総合型選抜に落ちたらどうする?|共通テスト出願は発表前の10月2日締切・公募推薦/指定校/Ⅱ期/一般への切り替え期日と勉強の再開【2027年度】

総合型選抜の合格発表は11月1日以降です。ここで不合格になった生徒が最初に確かめるべきなのは、志望理由書の反省点ではなく、共通テストの出願を済ませていたかどうかになります。

2027年度の共通テストの出願は2026年10月2日(金)に締め切られていて、合格発表より1か月も前です。出していなければ、国公立の一般選抜と私立の共通テスト利用型が同時に消えます。

出していれば、残っている入試は3方向あります。他大学や同じ大学の総合型選抜Ⅱ期、公募推薦(学校推薦型選抜)、そして一般選抜です。

この記事では、落ちたあとに何が残っていて、それぞれの期日がいつか、指定校推薦との関係、不合格の理由が分かるのか、発表から共通テストまでの勉強の配分を、文部科学省の実施要項と大学の公式要項に沿って整理します。

総合型選抜に落ちたら、残っている入試は他大学や同じ大学の総合型選抜Ⅱ期・公募推薦(学校推薦型選抜・出願11月1日以降)・一般選抜(共通テスト2027年1月16日・17日)の3方向です。ただし共通テストの出願は2026年10月2日(金)17時で締め切られ、総合型選抜の合格発表(11月1日以降)より前に出しておく必要があります。国立大学は総合型選抜の不合格に備えて前期・後期の合計2つに出願できると実施要領に明記されています。

この記事でわかること

  • 総合型選抜に落ちたらどうなるか(延べ志願者の半分が不合格・落ちても制約は残らない)
  • 共通テストの出願が合格発表より前に締まる仕組みと、国立の一般選抜への出願(2027年度)
  • 公募推薦・指定校推薦に切り替えられる条件と、高校側の手続きの期限
  • 他大学・同じ大学の総合型選抜Ⅱ期に出願する道(12月出願の実例)
  • 不合格の理由は開示されるかと、自分で点検する3つの評価軸
  • 発表から共通テストまでの勉強の配分と、保護者の関わり方

公的情報源: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第3の1(2)・第4の4・5・第13の3(mext.go.jp)/大学入試センター「令和9年度 受験案内」B-1 出願期間(dnc.ac.jp)/国立大学協会「国立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」Ⅲ(janu.jp)/文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」(mext.go.jp)いずれも2026年9月時点

目次

総合型選抜に落ちたらどうなる?|延べ志願者の半分が不合格で、落ちても次の入試に制約は残らない

総合型選抜に落ちたら、その大学のその募集回には入れないというだけで、他の入試には何の制約も残りません。専願の縛りは「合格したら入学する」という約束であり、不合格なら約束そのものが消えます。

落ちる人の数も少なくありません。文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」では、総合型選抜の志願者324,118人に対して合格者は160,505人でした。差し引き163,613件、延べ志願者の50.5%が不合格という計算になります。

この数字は延べ数なので、1人が2学部に出願すれば2件と数えられます。それでも「総合型選抜で落ちるのは珍しい」という感覚は、数字で見ると成り立ちません。

総合型選抜の志願者・合格者・不合格件数(令和7年度入学者選抜・延べ数)

区分志願者数(人)合格者数(人)不合格の件数(志願−合格)不合格÷志願
国立27,1198,38618,73369.1%
公立7,1572,3364,82167.4%
私立289,842149,783140,05948.3%
合計324,118160,505163,61350.5%

出典: 文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」Ⅱ 各選抜毎の実施状況〔総合型選抜〕(mext.go.jp 令和7年11月26日公表・2026年9月時点)。不合格の件数と割合は志願者数と合格者数から計算した値で、小数第2位を四捨五入しています。

