に解き切る練習。用語の抜けを埋める教科書の範囲外の深い学習
理科・地歴公民(各60分)用語・年代・グラフ問題の知識の抜けを埋める資料集を最初から読むこと

出典: 試験時間は大学入試センター「令和9年度 受験案内」A-3。仕上げ方は当サイトの整理

英語は時間の上限、数学は落とす型

英語リーディングは80分で大問が多く、時間切れが失点の大きな原因になります。大問ごとに「ここまでで何分」という上限を決め、通し演習でその時刻を守れたかを毎回記録します。

数学は、毎回同じ型の大問で点を落としていないかを確かめます。落とす型が2つか3つに絞れれば、そこだけを解き直すほうが、全分野を復習するより点に変わります。

国語・情報Ⅰ・理社は「解く順番」と「抜け」

国語は90分で現代文・古文・漢文を解くので、どこから解くかで結果が変わります。通し演習のたびに順番を変えず、1つの順番で4回解いて慣らします。

情報Ⅰと理科・地歴公民は、知識の抜けがそのまま失点になる科目です。間違いノートに出てきた用語を、寝る前の10分で毎日見返す形が続けやすいでしょう。

過去問をどの年度から使うかは、共通テストの過去問はいつから解く?にまとめています。

E判定のまま1ヶ月前を迎えたとき

12月の模試でE判定が出ても、共通テストの得点で出願先を決めるのは本番の後です。この時期の判定は、今の点数のまま本番を迎えた場合の目安と考えます。

E判定のまま12月を迎えたら、次の順で考えます。

  1. 志望校の共通テストの配点を確かめる(共通テストより二次の比重が大きい大学もある)
  2. 失点を3つに分け、1ヶ月で取り返せる点数を見積もる
  3. 本番の自己採点の結果で、出願先を最終的に決めると割り切る

判定は「何点足りないか」を知るための材料です。足りない点数が知識の抜けで埋まる範囲なら、残り30日の使い方次第で届く余地があります。

判定の読み方と出願先の決め方は、共通テスト判定の見方|A〜E判定・ボーダーの読み方で詳しく解説しています。

勉強以外に1ヶ月前に片づける手続き

直前期の手続きは、思っているより多くあります。勉強の時間を守るために、12月中旬までに片づけられるものは先に終わらせておくのがおすすめです。

1ヶ月前に済ませたい手続き(2027年度)

手続きいつポイント
受験票の印刷12月4日(金)10:00から取得できるA4の白い紙に、拡大・縮小せず縦向きで印刷。スマホの画面表示では入場できない
登録内容の確認受験票を印刷したとき受験する教科に「○」、地歴公民・理科は登録科目数が表示される。科目数は当日変えられない
「受験上の注意」の確認12月上旬に掲載入室終了時刻、追試験の申請方法などが載る
成績請求情報の提供手続志望大学の出願期間内共通テスト利用の出願で必要。Web方式かチケット方式かは大学の募集要項で確かめる
私立大学の出願書類各大学の出願期間調査書など、学校に頼む書類は早めに依頼する

出典: 大学入試センター「令和9年度 受験案内」C-2 受験票(p.42-44)・D-1(p.48)・E 志望大学への出願等に係る手続(p.54-56)

受験票は郵送されません。共通テスト出願サイトのマイページから各自で取得し、紙に印刷して持参します。自宅にプリンターがない場合は、コンビニのプリントサービスなどで印刷できます。

共通テスト利用の出願には「成績請求情報」の手続きがいる

共通テストの成績を使う大学に出願するときは、成績請求情報を志望大学へ提供する手続きが必要です。方式は2つあります。

  • Web方式:志望大学の出願サイトで、共通テスト出願サイトの「申込番号(26から始まる11桁)」などを入力する
  • チケット方式:共通テスト出願サイトで「成績請求チケット」を発行・印刷し、志望大学へ提出する

Web方式では、志望大学の出願サイトと共通テスト出願サイトに登録した氏名(カナ)が一致していないと連携できません。受験案内には、この手続きだけでは志望大学への出願が完了しないとも書かれています。

私立大学の共通テスト利用入試は、本番より前に出願が締め切られることもあります。12月中に募集要項を開き、締切と方式を確かめておきましょう。

直前1ヶ月に「やること」と「やらないこと」

やること
演習
週末に本番形式の通し演習(4回まで)
復習
間違いノート1冊に失点を集めて解き直す
手続き
受験票の印刷・成績請求情報・出願書類を12月中に
やらないこと
教材
新しい問題集・参考書を始める
深追い
読解力・思考力の問題を延々と解き直す
生活
年末年始の夜更かしで朝の時刻をずらす

図:直前1ヶ月は、通し演習・解き直し・手続きの3つに時間を使い、新しい教材や深追い、夜更かしはやめる。

当日の持ち物と前日夜の確認は、共通テストの持ち物チェックリストでまとめて確かめられます。

よくある質問(FAQ)

Q1:共通テストの1ヶ月前は何をすればいいですか?

