共通テストの得点率は何点取ればいい?志望校別の目安と必要得点率の出し方

「共通テストは結局、何点取ればいいの?」と検索した受験生や保護者の多くは、志望校で必要な点が分からず不安という状態だと思います。

先に結論をお伝えします。共通テストで必要な得点率は、志望大学・学部によって大きく変わります。だから「全員が◯割」という万能の目標は存在しません。

大切なのは、自分の志望校に合わせて必要得点率を見積もり、そこから逆算して計画を立てることです。

この記事では、得点率の意味から、志望大学タイプ別の目安レンジ、得点率↔点数の早見表、ボーダーの調べ方、そして自分の必要得点率の出し方までを、はじめての方にも分かるように整理します。

この記事でわかること

  • 共通テストの得点率とは何か(素点でなく%で見る理由・換算の仕組み)
  • 志望大学タイプ別の必要得点率の目安レンジと大学群の早見イメージ(あくまで目安)
  • 得点率↔点数の早見表(900点・600点満点での換算)
  • 予備校のボーダーと判定ライン(A〜D)の調べ方
  • 自分の必要得点率の出し方(配点比率・2次との比率・ボーダー逆算)
  • 国公立の3つの配点パターンと得点率を効率よく上げる優先順位

公的情報源: 大学入試センター(dnc.ac.jp)/文部科学省「大学入学者選抜実施要項」

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目次

共通テストの得点率とは|素点でなく「%」で見る理由

得点率とは、満点に対して自分が取れた割合(%)のことです。例えば900点満点で630点なら、得点率は70%になります。

なぜ素点(◯点)でなく得点率で見るのか。理由は、大学によって満点も合格ラインも違うからです。

  • 計算式はシンプル:得点率(%)=取った点 ÷ 満点 × 100
  • 大学比較に便利:満点が違う大学どうしでも、%なら横並びで比べられる
  • 換算がある:大学が共通テストの点を独自比率に圧縮・換算することがある

ここで注意したいのが、大学が使う満点は900点とは限らない点です。

多くの大学は共通テストを独自の配点に換算します。たとえば難関大では、共通テストの900点を110点や450点といった枠に圧縮して使うことがあります。英語のリスニングの比重を下げる、特定科目を圧縮する、といった扱いも一般的です。

そのため、同じ素点でもA大学では高く、B大学では低く評価される、ということが起こります。目安を考えるときも、ボーダーを調べるときも、必ず志望大学の換算後の数字で見るのが基本です。素点の感覚だけで「いける/厳しい」を判断しないようにしましょう。

得点率↔点数の早見表(900点・600点満点)

「◯割」がピンと来ないときは、満点別の点数に置き換えると一気に具体的になります。下は900点満点と、5教科6科目を600点に圧縮した場合のおおよその対応です。

得点率900点満点600点満点位置づけの目安
90%810点540点最難関・医学部帯
80%720点480点難関国公立・難関私立帯
70%630点420点標準的な国公立帯
65%585点390点中堅・地方国公立の下限目安
60%540点360点中堅私立共テ利用の入口

満点は大学・方式で変わります。自分の志望校の満点で「合格に必要な点」を必ず換算してください。

志望大学タイプ別の必要得点率の目安レンジ

結論として、必要得点率は志望大学のタイプでおおよその幅があります。あくまで一般的に言われる「目安レンジ」として、下の表を出発点にしてください。

この章で押さえること

  • 下の数値は固定の合格ラインではなく目安のレンジ
  • 同じタイプでも大学・学部・年度で大きく動く
  • 最終的な数値は各大学の過去ボーダーで確認する

志望大学タイプ必要得点率の目安補足
最難関国公立(東大・京大級)85〜90%前後医学部はさらに高くなりやすい
難関国公立(旧帝大・難関大)80〜85%前後2次の比率が高い大学は下がる場合も
地方国公立(標準的な国公立)60〜75%前後2次重視か共テ重視かで上下する
難関私立(共テ利用)75〜85%前後個別方式より高めになりやすい
中堅私立(共テ利用)60〜75%前後学部・科目数で幅が大きい

