一般選抜とは、共通テストや大学が課す学力試験の成績を中心に合否を決める大学入試の主流方式で、国公立大では入学者の約8割がこの方式で決まります。総合型・学校推薦型と違い評価軸は当日の学力が中心で、国公立は前期・中期・後期の日程、私立は独自方式と共通テスト利用型に分かれます。
この記事でわかること
- 一般選抜の定義と、総合型・学校推薦型との構造的な違い(評価軸・時期)
- 国公立の前期・中期・後期日程と2段階選抜(足切り)の仕組み
- 私立の個別方式と共通テスト利用型の使い分け
- 合否を左右する共通テストと二次の配点比率パターン
- チャレンジ・実力相応・安全で組む併願設計の考え方
公的情報源: 文部科学省「大学入学者選抜実施要項」/独立行政法人 大学入試センター
一般選抜は学力勝負。共通テストも二次も、基礎の底上げを効率よく進めたいなら映像授業で穴を埋める手があります。
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一般選抜とは?大学入試における位置づけ
一般選抜とは、共通テストや大学が課す学力試験の成績を中心に合否を決める、大学入試で主流の選抜方式です。かつて「一般入試」と呼ばれていたものが、2021年度入試から名称変更されました。
大学入試には大きく3つの方式があります。一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜の3つです。このうち一般選抜は、募集人数がもっとも多い方式にあたります。
文部科学省の資料では、国公立大学の入学者のうち約8割が一般選抜で入学しているとされます。つまり、国公立志望の受験生にとっては本命ルートになりやすい方式です。
3方式の全体像や向き不向きの俯瞰は、大学入試の方式を比較したガイドで整理しています。本記事は、その中でも一般選抜だけを深掘りする内容です。
総合型・学校推薦型との「構造的な違い」

一般選抜が他の2方式と根本的に違うのは、評価軸と実施時期の2点です。
学校推薦型選抜と総合型選抜は、高校での成績(評定平均)や活動実績、面接、小論文など多面的な評価が中心です。一方の一般選抜は、当日の学力試験の得点でほぼ合否が決まります。
実施時期も異なります。総合型は9月以降、学校推薦型は11月以降に出願が始まるのに対し、一般選抜は年明けの1月〜3月が本番です。つまり一般選抜は、入試カレンダーの最後に来る「本命かつ最終ルート」という位置づけになります。
| 方式 | 主な評価軸 | おおまかな時期 |
|---|---|---|
| 一般選抜 | 当日の学力試験(共テ・個別) | 1月〜3月 |
| 学校推薦型選抜 | 評定平均・推薦・面接など | 11月〜12月 |
| 総合型選抜 | 志望理由・面接・小論文など | 9月〜 |
推薦系との併願を考える人は、総合型選抜の仕組みを解説した記事もあわせて読むと、どのルートを主軸に置くか判断しやすくなります。
国公立の一般選抜:前期・中期・後期の日程
国公立の一般選抜は、共通テスト+各大学の個別試験(二次試験)の合計点で合否が決まります。この2段構えが最大の特徴です。
まず1月に全員が共通テストを受験します。そのうえで、各大学が独自に実施する個別試験を受け、両者の合計で判定される流れです。
個別試験には日程が分かれています。国立は前期・後期の2日程、公立はここに中期を加えた3日程が基本です。同じ日程では1校しか受験できないため、日程ごとに1校ずつ出願する形になります。
国公立の日程区分(目安)
| 日程 | 実施の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 前期日程 | 2月25日〜 | 募集人数が最も多い・本命を置く枠 |
| 中期日程 | 3月上旬 | 一部の公立大のみ実施 |
| 後期日程 | 3月12日〜 | 募集が少なく倍率が高い傾向 |
募集の約8割は前期日程
日程ごとに募集人数の偏りがあります。傾向として、募集人数の約8割が前期日程に集中しています。
そのため、後期日程は募集枠が絞られ、倍率・難易度ともに高くなりがちです。後期は「前期がダメだったときの受け皿」と考えつつ、前期に本命を置くのが基本的な組み方になります。
日程ごとの締切や合格発表のタイミングは、大学入試の日程・流れをまとめた記事で月別に確認できます。
2段階選抜(足切り)の仕組み
国公立で見落としやすいのが、2段階選抜(いわゆる足切り)です。
これは、共通テストの得点が大学の定めた基準に届かない場合、個別試験を受ける前に不合格になる仕組みを指します。難関大や医学部など、志願者が集中する大学・学部で実施されることがあります。
足切りが行われるかどうか、予告倍率がいくつかは大学ごとに違います。共通テスト後に出願先を最終決定する際は、志望校の予告倍率と自分の得点を照らし合わせて判断する必要があります。共通テストの得点目安は、共通テスト得点率の目安を解説した記事で確認してください。
