「国公立の二次試験って、共通テストと何が違うの?」と検索した受験生や保護者の多くは、仕組みは聞いたことがあるけれど、中身がよく分からないという状態だと思います。
国公立大学の合否は、共通テスト(1次)と各大学が課す二次試験(2次・個別学力検査)の合計点で決まります。そして、その配点比率がどちらに寄っているかで、勝負どころが大きく変わります。
この記事では、二次試験とは何か・前期後期中期の違い・共通テストとの配点比率(具体的な点数例つき)・足切りの予告倍率・科目数・対策の進め方までを、はじめての方にも分かるように整理します。
この記事でわかること
- 国公立の二次試験とは何か(個別学力検査の基本と共テとの違い)
- 前期・中期・後期日程の違いと後期日程の縮小・廃止傾向
- 共通テストと二次の配点比率4パターンを具体点数で(共テ900点の圧縮も)
- 二次試験の科目数と記述対策の必要性
- 足切り(二段階選抜)の予告倍率の読み方と確認場所
公的情報源: 大学入試センター(dnc.ac.jp)/文部科学省「大学入学者選抜実施要項」/国立大学協会「入学者選抜実施要領」/各大学の募集要項
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国公立の二次試験とは|個別学力検査の基本
結論から言うと、二次試験とは各大学が独自に作って課す試験(個別学力検査)です。共通テストの後に行われ、両方の合計で合否が決まります。
- 正式名称は「個別学力検査」(通称「二次試験」「2次」)
- 問題は各大学・学部が独自に作成する
- 記述・論述式が中心で、思考力・表現力を測る
- 合否は共通テスト(1次)+二次試験(2次)の合計で判定
共通テストがマークシート方式で全国共通なのに対し、二次試験は大学ごとに傾向が大きく違います。同じ「数学」でも、出題範囲・記述量・難易度は大学によって別物です。
国公立の一般選抜は、共通テストと二次試験を前期・後期に分けて実施する分離分割方式で行われます。一般選抜が募集人員に占める割合は大きく、国公立では定員のおおむね4分の3が一般選抜の枠とされています。
だからこそ、二次試験は志望校の過去問対策が欠かせません。共通テストの点が良くても、二次の記述で得点できなければ逆転されることがあります。
なお、二次試験を課す範囲や科目は年度で見直されます。最新は各大学の募集要項と大学入試センターの公式発表で確認してください(dnc.ac.jp 参照)。
前期・中期・後期日程の違い(後期は縮小傾向)
国公立の二次試験は、日程と募集人員を前期・後期に分けて行う分離分割方式で実施されます。一部の公立大学は中期日程も設けています。
この章で押さえること
- 前期・中期・後期の特徴と出願の仕組み
- 募集人員は前期に大きく偏る(前期8:後期2が目安)
- 後期日程は縮小・廃止が進み、国公立は前期勝負が基本
3つの日程の違いは、次の表のとおりです。出願は前期・後期に1校ずつ、中期を含めると最大3校まで可能です。
| 日程 | 募集人員の傾向 | 試験内容の傾向 | 受験校の数 |
|---|---|---|---|
| 前期日程 | 多い(全体の約8割) | 学力試験中心 | 1校 |
| 中期日程 | 少ない(公立の一部のみ) | 大学により様々 | 1校 |
| 後期日程 | 少ない(約2割・縮小傾向) | 小論文・面接・総合問題が多い | 1校 |
出典: 河合塾 Kei-Net「国公立大入試の仕組み」/国立大学協会「入学者選抜実施要領」/各大学の募集要項(keinet.ne.jp 参照)
ここで注意したいのが、前期で合格して入学手続きを済ませると、中期・後期に出願していても合格対象から外れるルールです。実質的に本命は前期になります。
後期日程は縮小・廃止が進んでいる
国公立志望でぜひ知っておきたいのが、後期日程の募集枠が年々縮小し、廃止する大学・学部が増えている事実です。総合型・学校推薦型選抜の拡大に伴い、後期の枠が前期へ移る流れが続いています。
- 東京大学は2015年度入試を最後に後期日程を廃止
- 東京大学・京都大学・大阪大学は全学部で後期日程を実施しない
- 金沢大学は2021年度から全学部で後期日程を廃止
- 難関大では一部の学部・学科のみ後期を残す例が多い(医学科など)
つまり、後期は枠が少ないうえに、前期で上位層が抜けた後の戦いになりやすく、倍率が上がって難化しやすい日程です。学力試験ではなく小論文・面接型が多い点も、前期とは別の対策が要ります。
結論として、国公立は前期勝負が基本です。後期を「滑り止め」と当てにするのではなく、前期で決め切る前提で準備を進めるのが現実的です。実施大学・学部は年度で変わるため、志望校の最新の募集要項で必ず確認してください。
共通テストと二次の配点比率|4つのパターン
国公立で最も重要なのが、共通テストと二次のどちらに配点が寄っているかです。ここを把握しないと、勉強の力の入れどころを間違えます。
