「古文がどうしても読めない…何から手をつければいいの?」
「単語を覚えても点数につながらない…」
「英語や数学が忙しいから、古文は最低限の時間で点を取りたい!」
大学受験において、古文は「センス」や「感覚」が必要な科目だと思っていませんか?
実は、古文こそ「正しい順序でやればやるだけ、確実に成績が伸びる教科」であり、もっとも裏切らない科目なのです。
現代文は背景知識や読書量が得点に影響しやすいですが、古文はルール(文法・単語)が明確な「準・外国語」です。ルールさえ覚えれば、難関大であっても安定して合格点を叩き出すことができます。
この記事では、古文を大学受験の「絶対的な安定科目」にするための勉強法を、基礎から実践まで徹底的に解説します。
この記事でわかること
- 古文を「得点源」にするか「安定科目」にするかの戦略判断
- 偏差値を上げるための正しい学習の順番(ルート)
- 単語・文法・読解それぞれの具体的な勉強法
- 今日から始められる参考書の選び方
なぜ古文は「安定科目」を目指すべきなのか?
まず、受験戦略としての古文の立ち位置を明確にしましょう。
結論から言うと、「古文は平均点+αの『安定得点』を目指し、余った時間を英語や数学などの主要科目に充てる」のが最も合格確率を高める戦略です。
古文はコスパが良いが、深追いは禁物
古文は範囲が狭いため、ある程度の点数(共通テスト8割、記述模試の偏差値60程度)まで持っていくのに、そこまで時間はかかりません。
しかし、そこから「満点近く」や「超得意科目」にしようとすると、膨大な背景知識やマニアックな出典の読解が必要になり、費用対効果(コスパ)が悪くなります。
古文攻略のゴール設定
- 第一目標: 苦手意識をなくし、平均点を確実に超えること。
- 第二目標: 模試などで大崩れしない「安定科目」にすること。
- 注意点: 古文が大好きでない限り、深追いしすぎず、英語や数学に時間を回す。
もちろん、古文が好きでたまらない人は得意教科にして武器にしても構いません。ですが、多くの受験生にとっては、「失敗しない科目」にしておくことが、大学受験を勝ち抜く鍵となります。
【全体像】古文の成績を伸ばす「鉄則の学習ルート」
古文ができない人の共通点は、いきなり「文章を読もうとする」ことです。
英語で言えば、単語も文法も知らないのに長文読解に挑んでいるようなものです。これでは絶対に伸びません。
古文を攻略するには、以下のステップを順序通りに進めることが絶対条件です。
STEP1:単語・文法のインプット
まずは「道具」を揃えます。ここが完璧でないと、永遠に読めるようになりません。
STEP2:文法のアウトプット(識別・活用)
「知っている」を「使える」に変えるフェーズです。品詞分解ができるレベルを目指します。
STEP3:古文常識・解釈の習得
当時の文化や習慣(古文常識)と、主語を補うテクニック(解釈)を学びます。
STEP4:読解演習・過去問
ここで初めて「文章」を読みます。STEP1~3の知識を総動員して解答力を磨きます。
この手順を飛ばして読解演習をしても、理解できない箇所だらけで時間が無駄になります。急がば回れで、まずは基礎をガチガチに固めましょう。
STEP1:古文単語は「500語」で戦える
英語は数千語の暗記が必要ですが、大学受験の古文単語は「400〜600語」覚えれば難関大まで対応可能です。
単語学習のポイント
1語につき複数の意味を覚える 古文単語は「多義語」が重要です。文脈によってプラスの意味にもマイナスの意味にもなる単語(例:「いみじ」「ゆゆし」など)を重点的に覚えましょう。 漢字のイメージを活用する ひらがなだけで覚えるのではなく、漢字を当てることで意味が推測しやすくなります。 網羅式の単語帳を一冊仕上げる 早慶や国公立を目指すなら、語源やイラスト解説がついた網羅式の単語帳を1冊選び、ボロボロになるまで繰り返してください。
STEP2:文法は「アウトプット」が命
