こんにちは。大学受験の現代文の勉強法について解説していきたいと思います。
4つのトピックに分けて、説明していきたいと思います。

目次

正しい現代文の解き方とは?

「現代文にはセンスが必要であり、現代文の点数は運にも左右される教科だから勉強しても成績が上がらない」

こう思っていませんか?
もし、この考え方を持っているのであれば、その考え方を変えない限り、あなたの現代文の成績が安定することは難しいでしょう。まずは「現代文は論理的な教科であり、訓練次第でどうにでもなる」という考え方に直しましょう。

安定して現代文の成績を取れる受験生は、センスがあるわけでも、運が良いわけでもありません。
「正しい現代文の解き方」を実践しているのです。
その「正しい現代文の解き方」を毎日実践し続けることで、安定して現代文の点数を取ることが出来るようになるのです。
ただ、やみくもに勉強していては、現代文を「適切に訓練している」受験生に日々差をつけられてしまいます。

「正しい現代文の解き方」を身につける方法とは

まず、現代文を解くときには、「必ず根拠を持って全ての問いに答える」ことを実践してください。
そして、解説の根拠と見比べましょう。その後、どうしたら解説と同じ根拠で、解答することが出来たかを見比べましょう。

この訓練を繰り返し行うことで、現代文の問題に共通する「正答のパターン」が把握できるようになります。つまり、「何を聞かれていて、どう答えればいいのか」が分かるようになることです。

その方法で現代文を解き続けていくことで、より明確に「正答のパターン」をつかむことができるようになります。
これが「現代文の正しい解き方」を身につける勉強法です。

同じ現代文でも「評論文」と「小説」の勉強法は違う

現代文の小説の得点が伸び悩んでいる受験生も多いかと思います。

小説を勉強方法は「評論と同じ勉強法ではダメなのか」と考えるかもしれませんが、 評論文と小説は、2つ違うところがあります。
文章の書き方と出題される内容(問われるポイント)が異なります。

同じ現代文という教科ではありますが、評論文とは全く別のものとして考える必要があります。

評論文が「筆者の主張」を読み解いて行くのに対して、 小説は、「登場人物の心情の変化」というところに焦点を当てて読み解いていきます。

小説の難しいところは、評論文と違い「分かりやすい読解キーワード」があまり無く、設問の解答根拠が見つけづらいです。小説はセンスではありません。
そう言われがちですが、正しい勉強法で勉強していけば、小説の得点もしっかりと伸ばしていくことが出来ます。

小説の正しい勉強法


では、小説の勉強法はどうすればいいのか。
「小説を正確に読解し、設問を解いていくには何に着目すれば良いのか」というを疑問に思うのではないでしょうか?

まず、小説の読解で受験生に着目してもらいたい点が3点あります。

  1. 「登場人物の心情」
  2. 「心情の移り変わり」
  3. 「その心情をあらわす仕草、情景等」

の3点です。

先ほども書いたように、現代文の小説は、「登場人物の心情を読み解いていく問題」です。
ですから、登場人物の心情に焦点を当てて読んでいきましょう。

実際の現代文で、小説の頻出の出題形式は、
 「このときのXの心情として正しいものを選べ」
「文章を通してXのYへの思いはどのように変わっていったか?」
「Xが傍線部のように思った理由として正しいものを選べ」
といった設問がほとんどです。

だから、「登場人物の心情」を追って読んでいくのが大事になってきます。
「”なぜ”、心の変化が起こったのか?」
「心の変化の”きっかけ”となる出来事は?」
といった事に気をつけて読んでいく事が、点数アップにつながります。

現代文で小説は、センター試験でしか使わないという受験生も多いでしょう。
小説を勉強するのに費やすべき時間は、それほどいらないのですが、現代文のセンター試験過去問を演習をする時、 国立大学の2次試験や私立大学の一般試験の現代文の過去問で小説が出て来た時は、前述の3つのポイントに注意して読むようにしていきましょう。

頭で心情の変化を整理出来ない受験生は、問題用紙に変化を順にまとめてみると良いかもしれません。
それだけでまず1段階、現代文の小説の点数が上がります。

まとめ

いかがだったでしょうか?
現代文の勉強方法の全体像が伝わったでしょうか?
現代文はセンスで解く教科ではなく、論理的、ロジックな科目なので、適切な勉強方法で訓練すれば、必ず成績は上がります。頑張りましょう。