- 二次重視型:二次の配点が大きい。記述力が合否を分ける(難関大に多い)
- 共テ重視型:共通テストの配点が大きい。1次の取りこぼしが致命傷になりやすい
- 特定教科重視型:英語や数学など特定教科の配点が高い。得意教科が武器になる
- 二次に教科試験なし型:二次は小論文・面接のみ。共テと出願書類で決まる
配点比率はおおよそ1:1に近い大学も多いですが、難関大ほど二次の比率が高い傾向があります。同じ得点力でも、志望校がどの型かで戦略が変わります。
具体的な配点例(共テ900点は圧縮される)
イメージしやすいよう、よくある配点パターンを点数で示します(あくまで一例で、実際は大学・学部で異なります)。
| 型 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 二次重視型 | 450点 | 600点 | 1,050点 |
| 共テ重視型 | 600点 | 300点 | 900点 |
| 均衡型 | 450点 | 450点 | 900点 |
ここで重要なのが、共通テストの素点(900点満点が基本)は、各大学の配点へ圧縮(換算)される点です。たとえば共テ900点満点を450点や300点に換算して、二次と合算します。
この圧縮があるため、共テで100点差をつけても、換算後は数十点差に縮むことがあります。逆に二次重視型では、二次の1問の比重が相対的に重くなります。自分の志望校が何点満点で、共テが何点に圧縮されるかを募集要項で押さえておきましょう。
二次重視型と共テ重視型では戦略が逆になる
二次重視型の大学なら、共通テストで多少崩れても二次の記述で挽回できる余地があります。早い段階から過去問で記述力を鍛えるのが有効です。
一方、共テ重視型では共通テストの1点が重くのしかかります。基礎の取りこぼしをなくし、マーク形式での失点を抑えることが先決になります。
「自分の志望校はどちらか」を早めに調べておくと、限られた時間の配分を最適化できます。配点比率は各大学の募集要項に必ず記載されています。共通テストそのものの仕組みは共通テストとは?仕組み・科目・配点をやさしく解説もあわせて確認すると、換算の理解が深まります。
配点は学部・年度で変わる
同じ大学でも、学部・学科によって配点比率が違うことは珍しくありません。さらに新課程への移行などで配点が見直される年度もあります。
そのため「友達の志望校が二次重視だから自分も」という当てはめは危険です。志望する学部・学科の最新の募集要項を、自分の目で確認してください。
二次重視型を狙うなら、記述の土台になる主要教科の基礎を効率よく固める環境づくりが先決です。映像授業はスマホ1台で主要教科に触れられるので、最初の土台づくりの入口に向いています。
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二次試験の科目数と記述対策
二次試験の科目数は、共通テストよりぐっと絞られるのが基本です。その分、1科目あたりの深さと記述量が増えます。
- 共通テスト:6教科8科目型が基本(国公立の前期で広く課される)
- 二次(前期):2〜3教科に絞られることが多い
- 二次(後期):1〜2科目、または小論文・面接が中心
- 科目は少なくても記述・論述の完成度が問われる
共通テストは6教科8科目(国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語の枠から計8科目程度)を課す大学が多く、広く浅く取りこぼさない力が要ります。一方、二次は科目が絞られ、深く書く力へと質が変わります。
科目が少ないからといって楽とは限りません。マーク式と違い、二次では途中式・論述・記述の論理まで採点されます。部分点を積むには、答案を書く訓練が必要です。
文系・理系で課される教科が違う
二次の教科構成は、文系・理系でおおまかな傾向があります。志望学部の系統に合わせて、早めに対策科目を固めましょう。
- 文系:英語・国語・地歴(または数学)の組み合わせが多い
- 理系:英語・数学・理科の組み合わせが多い
- 難関大・医学科では英数理(または英国数)すべてを課す例も
どの教科が二次で課されるかは合否に直結します。共通テストで広く備えつつ、二次で課される教科を最優先で深めるのが効率的な配分です。
過去問と記述添削で「書く力」を仕上げる
二次対策の中心は、志望校の過去問演習と記述答案の添削です。出題傾向のクセをつかみ、第三者に答案を見てもらうことで、独学では気づけない減点ポイントが見えてきます。
E判定からの巻き返しや模試の使い方は、模試の活用法とE判定逆転の動かし方も参考になります。共テと二次のどちらに時間を割くかの判断材料になります。
足切り(二段階選抜)の仕組みと予告倍率
国公立では、共通テストの得点で二次試験の受験者をふるいにかける二段階選抜(通称・足切り)が行われることがあります。
- 共通テストの点が基準に満たないと二次を受けられない仕組み
