共通テストの時間配分は?科目別・大問ごとの目安【2027年度】

共通テストの時間配分

共通テストの時間配分は、見直しの時間を先に取り、残りを大問の配点に比例させて割ると崩れにくくなります。令和8年度本試験の配点で計算すると、数学ⅠAは第1問・第2問が各19分、第3問・第4問が各12分、見直し8分。英語リーディングは80分のうち5分をマーク確認に残します。

この記事でわかること

  • どの科目にも使える「1点あたりの時間」での時間配分の作り方
  • 英語リーディング・リスニング、国語、数学ⅠA・ⅡBCの大問ごとの目安表
  • 物理・化学・基礎科目・情報Ⅰの目安と、2科目受験で時間を持ち越せない決まり
  • 0点を防ぐマーク確認から始める見直しの手順
  • 過去問で自分用の配分に直していく記録の取り方

公的情報源: 大学入試センター「令和9年度 受験案内」A 試験概要/D 試験(dnc.ac.jp)、「令和8年度 本試験の正解」(dnc.ac.jp・2026年10月時点)

「最後の大問まで届かない」「見直しの時間が毎回ゼロになる」。共通テスト形式の模試が続くこの時期、いちばん多い相談がこれです。

時間切れの原因は、解く速さだけではありません。どの大問に何分かけるかを決めないまま解き始めていることが大きく効きます。

この記事の目安は、大学入試センターが公表している令和8年度本試験の配点から計算しました。2027年度の本番の大問数や配点は、試験当日まで分かりません。だからこそ、数字そのものより「配点から時間を割る手順」を持ち帰ってください。

目次

共通テストの時間配分は「1点あたりの時間」から決める

時間配分の土台は、試験時間を配点で割った「1点あたりの時間」です。科目ごとに、次のように決まっています。

共通テスト 科目別の「1点あたりの時間」(2027年度の試験時間・配点)

科目試験時間配点1点あたりの時間
国語90分200点27秒
英語リーディング80分100点48秒
数学①(数学Ⅰ,数学A)70分100点42秒
数学②(数学Ⅱ,数学B,数学C)70分100点42秒
理科・地歴公民(1科目あたり)60分100点36秒
情報Ⅰ60分100点36秒

出典: 大学入試センター「令和9年度 受験案内」A-2 出題教科・科目等(dnc.ac.jp)。1点あたりの時間は試験時間÷配点で計算

英語リスニングは音声に合わせて進むため、この表から外しています。国語は1点27秒で、ほかの科目より速いペースが求められる科目です。

この数字は、配分表を作るときと、試験中に「この問題を飛ばすか」を決めるときの2か所で使います。

時間配分の作り方(どの科目でも同じ手順)

  • 試験時間と、大問ごとの配点を手元に用意する
  • 手順1見直しの時間を先に引くマーク確認に5分前後。数学は計算の検算ぶんを足して6〜8分
  • 手順2残りの時間を配点に比例させて割る大問の配点÷科目の満点×残りの時間=その大問の基準時間
  • 手順3過去問で実際にかかった時間と比べて直す文章量の多い大問、自分が苦手な大問に数分ずつ寄せる

本番で大問数や配点が変わっていたら、試験開始直後に手順2をやり直す

図:共通テストの時間配分は、見直しの時間を先に引き、残りを配点で割って作る。過去問で直したあとも、配点という物差しは変わらない。

飛ばすかどうかの線も、1点あたりの時間から引けます。設問の配点×1点あたりの時間の2倍を超えたら、印をつけて次へ進む。たとえば数学ⅠAの3点の設問なら、42秒×3点=約2分の2倍で、4分を超えたら飛ばすのが目安です。

英語リーディング・リスニングの時間配分

英語リーディングは、80分のうち5分をマーク確認に残し、75分を8つの大問に割る配分が基準になります。後半ほど文章が長くなるので、配点比例の数字から後半へ少し寄せました。

英語リーディングの時間配分(令和8年度本試験の配点で計算)

大問配点配点比例の基準目安
第1問6点4.5分4分
第2問12点9分8分
第3問9点6.75分6分
第4問12点9分9分
第5問16点12分12分
第6問12点9分10分
第7問16点12分12分
第8問17点12.75分14分
マーク確認――5分