「文法書を読んで理解したつもり」が一番危険です。古文に書き取り問題はありませんが、文法問題や識別問題が即答できないうちは、文法を理解したことにはなりません。
重点的に学習すべき3つの柱
文法学習では、特に以下の3つが読解の核となります。
- 助動詞(接続・活用・意味)
古文読解の心臓部です。「る・らる」「ず」「き・けり」など、助動詞の表を丸暗記し、文中に出てきた瞬間に意味と活用形を言えるようにします。 - 助詞の識別
「の」「が」「ば」「にて」など、助詞一つで文の意味が逆転することがあります。接続助詞のルールは必須です。 - 敬語(尊敬・謙譲・丁寧)
主語判定の最大の武器です。「誰が誰に敬意を払っているか」がわかれば、省略された主語(天皇なのか、家来なのか)を特定できます。
参考書選びが効率を左右する
古文文法は非常に紛らわしい要素が多いため、独学の場合は「講義系参考書」の選び方が重要です。
硬い説明の本よりも、予備校講師が書いた「語り口調」の参考書や、図解が多いものを選びましょう。Amazonのレビューや書店の立ち読みで、自分にとって「解説がスッと入ってくるもの」を選んでください。
勉強法のコツ
インプット(読む)だけでなく、必ずドリル形式の問題集でアウトプット(解く)を行いましょう。「なぜその答えになるのか」を文法的根拠を持って説明できるまで繰り返すことが、安定科目への近道です。
STEP3 & 4:読解への接続と実践演習
単語と文法(識別)が完璧になったら、いよいよ読解に入ります。
しかし、いきなり過去問を解くのではなく、「短めの文章」を使って「品詞分解」と「直訳」の練習を挟むのがおすすめです。
なぜ「全訳」が必要なのか?
古文は英語と違い、入試問題の長文自体は短いです(1〜2ページ程度)。
そのため、なんとなく雰囲気で読む「スキャニング」ではなく、一文一文を正確に訳す「精読」が求められます。
試験本番ですべて全訳する必要はありませんが、練習段階では、省略された主語を補いながら丁寧に現代語訳するトレーニングを行いましょう。
古文常識を武器にする
読解で行き詰まる原因の多くは、「当時の常識を知らないこと」にあります。
- 「出家する」ことがどれほど重大なことか
- 当時の恋愛(垣間見)のプロセス
- 貴族の位階や宮中の構造
これらを知っているだけで、読解のスピードと正確性が劇的に向上します。文法書や便覧に載っているコラムには必ず目を通しておきましょう。
古文を安定させるための学習スケジュール
最後に、古文を安定科目にするための理想的な学習の流れを整理します。
【初期】基礎固め期
とにかく単語と文法です。読解はまだやらなくてOK。
- 単語帳の頻出300語を暗記
- 助動詞の活用表を完全に暗記
- 文法のドリルを1周する
【中期】解釈・演習期
覚えた知識を使って文を読む練習をします。
- 単語帳の残り(〜500語)を暗記
- 敬語による主語判定をマスターする
- 薄めの読解問題集を1冊仕上げる(解説が詳しいものがベスト)
【後期】過去問・調整期
志望校の傾向に合わせて調整します。
- 過去問演習(記述かマークかで対策を変える)
- 間違えた文法事項の復習
- 古文常識の補強
まとめ:古文は「順序」を守れば必ず伸びる
古文は、現代文のように「たくさん読めばいつか慣れる」というものではありません。
英語と同じく、「単語」と「文法」という基礎知識の上にしか、読解力は積み上がらないのです。
逆に言えば、この地味な基礎作業さえクリアしてしまえば、あとはパターン通りに解くだけ。大学受験においてこれほど「努力が点数に直結する」教科は他にありません。
【この記事の要点】
- 古文は「安定科目」を目指し、主要科目に時間を回す戦略が賢い。
- いきなり読解せず、単語・文法のアウトプットから始める。
- 文法は「助動詞」「助詞」「敬語」を徹底的に理解する。
- 読解演習と問題集を最低1冊ずつやりきれば、得点源になる。
古文を得意にして、合格への安定感を盤石なものにしていきましょう。今日から単語帳を開くその一歩が、合格への最短ルートです!