落ちたあとに残っている入試は、時期の早い順に3方向あります。

  • 他大学・同じ大学の総合型選抜Ⅱ期(後期):出願は11〜12月、発表は12月〜2月。募集する大学だけ
  • 公募推薦(学校推薦型選抜):出願は2026年11月1日以降、発表は12月1日以降。高校長の推薦が要る
  • 一般選抜:共通テストは2027年1月16日・17日。国立の出願は1月25日〜2月3日

どの方向に進めるかは、落ちた日付と、共通テストの出願を済ませているかの2つでほぼ決まります。次の章から順に見ていきます。

総合型選抜に落ちたあとの3方向(2027年度)

  • 不合格の通知(11月1日以降)
    • 総合型選抜Ⅱ期他大学・同じ大学の後期募集。出願11〜12月。志望理由書は書き直して流用
    • 公募推薦出願11月1日以降・発表12月1日以降。高校の推薦手続きは10月中に動く
    • 一般選抜共通テスト1月16日・17日。出願は10月2日に締切済み=出していることが前提

図:不合格の通知を起点に、Ⅱ期・公募推薦・一般選抜の3方向が残る。一般選抜だけは共通テストの出願を先に済ませていないと消える。

総合型選抜に落ちたら共通テストの出願は間に合わない|締切10月2日は合格発表11月1日より前【2027年度】

一般選抜への切り替えで最初に確かめるのは、共通テストの出願を10月2日までに済ませていたかです。総合型選抜の合格発表は11月1日以降なので、落ちてから出願しようとしても受け付けてもらえません。

大学入試センター「令和9年度 受験案内」では、出願内容の登録が2026年9月15日(火)10時〜10月2日(金)17時、検定料の支払いが同日23時59分までです。出願期間後の出願は一切受け付けないと明記されています。

総合型選抜の発表と一般選抜の期日(2027年度)

項目期日根拠
総合型選抜の出願2026年9月1日以降文科省 実施要項 第4の4
共通テストの出願(登録・支払い)2026年9月15日〜10月2日大学入試センター 受験案内 B-1
総合型選抜の合格発表2026年11月1日以降文科省 実施要項 第4の4
共通テスト 本試験2027年1月16日(土)・17日(日)文科省 実施要項 第4の1
国立・一般選抜の出願2027年1月25日〜2月3日国立大学協会 実施要領 Ⅰ3(b)
国立・総合型選抜の合格発表の期限2027年2月10日まで国立大学協会 実施要領 Ⅲ(d)
国立・総合型選抜合格者の入学手続2027年2月17日まで国立大学協会 実施要領 Ⅲ(d)
国立・前期日程2027年2月25日から国立大学協会 実施要領 Ⅰ2
各大学の個別試験の合格発表2027年3月31日まで文科省 実施要項 第4の2

出典: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第4(mext.go.jp)/大学入試センター「令和9年度 受験案内」B-1 出願期間(dnc.ac.jp)/国立大学協会「国立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」(令和8年6月29日改訂 janu.jp)いずれも2026年9月時点

教室で見てきたパターンで言うと、総合型選抜に絞った生徒ほど「受かる前提」で共通テストの出願を飛ばします。出願の締切が発表より前にある以上、出願は総合型選抜の結果に関係なく全員が済ませるものとして扱ってください。検定料は3教科以上18,000円で、受験しなくても返還はありませんが、一般選抜に進む道を残す費用と考えれば安いと思います。

国立大学を総合型選抜で受けた場合|結果を待たずに前期・後期へ出願する

国立大学の総合型選抜は、共通テストを課す型だと合格発表が2月10日までにずれ込むことがあります。一方で一般選抜の出願は1月25日〜2月3日なので、総合型選抜の結果が出る前に一般選抜の出願が締まる大学があるわけです。

国立大学協会の実施要領Ⅲ(h)は、総合型選抜の志願者が不合格に備えて前期・後期の合計2つまで出願できると定めました。結果待ちの間に出願しておくことは、制度上の想定内という位置づけです。