私立の一般選抜:個別方式と共通テスト利用型
私立大学の一般選抜は、大きく個別方式(独自試験)と共通テスト利用型の2つに分かれます。国公立のように「共テ+二次」がセットではなく、方式ごとに使う試験が違う点が特徴です。
- 大学独自の問題で受ける個別方式
- 共通テストの成績だけで出願する共テ利用(単独型)
- 共テと独自試験を組み合わせる共テ利用(併用型)
個別方式(大学独自の学力試験)
個別方式は、その大学が作成した問題を会場で解く、もっともイメージしやすい私大入試です。
さらに私大では、同じ学部を複数回受験できる方式が用意されていることがあります。全学部が同じ問題を同日に受ける「全学部日程」、学部ごとに問題や日程が分かれる「学部個別日程」などです。受験回数を増やせば合格のチャンスは広がりますが、その分だけ受験料と移動負担も増えます。
共通テスト利用型(単独型・併用型)
共通テスト利用型は、共通テストの成績を私大の合否判定に使う方式です。多くの場合、私大の会場に行かずに出願だけで判定されます。
単独型は共通テストの点数だけで判定するため、1回の共通テストで複数の私大に同時出願できるのが利点です。滑り止めを効率よく確保する使い方に向いています。ただし、独自方式より合格ラインが高く設定される傾向がある点は押さえておきましょう。
併用型は、共通テストの一部科目と大学独自試験を組み合わせて判定します。得意科目を共テで、専門科目を独自試験で見てもらう、といった配点の最適化ができます。
一般選抜の配点パターン:共通テストと二次の比率

一般選抜、とくに国公立で合否を大きく左右するのが、共通テストと二次試験の配点比率です。同じ得点力でも、この比率次第で有利・不利が変わります。
配点比率は大学・学部ごとに自由に設定されています。ここでは代表的な3つのパターンに整理します。
共通テスト:二次の配点パターン(傾向)
| パターン | 共テ:二次の目安 | 多く見られる大学 |
|---|---|---|
| 共通テスト重視型 | 共テ6〜7割以上 | 地方国公立・後期日程に多い |
| バランス型 | おおむね1:1前後 | 中堅国公立に多い |
| 二次重視型 | 二次6〜8割 | 難関国公立・難関学部に多い |
難関大ほど二次の比率が高い傾向
傾向として、難関大ほど二次試験の配点比率が高く設定されています。
たとえば、難関国立大の一部学部では二次試験が全体の6〜7割を占める配点になっているケースがあります。共通テストで多少差がついても、二次試験の記述力で逆転しやすい設計です。
一方、地方国公立や後期日程では共通テストの比率が高いことが多く、共テでの取りこぼしがそのまま響きます。志望校の配点は、勉強の重心をどこに置くかを決める前提情報です。出願先の候補が固まったら、共テ重視か二次重視かを早めに確認しておきましょう。
傾斜配点にも注意
配点比率と合わせて確認したいのが、傾斜配点です。
傾斜配点とは、特定の科目の配点を大きく(または小さく)する仕組みを指します。たとえば、英語や数学の配点を1.5倍・2倍にする学部があります。総合点は同じでも、傾斜のかかった科目で得点できるかで合否が変わります。
自分の得意科目に傾斜がかかる大学を選べば、それだけで有利に戦えます。配点表は各大学の募集要項に載っているので、志望校の傾斜も含めて確認してください。
配点を把握したら、次は「点の取りこぼしを減らす」段階です。共通テストの基礎科目や苦手分野は、映像授業でピンポイントに埋めると効率的です。
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一般選抜の出願戦略:併願設計の考え方

一般選抜で合格可能性を上げる鍵は、学力だけではありません。どの大学を、どの日程で、何校受けるかという併願設計が結果を大きく左右します。
併願の基本は、合格可能性で3層に分けることです。挑戦する層・実力相応の層・確実に押さえる層をバランス良く配置します。
併願設計の3層(目安)
| 区分 | 位置づけ | 校数の目安 |
|---|---|---|
| チャレンジ校 | 合格可能性がやや低い本命 | 1〜2校 |
| 実力相応校 | 合否が五分に近い中心 | 2〜3校 |
| 安全校 | 高い確率で合格を見込める | 1〜2校 |
国公立は日程分散で第2チャンスを作る
国公立は同一日程で1校しか受けられないため、前期に本命、後期に押さえ、という日程分散が現実的です。
前期でチャレンジ校を狙い、後期は前期より少し安全側の大学を置くと、前期がダメでも受け皿が残ります。ただし後期は募集が少なく倍率が高いので、後期だけに賭ける設計は避けたいところです。
私立の共通テスト利用で安全校を効率化
私立の併願は、共通テスト利用型を上手に使うと負担を抑えられます。