出典: 大学入試センター「令和8年度 本試験の正解」英語(リーディング)の大問別配点(dnc.ac.jp)。基準=75分×配点÷100点

前半の第1問〜第3問(27点)は、合わせて18分以内で抜けるのが目標です。ここで時間を使いすぎると、配点の大きい第5問・第7問・第8問(49点)が削られます。

リスニングは「先読み」で時間を配分する

リスニングは試験時間60分のうち、解答時間が30分です。音声が自動で流れるため、使える時間を自分で増やすことはできません。

配分できるのは、音声が流れていない間に次の設問を読む時間です。受験案内によると、第1問・第2問は音声が2回、第3問〜第6問は1回しか流れません。

英語リスニングの配点と音声の回数

大問配点(令和8年度)音声が流れる回数
第1問28点2回
第2問12点2回
第3問18点1回
第4問12点1回
第5問16点1回
第6問14点1回

出典: 令和9年度 受験案内 A-5 リスニング(音声の回数)・令和8年度 本試験の正解 英語(リスニング)

1回しか流れない第3問以降で、配点の6割(60点)を占めます。2回流れる第1問・第2問では、2回目の音声を待つ間に次の設問の選択肢へ目を移しておくと、後半の先読みに余裕が生まれます。

なお、リスニングは設問ごとに解答用紙へマークする決まりです。問題冊子に書いておき、最後にまとめてマークすることはできません。

国語の時間配分(90分・5問)

国語は、5分をマーク確認に残し、85分を5つの大問に割ると、45点の大問が各19分、20点の大問が9分になります。

国語の時間配分(令和8年度本試験の配点で計算)

大問配点目安
第1問(近代以降の文章)45点19分
第2問(近代以降の文章)45点19分
第3問(近代以降の文章)20点9分
第4問・第5問(古典=古文・漢文)各45点各19分
マーク確認―5分

出典: 令和9年度 受験案内 A-2(注1)(近代以降の文章3問110点、古典2問90点・古文漢文各45点)・令和8年度 本試験の正解 国語。目安=85分×配点÷200点を丸めた値

国語は1点27秒と、全科目でいちばん速いペースが要ります。古典が得意な人は、古文・漢文を先に解いて時間を浮かせ、近代以降の文章へ回す組み方もあります。

解く順番を変えるなら、模試で一度試してから本番に持ち込むのが安全です。本番で初めて順番を変えると、マーク欄のずれが起きやすくなります。

数学ⅠA・ⅡBCの時間配分(各70分)

数学は検算に時間がかかるので、見直しを6〜8分とやや多めに取り、残りを配点で割ります。

数学①(数学Ⅰ,数学A)の時間配分(令和8年度本試験の配点で計算)

大問配点目安
第1問30点19分
第2問30点19分
第3問20点12分
第4問20点12分
見直し・検算―8分

出典: 令和8年度 本試験の正解 数学Ⅰ,数学A。目安=62分×配点÷100点を丸めた値

数学②(数学Ⅱ,数学B,数学C)の時間配分(令和8年度本試験の配点で計算)

大問配点目安
第1問(必答)15点10分
第2問(必答)15点10分
第3問(必答)22点14分
第4問〜第7問から3問を選択各16点各10分(計30分)
見直し・検算―6分

出典: 令和8年度 本試験の正解 数学Ⅱ,数学B,数学C(第1問〜第3問は必答・第4問〜第7問のうち3問選択)

数学②は、受験案内でも「数列・統計的な推測・ベクトル・平面上の曲線と複素数平面の4項目のうち3項目を選んで解く」と決められています。どの3問を選ぶかは、試験前に決めておきます。本番で4問を見比べてから選ぶと、それだけで数分が消えます。

教室で見てきたパターンで言うと、数学で時間切れになる子の多くは、第1問の後半で止まったまま、5分以上粘っていました。飛ばす線(設問の配点×42秒×2)を決めておけば、粘りすぎに気づけます。

理科・地歴公民・情報Ⅰの時間配分(60分)

60分の科目は、見直しを4〜5分取り、残りを大問の数と配点で割るのが基準です。物理は4問各25点、化学は5問各20点と、大問の配点がそろっています。

理科・情報Ⅰの時間配分(令和8年度本試験の配点で計算)

科目大問と配点目安
物理第1問〜第4問 各25点各14分+見直し4分
化学第1問〜第5問 各20点各11分+見直し5分
基礎科目(2つ選ぶ)出題範囲ごとに50点各28分+見直し4分
情報Ⅰ第1問20点・第2問30点・第3問25点・第4問25点11分・17分・14分・14分+見直し4分