逆に、総合型選抜に合格して入学手続を完了した人は、前期・後期の合格者にはなれません(同Ⅲ(c)・(e))。合格した場合は2月17日までに入学辞退届を出さない限り、一般選抜の合格は無効になります。落ちた人には関係のない条項ですが、併願を組む前提として知っておいてください。

総合型選抜の結果と一般選抜の出願の前後関係(2027年度)

私立を総合型選抜で受けた場合
結果が出る
11月1日以降(11月上旬の大学が多い)
共通テストの出願
10月2日締切=結果より前に出しておく
一般選抜の出願
共通テスト利用型・個別試験型とも1月中旬までが多い=結果を見てから出せる
残り期間
共通テストまで約11週間
国立を総合型選抜で受けた場合
結果が出る
共テを課さない型は11月〜、課す型は2月10日まで
共通テストの出願
10月2日締切=同じく結果より前
一般選抜の出願
1月25日〜2月3日=結果を待たずに前期・後期の2つへ出す(実施要領Ⅲ(h))
合格した場合
2月17日までに辞退届を出さない限り前期・後期の合格者になれない

図:私立は結果を見てから一般選抜に出願できるが、国立は結果の前に出願が締まる型がある。共通テストの出願はどちらも結果の前。

一般選抜の配点や前期・後期の組み方は、一般選抜とはで扱っています。総合型選抜から切り替える人は「共通テストと二次の配点比率」の節を先に読むと、残り期間の優先科目が決めやすくなります。

総合型選抜に落ちたら公募推薦は受けられる?|出願11月1日以降でも高校の推薦手続きは10月に動く

総合型選抜に落ちたら公募推薦(学校推薦型選抜)に出願する道は、制度上は開いています。学校推薦型選抜の出願は2026年11月1日以降で、総合型選抜の合格発表(11月1日以降)と同じ時期に始まるからです。

ただし実務では「落ちてから申し込む」が成り立たないことが多くなります。学校推薦型選抜は本人の意志だけでは出願できず、高校長の推薦が要ります。文部科学省の実施要項は、学校推薦型選抜を「入学志願者自らの意志のみで出願できるものではなく」高校長が判断するものと定めています(第3の1(3))。

高校側の推薦の手続きは、出願に間に合わせるため10月中に締め切られる例が多くなります。総合型選抜の発表が11月上旬なら、推薦の申し込みは結果を待たずに済ませておくことになります。

総合型選抜に落ちたあとに切り替えられる推薦系の入試(2027年度)

切り替え先出願できる条件出願・発表の時期高校側の手続き書類の流用
公募推薦(学校推薦型選抜)評定平均などの推薦要件を満たし、高校長の推薦を受ける出願11月1日以降・発表12月1日以降校内の推薦申込は10月中が多い。総合型選抜の結果前に申し込む志望理由書は大学の様式に合わせて書き直せる。推薦書は高校が作成
指定校推薦大学が指定した高校の生徒で、校内選考を通る校内選考は9〜10月・出願11月1日以降総合型選抜の結果が出る前に校内選考が終わっている校内選考用の書類は流用できる場合がある
総合型選抜Ⅱ期(他大学・同じ大学)大学ごとの出願要件。専願の条件が付く大学もある出願11〜12月・発表12月〜2月(大学ごと)調査書の再発行を高校に依頼する志望理由書・活動報告書は書き直して流用できる

出典: 出願・発表の時期は文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第4の4・5(mext.go.jp 2026年9月時点)。高校側の手続きの時期と書類の流用は、教室で扱ってきた実務から整理しています。

総合型選抜に落ちたら指定校推薦は使える?|校内選考は結果が出る前に終わっている

指定校推薦への切り替えは、時期の面でほぼ成り立ちません。指定校推薦の校内選考は9〜10月に行われ、総合型選抜の合格発表(11月1日以降)より前に決まってしまうからです。