共テ利用の単独型なら、追加の受験日を作らずに安全校を確保できます。共通テストの自己採点を終えた時点で合否の見当がつくため、年明けの精神的な余裕にもつながります。個別方式は本命・実力相応校に絞り、安全校は共テ利用で押さえる、という役割分担が組みやすい設計です。
なお、受験校を増やすほど受験料・交通費・宿泊費はかさみます。1校あたりの受験料は私大で3万円台が一般的で、5〜6校受ければそれだけで大きな出費です。校数は「合格可能性」と「家計・体力」の両面で決めるのが現実的です。
一般選抜のスケジュール:出願から合格発表まで

最後に、一般選抜の年間の流れを時系列で整理します。共通テスト → 私大一般 → 国公立前期 → 国公立後期の順に進むのが基本の並びです。
- 9〜11月:出願校の候補を絞り、共通テストに出願する
- 1月中旬:共通テスト本番・自己採点
- 1月下旬〜2月:私大一般(個別方式・共テ利用)の出願と受験
- 2月下旬:国公立前期日程の個別試験
- 3月:中期・後期日程/各大学の合格発表・入学手続き
この流れで注意したいのが、手続き期限と入学金の締切です。私大に合格しても、国公立の発表前に入学金の納入期限が来ることがあります。国公立本命でも、滑り止めの私大に一時的に入学金を払うケースがある点は、家計計画に織り込んでおきましょう。
日程は年度により前後します。出願書類の準備や共通テスト後の出願先確定など、細かなスケジュールは入試日程・流れの記事で最新の月別カレンダーを確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1:一般選抜と一般入試は何が違いますか?
呼び方が違うだけで、指しているものは同じです。2021年度入試から名称が「一般入試」から「一般選抜」に変わりました。学力試験の成績を中心に合否を決める方式という中身は変わっていません。古い資料では一般入試と書かれていることもあります。
Q2:一般選抜は誰でも受けられますか?
原則として、高校卒業(見込み)や同等の資格があれば受けられます。学校推薦型のような学校長の推薦や、評定平均の基準は基本的に不要です。当日の学力で勝負する方式なので、推薦の基準に届かなかった人にも開かれたルートです。
Q3:共通テストは一般選抜で必ず必要ですか?
国公立の一般選抜では、原則として共通テストが必要です。一方、私立は方式によります。大学独自の個別方式なら共通テストなしで受けられますが、共通テスト利用型を選ぶ場合は共通テストの受験が前提になります。志望校の方式を確認して判断してください。
Q4:一般選抜と総合型選抜は併願できますか?
併願できます。実施時期がずれているため、総合型(9月〜)で挑戦しつつ、結果が出なければ一般選抜(1月〜)で再チャレンジする、という組み方が可能です。ただし、専願(合格したら入学が条件)の総合型もあるので、募集要項で併願の可否を確認しましょう。判断の材料は総合型選抜の記事にまとめています。
Q5:一般選抜は何校くらい受けるのが目安ですか?
決まった正解はありませんが、チャレンジ・実力相応・安全を合わせて4〜6校前後に収める人が多い傾向です。受験校を増やすほど合格機会は広がりますが、受験料や移動負担、体力の消耗も大きくなります。共通テスト利用型で安全校を効率化すると、受験日を増やさずに校数を確保しやすくなります。
まとめ:一般選抜は「配点と併願設計」で差がつく
一般選抜とは、共通テストや大学の学力試験の成績で合否を決める、大学入試の主流方式です。国公立の入学者の約8割を占め、総合型・学校推薦型と違って当日の学力が評価軸になります。
- 一般選抜は学力中心・実施は1〜3月で、入試カレンダーの本命ルート
- 国公立は前期・中期・後期の日程で、募集の約8割は前期に集中
- 私立は個別方式と共通テスト利用型に分かれ、共テ利用は安全校の確保に有効
- 共テと二次の配点比率・傾斜配点が勉強の重心を決める
- 併願はチャレンジ・実力相応・安全の3層で設計する
仕組みを押さえたら、あとは配点に沿って基礎から得点力を積み上げるだけです。苦手科目や共通テスト対策の穴は、早めに埋めるほど後半の伸びが変わります。
一般選抜は学力の総合戦。共通テストの基礎固めから二次の応用まで、スキマ時間で全教科に触れられる映像授業は、独学の穴埋めに向いています。まずは無料体験で続けられるか試してみてください。
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免責事項
※本記事は、文部科学省「大学入学者選抜実施要項」・大学入試センターの公開情報をもとに整理した一般的な情報です。入試制度・日程・配点・募集人数は年度や大学ごとに変動します。出願にあたっては、必ず各大学が公表する最新の募集要項・入試要項でご確認ください。特定の大学・サービスの合格や成績向上を保証するものではありません。