本番形式の通し演習、間違えた問題の解き直し、知識の抜けの穴埋めの3つに絞ります。2027年度は12月16日が1ヶ月前にあたり、週末を使った通し演習は4回が現実的な上限です。平日は通し演習で見つかった失点の解き直しに使います。

Q2:共通テストまで1ヶ月で何点上がりますか?

人によって違うため、決まった点数はありません。伸びやすいのは、用語や単語を知らなかった「知識の抜け」と、最後まで届かなかった「時間切れ」による失点です。読解力や思考力が原因の失点は、30日では大きく変わりにくいと考えておきましょう。

Q3:1ヶ月前にE判定でも間に合いますか?

12月の判定は、今の点数のまま本番を迎えた場合の目安です。志望校の配点を確かめ、足りない点数が知識の抜けや時間配分で埋まる範囲なら、残り30日で届く余地があります。出願先の最終判断は、本番の自己採点の結果で決めます。

Q4:直前期に新しい問題集を買ってもいいですか?

本番形式の予想問題集を1冊足す程度ならかまいません。ただ、通し演習は30日で4回が上限なので、何冊も買っても解き切れません。解き終えた問題の解き直しに時間を使うほうが、点に変わりやすくなります。

Q5:受験票はいつから印刷できますか?

2027年度の受験票は、2026年12月4日(金)10:00から共通テスト出願サイトのマイページで取得できます。郵送はされません。A4の白い紙に、拡大・縮小をせず縦向きで印刷し、試験当日に持参します。スマートフォンの画面表示では試験場に入れません。

Q6:年末年始は休んでもいいですか?

1日まるごと休むより、起きる時刻を変えずに勉強量を少し減らすほうが、本番の朝に響きません。本番は朝9:30から始まります。12月の後半からは、その時刻に頭が働く生活リズムを保つことを優先しましょう。

まとめ:30日は「やらないこと」を決めて使う

共通テストまでの1ヶ月は、新しいことを足すより、取れる点を確実に取る準備に使います。

この記事の要点

  • 2027年度の共通テストの1ヶ月前は12月16日。前日の1月15日まで31日ある
  • 国公立6教科8科目の通し演習は解答だけで580分。週末を使って4回が上限
  • 失点は「知識の抜け」「時間切れ」「読解・思考の力」に分け、前の2つから取り返す
  • 4回目の通し演習は、本番1週間前の1月9日・10日に時間割どおりの時刻で
  • 受験票の印刷(12月4日から)と成績請求情報の手続きは、12月中に済ませる

12月16日になったら、まず直近の模試を1枚広げて、失点を3つに色分けするところから始めてみてください。

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免責事項

※本記事は、大学入試センター「令和9年度 受験案内」の公開情報と、一般的な学習の進め方をもとに整理した情報です。得点の伸びを保証するものではありません。入室終了時刻や手続きの詳細は12月上旬の「受験上の注意」や各大学の募集要項で示され、変更される場合がありますので、最新の公表資料でご確認ください。

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この記事を書いた人

大手進学塾で8年、小学生から高校生まで、延べ500人以上に数学と英語を教えてきたYamadaです。授業でよく聞かれたのが「家でどう勉強すればいいですか」でした。週に1、2回の授業では問題演習に追われて、家庭学習の進め方まで手が回りません。そこに歯がゆさを感じてきました。

同じ問題集を渡しても、伸びる子と伸び悩む子がいます。差は頭の良さではなく、目標の立て方と続け方の工夫にありました。保護者面談で「うちの子、やる気が続かなくて」と相談されるたび、もっと多くの家庭に届く形で伝えたいと思ってきました。このサイトでは、受験対策や定期テスト、勉強習慣の作り方を、現場で試してきた方法をもとに書いています。

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