もう1つ、高校のルールという壁があります。総合型選抜に出願している生徒を校内選考の対象から外す高校もあれば、「総合型選抜の結果が出るまで指定校の枠を仮に押さえる」扱いをする高校もあって、対応は高校ごとに違うでしょう。

指定校推薦を残しておきたいなら、総合型選抜に出願する前に進路指導の先生へ校内ルールを確認するのが唯一の方法になります。落ちてから指定校を探しても、枠はすでに埋まったあとです。

指定校推薦と公募推薦の仕組みの違い、評定平均の基準、推薦の日程については、公募推薦を主語にした別記事で扱う予定です。本記事では「総合型選抜に落ちた側」から見た切り替えの条件と期日だけを扱います。

総合型選抜に落ちたら他大学・同じ大学のⅡ期に出願できる|目白大学の例で見る12月出願

総合型選抜に落ちたあとに一番早く動けるのは、Ⅱ期・後期と呼ばれる2回目以降の募集です。実施要項は出願を9月1日以降・発表を11月1日以降と定めているだけで、募集回数の上限は決めていません(第4の4)。大学は11月・12月・2月と複数回の募集を組めます。

実例で見ると流れがつかめます。目白大学の2027年度総合型選抜では、A日程の合格発表が2026年11月2日(月)で、C日程の出願期間が12月1日(火)〜12月8日(火)です。C日程は12月13日(日)に小論文や個別面接で選考し、12月18日(金)に合格発表、第1次入学手続の期限が2027年1月5日(火)と公表されています。

総合型選抜の複数日程の例(目白大学・2027年度)

日程出願・エントリー選考合格発表第1次入学手続の期限
A日程エントリー9月3日〜9月10日・出願10月2日〜10月8日9月20日11月2日(月)11月9日(月)
C日程出願12月1日(火)〜12月8日(火)12月13日(日)12月18日(金)2027年1月5日(火)

出典: 目白大学 受験生応援サイト「総合型選抜(2027年度)」(mejiro.ac.jp 2026年9月時点)。実施学科・選考内容は日程ごとに異なるため、募集要項で確認してください。

A日程の発表が11月2日、C日程の出願開始が12月1日なので、落ちてから約1か月で次の出願ができる形です。同じ大学の同じ学科への再エントリーを認め、エントリー料を免除する記載もあります。

ただし、落ちた大学に再出願できるかは大学ごとの要項次第です。「同一年度内の再出願は不可」と定める大学もあれば、目白大学のように再エントリーを想定した大学もあります。落ちた大学に再挑戦したいなら、要項の「出願資格」と「再出願」の項を先に読んでください。

Ⅱ期に出願するときの3つの注意

  1. 募集人員が少ない。Ⅰ期で定員の大半を取り、Ⅱ期は若干名という学科が多い
  2. 専願の条件を確認する。Ⅱ期に合格して入学手続をすると、一般選抜の出願を取り下げる約束になる大学がある
  3. 調査書の再発行に日数がかかる。出願期間が1週間しかない募集もあるので、発表の翌日に高校へ依頼する

志望理由書と活動報告書は、落ちた大学のものを書き直して使えるはずです。ただし大学ごとにアドミッション・ポリシーが違うので、志望理由の核だけ残して「なぜこの大学か」の段落は書き換えることになります。

総合型選抜の不合格の理由は開示される?|要項は努力義務で、開示があっても翌年5月の大学もある

総合型選抜に落ちた理由を大学が教えてくれるかというと、点数の開示はあっても「なぜ落ちたか」という理由は開示されません。実施要項は、各大学が受験者本人への成績開示に努めると定めているだけで、義務ではありません(第13の3(3))。

しかも総合型選抜は面接と書類の評価が中心なので、開示されても内訳が分からない大学があります。2つの大学の公表内容を見ると、切り替えに使えるかどうかがはっきりします。

総合型選抜の成績開示の実例(大学の公式発表)