- 判定は倍率型(募集人員の○倍まで)と点数型(共テ○点以上)の2タイプ
- 難関大や医学科での実施率が高い
- 実施の有無は出願後の倍率次第で年度ごとに変わる
足切りは「二次の前のもう一つの関門」です。共テで一定ラインを超えないと、そもそも記述試験に進めません。だからこそ、二次重視型を狙う人でも共通テストを軽視できないわけです。
予告倍率はどこで・どう読むか
足切りで知っておきたいのが、多くの大学は「予告倍率」や共テの基準点を募集要項で事前に公表している点です。出願前に確認できるので、過度に怖がる必要はありません。
- 確認場所:各大学の募集要項・選抜要項(「第1段階選抜」「二段階選抜」の項)
- 倍率型の例:「募集人員の約○倍まで」と予告(例:後期で約12倍まで等)
- 点数型の例:「共通テスト○点以上」と基準点を予告
- 予告倍率を志願倍率が超えた場合に足切りが発動しやすい
参考までに、二段階選抜は2025年度の前期で36大学61学部で実施され、共テの段階で受験機会を得られなかった志願者が一定数いました。難関大・医学科を志望するほど、予告倍率の確認は早めにしておくと安心です。
実施されるかどうかは出願状況で最終的に決まるため、事前に100%は分かりません。それでも、予告倍率と過去の実施実績を見れば、自分の共テ得点が安全圏かどうかの目安は立てられます。
国公立の出願は共テ後に行うため、入試方式の全体像は大学入試方式の比較もあわせて押さえておくと、出願戦略を立てやすくなります。
足切りを避けるには、共通テストの基礎を取りこぼさない仕上げが先決です。映像授業なら主要教科を繰り返し確認でき、共テ対策の土台づくりにそのまま使えます。
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よくある質問(FAQ)
Q1:国公立の二次試験は何科目ですか?
前期日程は2〜3教科に絞られることが多く、後期日程は1〜2科目、または小論文・面接が中心です。共通テストの6教科8科目型と比べると科目数は少なくなりますが、その分1科目の記述量と深さが増します。実際の科目は学部で異なるため、志望校の募集要項で確認してください。
Q2:前期と後期はどちらが受かりやすいですか?
一概には言えませんが、国公立は前期勝負が基本です。後期日程は募集枠が少なく縮小・廃止も進んでおり、前期で上位層が抜けた後の戦いになりやすいため、倍率が上がり難化する傾向があります。多くの受験生は募集人員の多い前期を本命にします。後期は小論文・面接型が多く、前期とは別の対策が必要な点にも注意してください。
Q3:共通テストと二次の配点比率はどこで分かりますか?
各大学の募集要項(入学者選抜要項)に必ず記載されています。共通テストと二次の配点、共テ900点をどう圧縮(換算)するか、課される教科・科目はそこで確認できます。二次重視型か共テ重視型かで勉強の配分が変わるため、志望が固まったら早めに調べておくのがおすすめです。配点は学部・年度で変わるため最新版を確認してください。
Q4:足切り(二段階選抜)の予告倍率はどこで確認できますか?
各大学の募集要項・選抜要項に、予告倍率(募集人員の○倍まで)や共テの基準点が事前に公表されています。判定には倍率型と点数型があり、難関大や医学科で実施率が高い傾向です。実施の有無は出願後の志願倍率で最終的に決まりますが、予告倍率と過去の実施実績を見れば、自分の共テ得点が安全圏かどうかの目安は立てられます。
まとめ:合計点で決まる。配点比率と前期を軸に組み立てる
国公立の二次試験とは、各大学が独自に課す個別学力検査です。合否は共通テスト(1次)と二次(2次)の合計で決まり、配点比率がどちらに寄っているかで戦略が変わります。
- 二次試験=大学独自の記述中心の試験。共テとの合計で合否判定
- 分離分割方式で前期・中期・後期。後期は縮小傾向で前期勝負が基本(募集の約8割)
- 配点は4型。共テ900点は各大学の配点へ圧縮(換算)される
- 足切りは予告倍率・基準点を募集要項で事前確認。共テも確保が必須
配点・科目・足切りの予告倍率は大学・学部・年度で大きく異なります。本記事で全体像をつかんだうえで、最新の配点比率や実施要項は各大学の募集要項で必ず確認してください。
「全体像は分かったから、まず二次で問われる主要教科の基礎を効率よく固めたい」なら、無料体験のある映像授業が始めやすい選択肢です。合わなければやめられるので、最初の一歩としては低リスクです。
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免責事項
※本記事は、大学入試センター・文部科学省・国立大学協会の公開情報および各大学の公表情報をもとに整理した一般的な情報です。入試制度・出題科目・配点比率・日程・足切り(二段階選抜)の予告倍率や実施の有無は年度ごと・大学ごとに変更されます。受験科目や合否判定の詳細、最新の実施要項は、各大学および大学入試センターの公式情報で必ずご確認ください。