出典: 一般に公表されている各予備校・大学のボーダー傾向の整理/配点・換算は大学入試センター・各大学募集要項で確認

表はあくまでざっくりした目安です。同じ「地方国公立」でも、人気学部と不人気学部では必要点がまったく違います。

大学群でイメージをつかむ(あくまで目安)

志望校がまだ固まっていない段階では、「大学群」でおおよその帯をつかむと計画が立てやすくなります。下はよく使われる大学群の目安帯です。

  • 最難関(東大・京大・国公立医):おおむね85〜90%以上
  • 旧帝大クラス:おおむね80%前後
  • 難関私立(早慶・上智クラスの共テ利用):文系75〜80%/理系80〜85%前後
  • 中堅国公立・MARCH/関関同立の共テ利用:おおむね65〜75%前後
  • 地方国公立・地域枠:学部によっては55〜65%帯もある

大学群の整理は、大学群とは一覧もあわせて判断材料にしてください。

特に共通テスト利用方式の私立は得点率が高めになりやすい点に注意が必要です。個別試験なしで出願できるぶん志願者が集まり、合格者の得点も上がりやすいためです。

数値は年度ごとに動きます。最新の正確なボーダーは、各大学の募集要項や予備校が公表する過去データで必ず確認してください。

予備校のボーダーと判定ライン(A〜D)の調べ方

目安レンジの次は、志望校の具体的なボーダー得点率を自分で調べる段階です。結論として、予備校が公表する判定基準を見れば、必要な得点率はかなり正確につかめます。

多くの予備校は、合格可能性を得点率の帯で4段階に分けて公表しています。呼び方は予備校で多少異なりますが、おおよそ次のイメージです。

判定合格可能性の目安受け取り方
A判定約80%以上合格圏。油断せず維持
B判定約65%以上合格有望。詰めの強化を
C判定約50%前後五分。ここを越えたい
D判定約35%前後要挽回。2次や配点で戦略を

「ボーダー」は一般に合格可能性50%前後(C判定の入口)を指すことが多いです。つまりボーダー得点率は「ここを超えれば五分以上で戦える」という基準点になります。

ボーダーを調べる3ステップ

  • 手順1:志望校名で「ボーダー得点率」「共テ得点率」を検索し、予備校の最新一覧で帯を確認する
  • 手順2:自己採点後は、各予備校の判定システム(共テリサーチ)で立ち位置を判定する
  • 手順3:大学公式の募集要項で、共通テスト利用方式の基準点・配点・換算を確認する

ボーダーは前年の入試結果や志願状況をもとにした予想値です。年度で動くため、必ず最新版を見てください。複数の予備校を見比べると、帯のブレも把握できて判断がぶれにくくなります。

判定が思わしくないときの動かし方は、模試の活用法とE判定逆転の動かし方もあわせて参考にしてください。

自分の必要得点率の出し方|配点比率とボーダーから逆算する

ここが最も大事な部分です。「全体で何割」ではなく、志望校の配点に合わせて自分の必要得点率を出すと、目標がぐっと具体的になります。

国公立は共通テストと2次試験の合計で合否が決まるため、その比率(配点比率)がカギを握ります。

  • 手順1:志望校の「共通テスト:2次試験」の配点比率を募集要項で調べる
  • 手順2:合格に必要な総合点(過去の合格者最低点やボーダー)を調べる
  • 手順3:2次でどれくらい取れそうかを見積もり、残りを共通テストで埋める

国公立の配点には3つのパターンがある

同じ「国公立」でも、共通テストの重みは大きく3タイプに分かれます。自分の志望校がどれかを知ると、目標の立て方が変わります。

  • 足切り利用型:共通テストは一定点を超えれば出願できる「関門」。最終合否は2次の比重が大きい
  • 2次重視型:総合点に占める2次の比率が高く、共テで多少崩れても2次で挽回できる余地がある
  • 共テ重視型:共通テストの比率が高く、共テの失点がそのまま響く。1点の重みが大きい