大学年度総合型選抜の開示の扱い
東洋大学2026年度総合型選抜基礎学力テスト型入試以外は「総合順位」を開示の対象にしない。基礎学力テスト型は英語・国語・数学の得点、書類選考の得点、総合点と総合順位を開示
東京科学大学(理工学系)令和8年度総合型選抜の個人別成績を、出願時に開示を希望した人へ令和8年5月7日〜6月30日にオンラインで提供

出典: 東洋大学 入試情報サイト「【参考】2026年度東洋大学入学試験 成績開示について」(toyo.ac.jp)/東京科学大学「(理工学系)令和8年度一般選抜(前期日程)及び総合型選抜における個人別成績提供について」2026年4月23日公開(isct.ac.jp)いずれも2026年9月時点

東京科学大学の例では、開示が始まるのは翌年5月です。11月に落ちた生徒が12月のⅡ期や1月の共通テストに向けて反省材料にすることは、時期の上でできません。

だから不合格の原因は、大学の開示を待たずに自分で点検するしかありません。点検の軸は、実施要項が総合型選抜で「必ず評価に活用する」と定めた3つに合わせるのが確実です。

実施要項の評価軸で自分の出願を点検する(第3の1(2))

  • 本人が記載する資料(活動報告書・大学入学希望理由書・学修計画書):大学のアドミッション・ポリシーの語を使って書けていたか。活動の事実だけで、そこから何を学んだかが抜けていなかったか
  • 面接(ディベート・集団討論・プレゼン・口頭試問を含む):志望理由書に書いたことを深掘りされたときに、書いた以上のことを話せたか
  • 学力の評価(小論文・基礎学力テスト・共通テスト・資格などのいずれか1つ以上):要項は大学に必ず1つ以上の活用を求めている。ここで基準に届かなければ、書類と面接がよくても通らない

3つ目の学力の評価は見落とされがちです。総合型選抜は「人物重視」と言われますが、要項は言語能力と数理的思考力を含む学力を適切に評価するよう大学に求めています。学力の評価で落ちたなら、次の出願先でも同じ壁に当たるので、Ⅱ期に出すより一般選抜の学習に時間を回したほうが合う場合があります。

総合型選抜に落ちたあとの勉強|11月の発表から共通テストまで10〜11週間の配分

総合型選抜に落ちたあとの勉強は、発表の翌日から共通テストまでの週数を数えるところから始めます。11月1日に発表なら共通テスト(2027年1月16日)まで76日、約11週間です。11月下旬なら7〜8週間、12月の発表なら5〜7週間になります。

学校推薦型選抜に落ちた場合の5〜7週間より、総合型選抜のほうが時間は残っています。ただし総合型選抜の準備は書類と面接に偏るため、教科の学習が止まっていた期間も長くなりがちです。

11月発表から共通テストまでの配分(約11週間の例)

期間やること割合の目安
発表〜1週目共通テストの受験票の確認、出願先の一般選抜の日程を並べる。英語・数学の基礎問題集で手を動かし始める学習7割・出願整理3割
2〜5週目共通テストの過去問を科目ごとに時間を計って解く。模試の解き直しで抜けた単元を戻す学習10割
6〜9週目過去問を年度単位で通す。私立の共通テスト利用型・個別試験型の出願(1月中旬まで)を済ませる学習9割・出願1割
10〜11週目解き慣れた過去問の再演習と暗記の総点検。新しい教材は増やさない学習10割

配分は目安で、共通テストを課す国立志望なら過去問の比重をさらに上げます。総合型選抜に落ちてから戻す学習の順番は、共通テスト対策はいつから|国公立志望の勉強スケジュールと二次との両立の月別スケジュールの「高3秋以降」に合わせると迷いが減ります。

総合型選抜の不合格から共通テストまでの動き(2027年度)

