国公立志望の共通テスト対策をいつから始めるかは、志望校の「共テ:二次の配点比率」で決まります。夏〜10月は二次の土台づくりを優先し、共テ比率が5割以上の大学は11月、二次重視の大学は12月からの短期集中で共テへ比重を移すのが基本です。
この記事でわかること
- 国公立志望の共通テスト対策をいつから始めるかは、配点比率で1〜2か月ずれる
- 共テと二次の配点比率が、共テへ比重を移す時期と量の両方を決める
- 夏〜10月/11〜12月/直前期の月別スケジュールと各時期にやること
- 共テ重視型・二次重視型で勉強の配分がどう違うか
- 国公立志望がやりがちな共テ対策の失敗と、二次を切らさないコツ
公的情報源: 大学入試センター「大学入学共通テスト実施要項」/河合塾 Kei-Net「国公立大学入試の仕組み」
結論を先に書きます
国公立志望の共通テスト対策は、「夏〜10月は二次の土台、11〜12月に共テへ比重を移す」が基本の型です。ただし、始める時期と力の入れ方は、志望校の共テと二次の配点比率で変わります。
共テの配点比率が高い大学ほど、共テ演習を前倒しして11月には主軸に据えます。逆に二次の比率が高い難関大では、共テは12月からの短期集中でも間に合い、直前期でも二次を完全には止めません。まず自分の志望校の配点を調べ、そこから逆算するのが最短ルートです。
- 基本の型:夏〜10月=二次の土台/11〜12月=共テへ比重を移す/直前期=共テ最優先
- 開始時期は配点比率で決まる:共テ5割以上は11月、二次重視は12月からでも可
- 二次を切らさない:共テ演習中も二次は週数コマ維持する
- 最優先は配点確認:大学・学部で配点も圧縮方法も違う。入試要項で必ず確認
共通テスト対策は国公立志望だといつから始める?
共通テスト対策とは、国公立志望にとって「二次試験の土台づくりと並行して進める基礎固め」です。本格的な演習は11〜12月からでも間に合いますが、その土台となる各科目の基礎学習は、夏の時点で二次対策と一体で始まっています。
多くの受験情報が「共テ演習は12月から」と書きますが、これは半分だけ正解です。共テの点数は、二次対策で積んだ基礎学力の上に、形式慣れを短期間で乗せて完成するからです。だからこそ、夏〜秋は二次で戦える力を育て、11〜12月にその力を共テ形式へ変換していく流れになります。
私が塾で担当してきた生徒でも、秋まで二次型の記述をしっかり積んだ子ほど、12月からの共テ演習で伸びが速い傾向がありました。逆に、夏から共テのマーク演習ばかりに逃げた子は、二次の記述力が育たず、共テで点が取れても二次で失速しがちです。
まず押さえる年間の全体像
国公立入試は、1月中旬の共通テストと、2月下旬以降の二次試験(前期は例年2月25日〜)という2段構えです(大学入試センター・各大学の入試要項)。共テの結果で出願校を最終判断し、その後に二次へ向かうため、共テ対策は「二次への橋渡し」として設計します。
- 夏〜10月:二次で得点できる力を最優先で養成
- 11〜12月:共テ形式の演習へ比重を移す
- 1月直前期:共テを最優先、本番後に即・二次モードへ
「いつから」を決める前に配点を調べる
開始時期を決める前に、必ず志望校・志望学部の共テ:二次の配点比率を入試要項で確認してください。同じ「国公立」でも、共テが5割を超える大学と、二次が8割を占める大学とでは、対策の始め方がまるで別物になります。
共テと二次の配点比率で対策スケジュールはどう変わる?
配点比率は、共テ対策に比重を移す「時期」と「量」の両方を決めるレバーです。ここを見ずにスケジュールを組むと、時間配分を大きく間違えます。
難関大ほど二次の比率が高く、東大・京大では多くの学部で二次が全体の約8割を占めます(河合塾 Kei-Net)。一方で、共テの比率が5割前後の大学・学部も多く、配点は大学ごとに大きく異なります。まずは自分の志望校がどのタイプかを、下の判定で当てはめてみてください。

共テ重視型(共テ5割以上)
共テの比率が5割を超える大学では、共テの1点が二次の1点より重い場面が出てきます。取りこぼしが致命傷になりやすいため、11月には共テ演習を主軸に据え、失点しやすい科目の底上げを早めに始めます。
バランス型(共テ4〜5割)
共テと二次が拮抗するタイプです。12月から共テ集中に入りつつ、二次の記述は週数コマ維持して感覚を落とさないのがコツ。どちらかに寄せすぎないバランス感覚が問われます。
二次重視型(二次6〜8割)
二次の記述力が合否を分けるタイプです。共テは12月からの短期集中でも間に合うケースが多く、共テ直前期でも二次を完全には止めません。共テで多少崩れても、二次で挽回できる配点構造だからです。
国公立志望の共通テスト対策・月別スケジュール
月別の勉強スケジュールは、「二次の土台→共テへ変換→本番後に即・二次」の一本の流れで設計します。時期ごとに主役が入れ替わるだけで、二次の学習はどの時期も完全にはゼロにしません。

