速読術は上手に利用すると
受験勉強の効率を格段にアップできます。
じっくり読むより繰り返し速読する
「読書百遍義自ずから見る」ということわざがありますが
どんなに難しく意味がわからなくても
繰り返し100回読めば、自然と意味がわかってきます。
受験勉強では、テキストを1回入念に読むよりも
何度かざっと速読した方が内容を理解することができ、
記憶の定着にもつながります。
テキストを1回じっくり読んだだけでは
内容を全て理解・記憶するのは難しいと思います。
ゆっくり読んでも1回でテキストの内容を
全てを理解・記憶できる人はほとんどいません。
速読して速く読んだ時の方が脳の回転が上がっていて、
瞬間で捕らえようとする集中力により
強くインプットされているため、
記憶に定着しやすくなります。
速読では全体を俯瞰する訓練をするので、
テキストを読む時、章ごと、段落ごとに
内容を把握してテキスト全体の流れをつかんだり、
語学の長文問題では、問題を素早く眺めて
内容やポイントを予測したりするようなことが、
自然と身についていきます。
速読の準備
最初に目の運動を行います。
速く読むには、速く目を動かす必要があります。
上下、左右、斜めの運動
- 机やドア、窓など四角いものの四隅の点を順に見ていきます。右上、右下、左下、左上とそれぞれ隅を見ながら、できるだけ速く10回繰り返す
- 8の字回し、∞の字回しでめを動かし反対回しも行う。できるだけ目が大きく動くようにしましょう。
遠近の運動
- 鼻の高さに持ち上げた本の文字を見る
- 遠くにある文字や物を見る
- 1,2を交互に瞬時に焦点をあせてみます。10回繰り返しましょう
目の運動も適度に行えば
動体視力も上がり、目の疲れもとれます。
勉強しているとどうしても視点が固定されて
目が疲れやすくなるのでぜひ活用してみてください。
文字を読まずに全体で俯瞰する
本を読むのが遅い人は、
1文字ずつ、頭の中で発音するような形で
読み進めていきます。
速読できる人は文字を塊で読んでいます。
慣れるまでは少し苦労するかもしれませんが、
5文字、10文字、1行、3行、1段落、1ページ、見開き2ページ、
という形で、文字を把握できる範囲を拡げていきます。
文字を見るときは本であれば、
見開きの中心を見ながら、
遠くを眺める時の目で全体を見るようにします。
最初はゆっくりページをめくり
意味がわかる速さで行ないます。
毎日繰り返していると、
徐々に理解できる文字数が増えてきます。
テキストや参考書を使って訓練すると
どこにどのような内容が書かれているか
自然とわかるようになってきます。
慣れてくれば、全体を捉える読み方で
細かい内容についても理解できるようになってきます。