「英語の成績がどうしても伸びない…」
「単語帳を何周しても覚えられない…」
「そもそも何から手を付ければいいのかわからない…」
大学受験において、文系・理系問わず避けて通れないのが「英語」です。
配点が高く、受験の合否を分ける最重要科目であることは誰もが理解しています。しかし、勉強時間の割に成果が見えにくく、途中で挫折してしまう受験生が後を絶ちません。
実は、英語の成績が伸びない理由は、才能や地頭の良さではありません。
「正しい勉強の順番」と「徹底的な復習」ができていないだけなのです。
この記事では、英語を武器にして志望校合格を勝ち取るための「本質的な英語勉強法」を、基礎から応用まで徹底的に解説します。これを読めば、今日から何をすべきかが明確になり、迷いなく机に向かうことができるようになります。
なぜ大学受験で「英語」が最重要科目なのか
具体的な勉強法の前に、なぜこれほどまでに「英語をやれ」と言われるのか、その理由を再確認しておきましょう。ここを理解していないと、辛い時期にモチベーションを維持できません。
1. 圧倒的な配点の高さ
ほとんどの大学入試において、英語は必須科目です。しかも、国語や社会、理科といった他の科目に比べて配点が高く設定されているケースが非常に多いです。
例えば、英語が得意であれば、他の科目で多少失敗してもカバーできます。逆に言えば、英語が苦手なままだと、他の科目で満点近く取らなければ合格ラインに届かないという「不利な戦い」を強いられることになります。
2. 安定すれば「得点源」になる
現代文や数学は、出題されるテーマや難易度によって点数が乱高下しやすい科目です。
一方、英語は「語彙力」と「文法力」、そして「読解力」という基礎があれば、どんな問題が出ても大崩れしません。一度実力をつけてしまえば、もっとも信頼できる得点源になるのが英語なのです。
【残酷な真実】英語はすぐには伸びない
勉強法に入る前に、一つだけ覚悟しておいてほしいことがあります。
それは、「英語は成績が伸びるまでに相当な時間がかかる」ということです。
社会科目のように、覚えたら翌日のテストで即点数になる科目ではありません。単語を覚え、文法を理解し、それらが無意識に処理できるようになって初めて「長文が読める」ようになります。多くの受験生がこの「潜伏期間」に耐えられず、「自分には才能がない」と諦めてしまいます。
- 勉強開始直後:まったく点数は伸びません。我慢の時期です。
- 3ヶ月〜半年後:基礎が固まり、少しずつ英文が見えてきます。
- ある日突然:点数が爆発的に伸びる「ブレイクスルー」が訪れます。
「時間をかけて正しく勉強すれば、必ず伸びる」。この事実を信じて、まずはあらかじめ割り切って勉強をスタートさせましょう。
英語学習の絶対ルール「基礎なくして応用なし」
志望校が決まっていると、つい焦って「過去問」や「難しい長文問題集」に手を出しがちです。
しかし、基礎がない状態で過去問を解くのは、「ルールも知らないままスポーツの試合に出る」ようなものです。時間の無駄どころか、自信を喪失する原因になります。
英語学習には明確な順序があります。
- 単語・熟語(語彙力)
- 文法(ルール)
- 構文解釈(一文を正確に読む力)
- 長文読解(内容を理解する力)
このピラミッドを崩してはいけません。一つずつ具体的に見ていきましょう。
1. 英単語・熟語:すべての土台
長文の中に知らない単語が1つや2つなら推測できますが、1行に3つも4つも未知の単語があれば、どんな読解テクニックも通用しません。
【勉強のポイント】
- 一冊を完璧にする:あれこれ手を出すのではなく、システム英単語やターゲット1900など、標準的な単語帳を一冊ボロボロになるまで使い込みます。
- 短期間で回転させる:「1日10個を丁寧に」ではなく「1日100個をざっと見る」ペースで、1週間で同じ範囲を何度も繰り返します。記憶は「接触回数」で定着します。
- 音読する:目だけで追わず、必ず発音を確認しながら覚えましょう。
2. 文法:英語の設計図