〜10月:二次の土台づくり期
この時期の主役は二次対策です。記述・論述で戦える力を育てながら、共テは範囲学習と定期的な演習で「穴」を作らないようにします。数学・英語など積み上げ科目の基礎は、ここで固めきるのが理想です。
保護者面談でも「共テ演習をもっとやらせた方がいいのでは」と相談を受けますが、10月までは二次の土台を優先する方が、結果的に共テの伸びも大きくなると説明してきました。
11〜12月:共テへ比重を移す期
ここから共テ形式の演習を本格化させます。過去問や予想問題パックを時間を計って解き、マーク特有の時間配分とリズムに体を慣らします。ただし二次は週数コマ維持し、記述の勘を落とさないことが重要です。
- 共テ形式の演習を週単位で増やす
- 大問ごとの時間配分を固定する
- 失点科目を1つずつ潰す
直前期・1月:共テ最優先→本番後に即・二次
共テ本番(例年1月中旬)までは共テを最優先にします。本番後は自己採点をして出願校を最終判断し、採点が終わったその日から二次モードへ切り替えるのが鉄則です。共テ後に気が抜けて二次対策が止まる受験生は、驚くほど多くいます。
共テ重視型と二次重視型で勉強の配分はどう違う?
同じ国公立志望でも、共テ重視型と二次重視型では、力を入れる場所と直前期の動き方が逆になります。自分がどちらのタイプかで、下の配分を使い分けてください。

共テ重視型の配分
地方国公立や一部の学部に多いタイプです。共テの取りこぼしが致命傷になるため、11月から共テ演習を主軸にし、二次は基礎〜標準レベルを確実に取れる状態を目指します。共テで大きくリードを作る戦い方です。
二次重視型の配分
東大・京大をはじめ難関大に多いタイプです。二次の記述力が合否を分けるため、共テは短期集中で仕上げ、共テ後の約1か月を二次の仕上げに全力投球します。共テで満点を狙うより、二次で差をつける発想が求められます。
傾斜配点・圧縮にも注意
多くの大学が、共テの得点を独自の比率に圧縮したり、専攻に関連する科目の配点を高くする傾斜配点を採用します。理系学部で数学・理科の配点が高い、といったパターンです。素点ではなく「圧縮後の点」で戦略を立てるため、配点方法まで入試要項で確認してください。
国公立志望が共通テスト対策で失敗しやすいポイント
失敗の多くは、配点を見ずに「みんなと同じ時期」で動くことから生まれます。国公立志望が特に陥りやすいのは、次の3つです。
- 夏から共テのマーク演習に逃げる:二次の記述力が育たず、二次で失速する
- 共テ後に二次対策が止まる:自己採点で燃え尽き、貴重な直前1か月を空費する
- 素点で計画を立てる:圧縮・傾斜配点を見落とし、実際の合否ラインを読み違える
いずれも、志望校の配点比率と圧縮方法を早めに把握していれば防げます。共テの点数計画は、二次との合計得点で合格最低点を超える設計になっているかで判断してください。
なお、共テの結果を受けてどう出願校を決めるかは、判定やボーダーの読み方とセットで考えます。詳しくは共通テスト判定の見方と共通テストの得点率の目安を参考にしてください。共テの点を使って併願を組む場合は共通テスト利用入試も選択肢になります。
よくある質問(共通テスト対策・国公立志望)
Q1:共通テスト対策は国公立志望だといつから始めるべき?
基礎学習は夏から二次対策と並行で進め、共テ形式の本格的な演習は11〜12月から始めるのが基本です。共テの配点比率が5割以上の大学は11月から、二次重視の難関大は12月からの短期集中でも間に合います。まず志望校の配点を確認し、そこから逆算してください。
Q2:夏は共テと二次のどちらを優先すればいい?
夏〜10月は二次を優先します。共テの点数は二次対策で積んだ基礎学力の上に、形式慣れを短期間で乗せて完成するためです。二次型の記述で戦える力を育てながら、共テは範囲学習と定期演習で穴を作らない、という並行のかたちが理想です。
Q3:共通テストの過去問はいつから解けばいい?
多くの国公立志望は11月末〜12月から共テの過去問・予想問題を本格的に回します。時間を計り、大問ごとの配分を固定して解くのが効果的です。二次重視の大学なら12月からでも間に合いますが、共テ比率が高い大学は11月には演習を主軸に据えましょう。
Q4:共テと二次の配点比率はどこで確認できる?
各大学が公表する募集要項・入試要項で確認できます。共テの得点を圧縮する比率や、科目別の傾斜配点まで記載されています。素点ではなく圧縮後の点で戦略を立てる必要があるため、志望校が固まった段階で必ず目を通してください。
Q5:共通テストが終わったら二次対策はいつ始める?
共テ本番後、自己採点をして出願校を判断したら、その日から二次モードへ切り替えます。前期試験は例年2月25日以降で、約1か月しか残されていません。共テ後に気が抜けて二次対策が止まる受験生は多いので、切り替えの速さが合否を左右します。
まとめ
国公立志望の共通テスト対策は、「いつから」を一律で決めず、志望校の共テ:二次の配点比率から逆算するのが最短です。
- 基本の型は「夏〜10月=二次の土台/11〜12月=共テへ比重/直前期=共テ最優先」
- 開始時期は配点比率で決まる:共テ5割以上は11月、二次重視は12月からでも可
- 共テ演習中も二次は週数コマ維持し、共テ後は即・二次モードへ
- 圧縮・傾斜配点まで入試要項で確認し、合計得点で合格最低点を超える設計にする
まずは志望校の配点を調べることから始めてください。配点が分かれば、この記事のスケジュールを自分用に組み替えられます。
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免責事項
※本記事は学習指導の現場で見てきた内容の整理です。入試日程・配点・出題範囲は変更される場合があります。出願前に各大学の最新の募集要項および大学入試センターの公式情報を必ずご確認ください。