だから「難関大=とにかく9割」と一律に決めず、2次でどれだけ戦えるかとセットで考えるのが現実的です。共テ重視型なら共テの目標を高く、2次重視型なら2次の対策時間を厚く配分する、と方針が変わります。

ボーダーから逆算する考え方

逆算のイメージは次のとおりです。あくまで考え方の例で、実際の数値は志望校で確認してください。

  • 合格に必要な総合点を100とし、配点比率で共テ分・2次分に分ける
  • 2次で取れそうな見込み点を引く
  • 残りを共通テストの満点で割れば、必要な得点率の目安が出る

この「逆算」をしておくと、模試の判定に一喜一憂しにくくなります。いま共通テスト換算で何%足りないのかが数字で見えるからです。

必要得点率が見えたら、次は不足分を埋める基礎固めです。映像授業はスマホ1台で主要教科を回せるので、苦手の立て直しから始めやすい選択肢になります。

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得点率を効率よく上げる優先順位

得点率を伸ばす結論はシンプルで、取りやすい所から確実に積むことです。難問より、落としている基礎を拾うほうが得点率は速く上がります。

  • 配点の高い・取りやすい科目から:伸びしろが大きく、短期で総合得点率に効く
  • 基礎の取りこぼしをゼロに:誰でも取れる問題を落とさない
  • 時間配分の最適化:解ける問題を時間切れで落とさない

配点の大きい科目・取りやすい分野から上げる

全科目を均等に底上げするより、伸びしろの大きい科目を先に回すほうが効率的です。すでに高得点の科目を9割から9割5分にするより、6割の科目を8割にするほうが、総合の得点率は大きく動きます。

文系なら国語・英語・社会、理系なら数学・理科・英語が総合点の柱になりやすく、ここの底上げが効きます。苦手科目は早めに体験できる教材で立て直しておくと、直前期の負担が軽くなります。

基礎の取りこぼしを最優先でつぶす

共通テストは基礎の正確さが得点率を支えます。難問への挑戦より、確実に取れる問題を落とさないことが先決です。

「知っていたのに落とした」失点を集計すると、案外まとまった点になります。まずはここを埋めるのが近道です。

時間配分で「解けたのに落とす」を防ぐ

共通テストは長文・資料の読解量が多く、時間との戦いになります。普段から本番と同じ制限時間で解く練習を重ねると、当日の取りこぼしを減らせます

実力はあるのに時間切れで失点するのは、得点率の面で最ももったいないパターンです。

時期別の目安(いつ何%を狙うか)

決まった正解はありませんが、目安となる流れは次のとおりです。

時期目安の状態やること
高2〜高3春基礎固めの段階志望校の必要得点率を出す・主要科目の基礎
高3夏全範囲を一周苦手科目の底上げ・問題演習に移行
秋(10〜11月)本番−1割を目標共テ形式の演習・時間配分の練習
直前期目標得点率に到達過去問・予想問題で仕上げ・取りこぼし潰し

早い段階で志望校の必要得点率を出しておくと、模試ごとに不足分を確認しながら計画を修正できます。

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よくある質問(FAQ)

Q1:共通テストは何点取ればいいですか?

必要な点は志望大学・学部によって大きく異なります。ざっくりした目安では、最難関国公立で85〜90%前後、難関国公立で80〜85%前後、地方国公立で60〜75%前後、私立の共通テスト利用方式で60〜85%前後と言われます。900点満点なら、8割で720点、7割で630点が一つの基準です。ただしこれは固定の合格ラインではなく目安です。まず志望校の過去ボーダーと配点比率を調べ、そこから自分の必要得点率を出すのが先決です。

Q2:得点率と偏差値は何が違いますか?