文法は、単語を並べるためのルールです。ここをおろそかにすると、単語の意味をつなぎ合わせただけの「なんとなく訳」しかできなくなります。
【勉強のポイント】
- 理屈を理解する:「なぜそうなるのか?」を解説した講義形式の参考書を読み込みます。
- 問題を解く:Next StageやVintageなどの網羅系問題集でアウトプットします。
- 「人に説明できる」レベルを目指す:答えが合っているだけでなく、「なぜその選択肢になるのか」を理由付きで説明できるようにしてください。
3. 構文解釈:一文を正確に読む
多くの受験生が飛ばしがちなのがこの「解釈」です。SVOCの文型を振り、修飾関係(どこがどこにかかっているか)を見抜く力です。
短い一文が正確に読めないのに、それが集まった長文が読めるはずがありません。
4. 長文読解:論理展開を追う
ここまでの基礎が固まって初めて、長文演習に入ります。「英語を英語のまま読む」感覚を養い、段落ごとの主張を掴む練習をします。
成績を伸ばす最大の鍵は「復習」にある
ここからが本記事の確信です。
「予備校に通っているのに伸びない」「真面目に勉強しているのにE判定」…そう悩む受験生の99%は、復習のやり方が間違っています。
英語は「忘れる」教科である
英語は、日本で生活している限り普段見慣れない言語です。人間の脳は、生きていく上で必要のない情報はすぐに忘れるようにできています。
つまり、「勉強したことは忘れる」という前提で学習計画を立てる必要があります。
「やりっぱなし」は勉強ではない
新しい問題を解くことに快感を覚えていませんか?
問題を解いて答え合わせをし、「あー、間違えた。正解はこれか」と解説を読んで納得して終わり。これでは、実力は1ミリも伸びていません。
成績が伸びる瞬間は、新しい知識を入れた時ではなく、「できなかったことができるようになった時」です。つまり、復習をしている時こそが、成績が上がっている瞬間なのです。
最強の復習サイクルを作る
記憶を定着させるためには、適切なタイミングでの復習が不可欠です。エビングハウスの忘却曲線に基づいた、以下のサイクルを意識してください。
- 学習直後:問題を解いた直後に解説を読み込み、理解する。
- 翌日:前日やった内容をもう一度解き直す。
- 1週間後:週末などにまとめて復習する。
- 1ヶ月後:長期記憶になっているか確認する。
勉強時間の「3割は新しいこと、7割は復習」くらいの配分でちょうど良いです。前に進むのが怖くなるかもしれませんが、穴の空いたバケツに水を注ぐより、まずは穴を塞ぐ(復習する)ことが最優先です。
志望校合格への具体的戦略:過去問の活用法
基礎を固め、復習サイクルを確立したら、いよいよ志望校合格に向けた「実戦」です。
過去問は「傾向」を知るための最強ツール
志望校が決まっているなら、基礎固めが終わった段階(夏休み明け〜秋頃)で一度過去問に触れてみましょう。解けなくても構いません。
- 長文の量はどれくらいか?
- 文法問題は独立して出るか?
- 英作文はあるか?
- 制限時間は厳しいか?
これらを知ることで、「何に重点を置いて勉強すべきか」が見えてきます。出題傾向に沿った勉強こそが、最短ルートでの合格を可能にします。
まとめ:今日から始める「伸びる」英語学習
英語は一朝一夕には伸びません。しかし、正しい方法で時間をかければ、誰でも必ず伸びる教科です。
最後に、重要なポイントを振り返ります。
- 英語は最重要科目:優先順位を最大にして取り組む。
- 基礎を徹底する:単語・文法・解釈をおろそかにしない。
- 復習こそが命:「7割は復習」の意識で、記憶を定着させる。
- 継続する:結果が出るまでのタイムラグに耐え、淡々と続ける。
「今日は単語を100個見たか?」「昨日の文法問題は解けるようになっているか?」
自問自答しながら、毎日の学習サイクルを守ってください。
成績が伸びる人は、例外なく「しつこいほどの復習」をしています。
今日からあなたの勉強計画を見直し、復習中心のスケジュールに書き換えてみましょう。その一歩が、合格への確実な一歩となります。