出典: 令和8年度 本試験の正解 物理・化学・基礎科目・情報Ⅰ(dnc.ac.jp)

地歴公民も1科目60分・100点で、考え方は同じです。大問の数と配点は、大学入試センターの「本試験の正解」に科目ごとに載っているので、受ける科目の表で計算してください。

2科目受験は時間を持ち越せない

理科や地歴公民を2科目受けると、第1解答科目60分・第2解答科目60分を別々に解きます。間に答案回収の時間が入るため、第1解答科目で余った時間を第2解答科目へ回すことはできません。

一方で、基礎科目(『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』)は、2つの出題範囲を1つの60分で解きます。受験案内では、解く順序と時間配分は自由とされています。

2科目受験と基礎科目|余った時間を回せるか

理科・地歴公民の2科目受験(130分)
時間の区切り
第1解答科目60分→答案回収10分→第2解答科目60分
余った時間
次の科目へ回せない(科目ごとに見直す)
配分の単位
科目ごとに60分で完結させる
基礎科目(2つの出題範囲・60分)
時間の区切り
区切りなし。60分の中で2つを解く
余った時間
もう一方の出題範囲へ回せる
配分の単位
得意な方を先に解き、浮いた時間を苦手な方へ

図:2科目受験は科目ごとに60分で区切られ、時間を持ち越せない。基礎科目は60分の中で2つの出題範囲を解くので、得意な方で浮かせた時間を苦手な方へ回せる。

見直しの手順|マークの確認を先にやる

見直しは、点数をまるごと失うミスから順に確かめると、短い時間でも効果が大きくなります。計算や読み直しは、マークの確認が済んでからです。

受験案内には、解答科目(または出題範囲)がマークされていない・複数マークされている場合は0点になる場合があると書かれています。受験番号のマークが正しくない場合も、採点できないことがあるそうです。

見直しの順番(残り5分からの動き)

  1. 解答科目欄(基礎科目は出題範囲の欄)にマークがあり、1つだけになっているか
  2. 受験番号・氏名が正しく書けて、マークできているか
  3. 飛ばした設問のところで、解答番号が1つずれていないか
  4. 印をつけて飛ばした設問に戻り、選択肢を絞って埋める(空欄を残さない)
  5. 時間が残れば、検算・読み直しに入る

マークが薄い、消し跡が残っているといった場合も、正しく読み取れないことがあります。消すときはプラスチック製の消しゴムで、跡が残らないように消してください。

見直しは「失う点が大きい順」

  • 残り時間が少ないとき、どこから確かめるか
  • 最優先解答科目欄・受験番号のマーク漏れや重複があると、その科目がまるごと0点・採点不能になりうる
  • 次に解答番号のずれ・空欄1つずれると、その後の設問がまとめて不正解になる
  • 最後に検算・本文の読み直し1問ずつの得点に効く。時間が残ったときだけ

マークは大問を解き終えるたびに塗っておくと、ずれと塗り残しが減る

図:共通テストの見直しは、1か所のミスで失う点が大きい順に確かめる。マークの確認を先に済ませてから、検算や読み直しに入る。

自己採点をする人は、自分の答えを問題冊子にも書き込んでおきます。問題冊子は、その試験時間が終わるまで試験室から持ち出せません。

時間配分を本番前に固める練習のしかた

配分表は、過去問や予想問題を本番と同じ時間で解き、大問ごとの実際の時間を記録して直していくと、自分用の表に変わります。

記録は次のように取ります。

  1. 大問の始まりと終わりに、時計の時刻を問題冊子の余白に書く
  2. 解き終えたら、大問ごとにかかった分数と得点を表にする
  3. 3回分たまったら、大問ごとの平均時間を出す
  4. 目安より大幅に長い大問は、飛ばす線を早めるか、練習の量を増やす
  5. 浮いた時間は、配点が大きく自分が落としやすい大問へ回す

時計は、本番で使えるものと同じ種類で練習しましょう。共通テストでは、辞書・電卓などの機能がある時計や、秒針音のする時計、キッチンタイマーは使えません。持ち込める時計の条件は共通テストの持ち物チェックリストにまとめています。

過去問をいつから解き始めるかは、共通テストの過去問はいつから解く?で時期別に整理しています。

よくある質問(FAQ)

Q1:共通テストの時間配分はどうやって決めればいいですか?