得点率は「満点に対して何%取れたか」という絶対的な数字です。一方、偏差値は「受験者全体の中での位置」を示す相対的な指標です。本番は得点率(換算後の点)で合否が決まり、模試では自分の立ち位置を偏差値で把握する、と役割が分かれます。両方を見て、本番で必要な得点率と現在地のギャップを把握しましょう。

Q3:国公立と私立で必要な得点率は違いますか?

違います。国公立は共通テストと2次試験の合計で判定するため、2次の比率が高ければ共通テストの必要得点率は下がる場合があります。私立の共通テスト利用方式は共通テストの点だけで決まり、出願が手軽な分、必要得点率が高めになりやすい傾向です。同じ志望度でも方式で求められる点が変わるため、方式ごとに確認してください。

Q4:ボーダー得点率はどこで調べられますか?

各予備校が、志望校ごとのボーダー得点率や合格可能性の判定ライン(おおむねA80%・B65%・C50%・D35%)を公表しています。志望校名と「ボーダー得点率」で検索すると最新の一覧が見つかります。自己採点後は予備校の共テリサーチで立ち位置を判定でき、最終的な基準点・配点・換算は大学公式の募集要項で確認します。数値は年度で動くため、必ず最新版を見てください。

Q5:いつまでにどれくらいの得点率を目指せばいいですか?

決まった正解はありませんが、目安は「高3夏までに基礎を固め、秋以降に過去問・予想問題で本番の得点率に近づける」流れです。秋の段階で本番目標の−1割あたりを一つの通過点にすると、直前期の伸ばし方が見えやすくなります。早い段階で志望校の必要得点率を出しておくと、模試ごとに不足分を確認しながら計画を修正できます。

まとめ:必要得点率は「志望校から逆算」して決める

共通テストで必要な得点率は、志望大学・学部で大きく変わります。全員共通の正解はなく、自分の志望校から逆算して決めるのが基本です。

この記事の要点
  • 得点率=取った点÷満点×100。大学の換算後の数字で見る(900点なら8割=720点)
  • 目安は最難関85〜90%/難関国公立80〜85%/地方国公立60〜75%/私立共テ利用60〜85%前後(あくまで目安)
  • ボーダーは予備校の判定ライン(A80・B65・C50・D35%)と共テリサーチ、大学要項で調べる
  • 国公立は足切り型・2次重視型・共テ重視型で目標の立て方が変わる
  • 必要得点率は「配点比率×ボーダー」から逆算して出す
  • 得点率は配点の高い・取りやすい科目→基礎→時間配分の順で効率よく上げる

数値やボーダーは年度ごとに動きます。本記事で考え方の枠組みをつかんだうえで、最新の数値は必ず大学入試センターと各大学の募集要項で確認してください。

共通テストの仕組み自体をまだ整理したい方は、共通テストとはから先に押さえておくと、目標が立てやすくなります。志望校選びや受験の進め方で迷うときは、保護者の受験サポートも家庭での声かけのヒントになります。

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免責事項

※本記事は、大学入試センター・文部科学省の公開情報と、一般に公表されている入試データをもとに整理した一般的な情報です。必要得点率・ボーダー・判定ライン・配点・換算方法は大学・学部・年度ごとに変わります。志望校の合否判定や最新の数値は、大学入試センターおよび各大学の公式情報・募集要項で必ずご確認ください。

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この記事を書いた人

大学在学中から学習指導に携わり、卒業後は大手進学塾で約8年勤務。小学生から高校生まで幅広く担当し、特に数学・英語を中心に受験対策や定期テスト対策を行ってきた。これまでに指導した生徒は延べ500名以上。志望校合格率の高さと、生徒のやる気を引き出す指導スタイルに定評がある。

得意分野:
・中学・高校受験対策(数学・英語)
・定期テスト点数アップ指導
・勉強習慣の定着サポート
・生徒のモチベーションアップ指導

勉強は“やらされるもの”ではなく、“自分の未来をつくるための武器”です。生徒一人ひとりの性格や目標に合わせて、わかりやすく、楽しく、そして結果につながる指導を心がけています。一緒に目標達成を目指しましょう!

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