  • 11月1日以降:不合格の通知
  • 翌日共通テストの出願状況と一般選抜の日程を並べるⅡ期に出すなら調査書の再発行を高校へ依頼
  • 11〜12月英語・数学から教科の学習を戻す公募推薦・Ⅱ期の出願は11月1日〜12月上旬
  • 12月〜1月中旬共通テストの過去問を年度単位で通す私立の共通テスト利用型・個別試験型の出願を済ませる
  • 1月16日・17日共通テスト本試験国立の一般選抜の出願は1月25日〜2月3日

発表から共通テストまで約11週間。学校推薦型選抜の不合格(12月)より4〜6週間多い

図:11月の不合格を起点に、出願状況の確認・学習の再開・過去問・共通テストの順で進む。Ⅱ期や公募推薦の出願は学習と並行して11〜12月に済ませる。

保護者の関わり方|期日の管理を引き受け、原因の分析は本人に任せる

保護者面談で200組以上に同じ説明を繰り返してきましたが、不合格の直後に保護者がやれることは2つに絞れます。1つは出願の期日と検定料の管理を引き受けることで、Ⅱ期・公募推薦・私立の一般選抜は締切が1週間単位で並ぶからです。

もう1つは、落ちた原因の分析を本人に任せることです。志望理由書を読み返して「ここが弱かった」と保護者が指摘すると、本人は次の書類を保護者の顔色で書くようになってしまいます。原因の点検は前の章の3つの評価軸で本人がやり、保護者は期日と生活を持つという分担が、切り替えを一番早くしてくれるでしょう。

浪人して翌年の総合型選抜や一般選抜に再挑戦する選択肢もありますが、判断は共通テストの自己採点が出てからで間に合います。自己採点とリサーチの出し方は、共通テストの自己採点のやり方とリサーチ提出で先に確認しておいてください。

よくある質問(FAQ)

Q1:総合型選抜に落ちたらどうなる?他の入試は受けられますか?

受けられます。総合型選抜の専願は「合格したら入学する」約束なので、不合格なら他の入試への制約は残りません。残っている入試は他大学や同じ大学の総合型選抜Ⅱ期、公募推薦(学校推薦型選抜・出願2026年11月1日以降)、一般選抜(共通テスト2027年1月16日・17日)の3方向です。ただし共通テストの出願は2026年10月2日で締め切られているため、出していなければ国公立の一般選抜と私立の共通テスト利用型は使えません。

Q2:総合型選抜に落ちたら一般入試は間に合いますか?

共通テストの出願を済ませていれば間に合います。11月1日に不合格が分かった場合、共通テスト(2027年1月16日)まで約11週間あり、学校推薦型選抜の不合格(12月)より4〜6週間多く残っている計算です。国立志望なら一般選抜の出願は1月25日〜2月3日で、国立大学協会の実施要領は総合型選抜の不合格に備えて前期・後期の合計2つに出願できると定めています。共通テストを出願していない場合は、私立の個別試験型だけが残る形になるでしょう。

Q3:総合型選抜に落ちたら公募推薦に切り替えられますか?

制度上は切り替えられます。学校推薦型選抜の出願は2026年11月1日以降で、総合型選抜の合格発表と同じ時期に始まるからです。ただし公募推薦には高校長の推薦が要り、高校側の推薦の申し込みは10月中に締め切られることが多いため、総合型選抜の結果を待ってから申し込むと間に合わない場合があります。公募推薦を残したいなら、総合型選抜の出願と同時に高校へ推薦の希望を出しておいてください。

Q4:総合型選抜に落ちたら指定校推薦は使えますか?

時期の面でほぼ使えません。指定校推薦の校内選考は9〜10月で、総合型選抜の合格発表(11月1日以降)より前に決まります。総合型選抜に出願している生徒を校内選考の対象から外す高校もあるため、指定校推薦を残したいなら総合型選抜に出願する前に進路指導の先生へ校内のルールを確認する必要があります。

Q5:総合型選抜の結果はいつわかりますか?