見直しの時間を先に引き、残りの時間を大問の配点に比例させて割るのが基本です。たとえば数学ⅠAなら、70分から見直し8分を引いて62分です。これを令和8年度本試験の配点(30点・30点・20点・20点)で割ると、19分・19分・12分・12分になります。そのうえで、過去問で実際にかかった時間と比べて、苦手な大問に数分ずつ寄せていきます。

Q2:英語リーディングで最後まで終わりません。どこを削ればいいですか?

前半の第1問〜第3問を合わせて18分以内に終えることから始めてください。令和8年度本試験では、前半3問の配点は合計27点、後半の第5問・第7問・第8問は合計49点でした。前半で時間を使いすぎると、配点の大きい後半の長文が削られてしまう計算です。80分のうち5分はマーク確認に残し、その時間を解答に回さないことも決めておきます。

Q3:国語は古典から解いたほうがいいですか?

古典が得意で、短い時間で安定して解けるなら、先に解いて時間を浮かせる方法はあります。国語は90分で200点、1点あたり27秒と全科目でいちばん速いペースが必要です。ただし解く順番を変えると、マーク欄のずれが起きやすくなります。本番で初めて試すのは避け、模試や過去問で一度通してから決めてください。

Q4:理科を2科目受けるとき、第1解答科目で余った時間を使えますか?

使えません。2科目受験は第1解答科目60分と第2解答科目60分に分かれ、間に答案回収の時間が入ります。そのため、第1解答科目で余った時間はその科目の見直しに使います。一方、基礎科目は2つの出題範囲を1つの60分で解き、解く順序と時間配分は自由です。得意な方で浮かせた時間を、もう一方へ回せます。

Q5:数学ⅡBCの選択問題は、本番で見てから選んでもいいですか?

選ぶことはできますが、おすすめしません。数学ⅡBCは第1問〜第3問が必答で、第4問〜第7問から3問を選んで解く形式でした。本番で4問を読み比べると、それだけで数分が消えます。過去問や模試で選択問題ごとの得点と時間を記録し、試験前に解く3問を決めておくと、配分表どおりに進めやすくなります。

Q6:時間配分の目安は2027年度もそのまま使えますか?

数字はそのまま使えるとは限りません。この記事の目安は令和8年度本試験の配点で計算したもので、2027年度の大問数や配点は試験当日まで分からないためです。変わらないのは「見直しを先に引き、残りを配点で割る」手順です。本番で問題冊子を開いたら大問の配点を確かめ、違っていればその場で割り直してください。

まとめ:配分は「見直しを引いて配点で割る」で作る

共通テストの時間配分は、見直しの時間を先に確保し、残りを大問の配点に比例させて割るのが土台です。

この記事の要点

  • 1点あたりの時間は、国語27秒・英語リーディング48秒・数学42秒・60分の科目36秒
  • 英語リーディングは5分をマーク確認に残し、前半3問を18分以内で抜ける
  • 数学ⅠAは19分・19分・12分・12分+見直し8分。ⅡBCは選ぶ3問を事前に決める
  • 2科目受験は時間を持ち越せない。基礎科目は2つの出題範囲で時間を融通できる
  • 見直しは解答科目欄・受験番号のマークから。検算は最後

配分表は一度作って終わりではありません。過去問を解くたびに大問ごとの時間を書き込み、12月までに自分用の数字へ置き換えておくと、本番で迷う場面が減ります。

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免責事項

※本記事の時間配分の目安は、大学入試センターが公表した令和8年度本試験の配点と「令和9年度 受験案内」の試験時間をもとに計算した一般的な情報です。2027年度の本試験の大問数・配点・出題形式は試験当日まで公表されず、変わる場合があります。解答方法や持ち込める時計の条件は、大学入試センターの受験案内と12月上旬に公表される「受験上の注意」でご確認ください。

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この記事を書いた人

大手進学塾で8年、小学生から高校生まで、延べ500人以上に数学と英語を教えてきたYamadaです。授業でよく聞かれたのが「家でどう勉強すればいいですか」でした。週に1、2回の授業では問題演習に追われて、家庭学習の進め方まで手が回りません。そこに歯がゆさを感じてきました。

同じ問題集を渡しても、伸びる子と伸び悩む子がいます。差は頭の良さではなく、目標の立て方と続け方の工夫にありました。保護者面談で「うちの子、やる気が続かなくて」と相談されるたび、もっと多くの家庭に届く形で伝えたいと思ってきました。このサイトでは、受験対策や定期テスト、勉強習慣の作り方を、現場で試してきた方法をもとに書いています。

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