2027年度は2026年11月1日以降です。文部科学省の実施要項が総合型選抜の合格発表を11月1日以降と定めているため、どの大学もそれより早くは出せません。私立は11月上旬の発表が多く、目白大学のA日程は11月2日です。国立大学で共通テストを課す型は、共通テスト後の2月10日までに発表されます。Ⅱ期・後期の募集は12月〜2月の発表になります。

Q6:総合型選抜で落ちた大学をもう一度受けることはできますか?

大学ごとの要項次第です。目白大学のように同じ学科への再エントリーを想定してエントリー料を免除する大学もあれば、同一年度内の再出願を認めない大学もあります。総合型選抜で落ちた大学を一般選抜で受けることは、どの大学でもできます。総合型選抜の結果が一般選抜の合否に影響することはありません。

Q7:総合型選抜に落ちた理由は教えてもらえますか?

理由は教えてもらえません。実施要項は受験者本人への成績開示を大学の努力義務としているだけで、開示される場合も点数や順位にとどまります。東洋大学は2026年度、基礎学力テスト型以外の総合型選抜で総合順位を開示の対象外としています。東京科学大学は令和8年度の総合型選抜の個人別成績を翌年5月7日から提供しており、次の出願の前に見ることはできません。原因の点検は、実施要項が定める「本人が記載する資料・面接・学力の評価」の3つの軸で自分で行うのが現実的です。

まとめ:総合型選抜に落ちたら「出願済みかどうか」で残る道が決まる

総合型選抜に落ちたら、次に進める道は共通テストの出願を10月2日までに済ませていたかで決まります。出していれば3方向が残り、出していなければ私立の個別試験型とⅡ期だけになります。

この記事の要点

  • 総合型選抜で落ちるのは延べ志願者の50.5%(令和7年度・志願324,118人・合格160,505人)。落ちても他の入試に制約は残らない
  • 共通テストの出願は2026年10月2日(金)17時締切で、総合型選抜の合格発表(11月1日以降)より前。結果に関係なく出しておく
  • 国立は総合型選抜の不合格に備えて前期・後期の合計2つに出願できる。出願は1月25日〜2月3日で、結果を待たずに出す
  • 公募推薦は出願11月1日以降だが、高校の推薦手続きは10月中。指定校推薦は校内選考が発表前に終わるためほぼ使えない
  • 総合型選抜Ⅱ期は落ちてから約1か月で出願できる大学がある(目白大学C日程は12月1日〜8日出願・12月18日発表)
  • 不合格の理由は開示されない。成績開示があっても翌年5月の大学があり、原因は要項の3つの評価軸で自分で点検する
  • 11月発表なら共通テストまで約11週間。英語・数学から戻し、過去問を年度単位で通す

期日と募集回は年度と大学で変わります。出願の前に、その年度の募集要項と大学入試センターの受験案内で確認してください。

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免責事項

※本記事は、文部科学省・大学入試センター・国立大学協会および各大学の公開情報をもとに整理した一般的な情報です。出願期間・合格発表日・募集回数・成績開示の扱い・専願の条件は、年度や大学・学部ごとに異なり、変更される場合があります。実際に出願する際は、志望大学の募集要項および大学入試センターの受験案内で必ず最新の内容をご確認ください。

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この記事を書いた人

大手進学塾で8年、小学生から高校生まで、延べ500人以上に数学と英語を教えてきたYamadaです。授業でよく聞かれたのが「家でどう勉強すればいいですか」でした。週に1、2回の授業では問題演習に追われて、家庭学習の進め方まで手が回りません。そこに歯がゆさを感じてきました。

同じ問題集を渡しても、伸びる子と伸び悩む子がいます。差は頭の良さではなく、目標の立て方と続け方の工夫にありました。保護者面談で「うちの子、やる気が続かなくて」と相談されるたび、もっと多くの家庭に届く形で伝えたいと思ってきました。このサイトでは、受験対策や定期テスト、勉強習慣の作り方を、現場で試してきた方法をもとに書いています。

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